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【まれ】ヒロイン・土屋太鳳がいよいよ登場「私より希のほうが青春している」

 3月30日にスタートした連続テレビ小説『まれ』。主人公・津村希(まれ)たちの小学生時代を描いた第1週は、希役の松本来夢(11)をはじめとする子役たちの熱演が光った。そして、第2週から17歳、高校生になった希が登場。演じるのはヒロイン・土屋太鳳(20)だ。

連続テレビ小説『まれ』ヒロイン・土屋太鳳が本格登場。高校3年生になった希(C)NHK

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 今作は、『あまちゃん』(2013年前期)以来の現代劇。小学5年生のときに父親が破産寸前になり、家族で夜逃げのように都会から北陸・能登の漁村に移ってきた希が、「地道にコツコツ」をモットーに、一度は堅実な公務員の道を選ぶも、やがて幼い頃のケーキ職人の夢を取り戻し、一流のパティシエを目指して成長していく姿を描く(全156回)。

 土屋は、井上真央主演の連続テレビ小説『おひさま』(11年前期)で生徒役、吉高由里子主演の同『花子とアン』(14年前期)でヒロイン花子の妹もも役で出演しており、今回が3作目で初ヒロインを演じる。2020人から応募があったオーディションでは「チャンスをください」とアピールし、ヒロインに決定した時は「やっと、希ちゃんに会えた」と喜び勇んだ。

 昨年10月に石川・能登ロケからクランクイン。早いもので半年経つが、「スケジュールがハードなことは『花子とアン』の吉高さんを見ていたので、そこは冷静に、覚悟はできていましたし、おいしいものを食べて息抜きして、忙しさも楽しむようにしています」と笑顔を欠かさないところが、「希ちゃん。そのもの」という周囲の評価につながっている。

 原作もモデルもないヒロイン・希は、「真面目で不器用ですが、とても愛情深い女の子。逆境から逃げない強さが魅力だけれど、意外と甘えん坊で凹みやすい一面もある。台本を読み込んで、役を生きることを大事にして演じています」。

 同ドラマは、“出会い”を描く物語でもある。能登でひょんなことから生活をともにすることになる桶作元治(田中泯)・文(田中裕子)夫妻。第2週から本格的に登場する希の同級生たちとその家族、まちの人々。前半の見どころについて、土屋は次のように語っている。

 「夢を追っては失敗ばかりの父を反面教師に育った希は、お母さんに笑顔でいてもらいたくて、そのためにも自分が公務員になって安定した収入を得ることが一番だと考えているけれど、お母さんを本当の笑顔にできるのは、お父さんだと気づいてショックを受ける。希が少しかわいそうに思えてせつなくなるんですけど、その分、文さんや元治さんを頼ったり、甘えたり、同級生の紺谷圭太(山崎賢人)からの言葉だったり、人との出会いの中で希は励まされ、忘れていた夢や自分の心の傷に気付き、成長していきます」。

 土屋自身は、2月3日の誕生日で20歳になった。「20歳らしいことはまだ何もできていなくて。私より希のほうが青春しています(笑)」と、目下『まれ』の撮影にかかりきりだが、土屋自身の成長につながることは間違いない。

 「私自身はありがたいことに、好きなお仕事をさせてもらっていますが、『まれ』の撮影をしながら、自分が表現しているつもりになっていたことや、心の引き出しがまだまだ少ないことを実感しているところです。希ちゃんと同じように、私も地道にコツコツ、人との出会いを大切にして、いろんな人の気持ちを知って、感情の動き、機微(きび)が伝わるお芝居ができるように、今はがむしゃらに全力で走り抜けたい」と抱負を口にしていた。

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