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【花燃ゆ】佐藤隆太、“雑草魂”に共感「覚悟を決めて向き合いたい」

 NHKの大河ドラマ『花燃ゆ』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)で、松下村塾の塾生の一人、前原一誠役を演じる俳優の佐藤隆太(35)。大河ドラマは『風林火山』(2007年)以来の出演となる。

 前原一誠は、吉田松陰(寅次郎)が残した言葉によれば「一誠の才能は、久坂玄瑞には及ばない。知性は、高杉晋作に劣る。しかし、人物の素晴らしさでは2人より上」といわれる人物。同ドラマでも志に現実味や真心がある男として描かれる。

 「久坂や高杉より年上で、より現実を知っている大人だということもあるし、落馬により足に障害を負ったコンプレックスもあったと思うんですよね。それが前原さんを大きな男にしたと思うし、傷ついた分だけ傷ついた人にやさしくなれる男にした。エリート街道とは違う道を歩んできた雑草魂みたいな部分が実に魅力的で、共感を覚えました」と役柄に自分自身を重ねる。

 佐藤は、日本大学藝術学部映画学科在学中の1999年に俳優デビュー。「芝居をずっとやりたかったんですけど、幼い頃からやってきたわけでもないし、何も元となるものがなかったし、演技もなかなかうまくならないし(笑)。エリートと比較しても仕方ない、自分にできることを探そうという気持ちで、これまでやって来ました」。

 『池袋ウエストゲートパーク』で知名度を上げ、学生時代に打ち込んだ野球を武器に『木更津キャッツアイ』シリーズ、『ROOKIES』シリーズで人気俳優の仲間入りを果たした。『海猿』シリーズも代表作の一つ。「スマートじゃなくていい、むしろ泥臭い芝居を汗だくになってするのが好み。そういうところで前原さんに通じるものがあったらいいなと思っていますし、まだまだ自分は足りていないと思い知らされます。幕末の志士たちのように命を賭してとは安易に言えないけれど、これまで以上に自分の仕事に覚悟を決めて向き合いたいと思います」。

 15日放送の第11回では、わずか三畳半から始まった寅次郎の塾の最良の時が描かれる。杉家の裏にあった納屋を改造して作った新しい教室には「松下村塾」の看板が掲げられていた。そこへ目出という遠い村から訪ねてきたのが前原だった。彼は「なんで飢える者がなくならないのか、それを知りたい」という。前原が松下村塾に滞在したのはわずか10日だが、寅次郎の謙虚な人柄に心酔し、後の生き方を決める気付きを得る。

 「前原さんにとってターニングポイントとなった10日間。前原さんは、知らず知らずのうちに、足が不自由なせいで動けないと思い込んでいた。それは間違いだったことに気付かされるんです。動けないのは、足のせいではなく、どこに向かって歩んでいったらいいかわからなかったから、動けなかった。そのことに目覚めるシーンは緊張感もありましたし、やりがいもあって楽しかったです」。

 撮影現場では「松下村塾における前原さんと同じような立ち位置にいると思います。意外と役を引きずるタイプです(笑)」。ほかの共演者も言っていることだが、伊勢谷友介が寅次郎のごとく話をすると自然と塾生役の俳優たちが集まり、久坂玄瑞役の東出昌大と高杉晋作役の高良健吾は二人でしょっちゅう芝居について話し合っている。

 佐藤は「松陰役が伊勢谷さんで、東出くんと高良くんの二人が松下村塾の2トップでよかったなと思いながら、僕は少し引いたところから、塾生の一員として参加できている幸せをかみしめています。塾生役の俳優たちは実際、僕より年齢が若いということもありますが、みんなすごくきれいな目をしていて。それぞれが持っている純粋さなのか、芝居をとおして、そういう目の輝きになっているのか、どっちもあると思うのですが、僕もちゃんとその一員として立っていたいと思います」。



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