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鈴木敏夫P、ジブリは「開店休業」状態 「何作っていいか悩んでる」と本音

 スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー(66)、映画監督の岩井俊二氏(52)が8日、都内で行われた長編アニメーション作品『花とアリス殺人事件』(20日公開)のトークショーに出席。2013年に宮崎駿監督(74)が長編アニメ製作から引退し、鈴木氏は「ジブリは今、開店休業っていうのかね、何を作っていいのか悩んじゃってる」と本音を漏らした。

「開店休業」とジブリの現状を明かした鈴木敏夫氏 (C)ORICON NewS inc.

「開店休業」とジブリの現状を明かした鈴木敏夫氏 (C)ORICON NewS inc.

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 続けて「今の世の中を考えると、何を作るのか難しい」とつぶやいた鈴木氏。岩井監督が手掛けた今作をひと足早く鑑賞し、「改めて思ったけど、映画は作るものじゃなくて見るものなのかな。見て何かを言うのが楽しい。でも、そう思いつつも『どうすんだお前は!』って(危機感が)降り掛かってくる。身近なところにテーマは転がってるのかもね」と刺激を受けていた。

 岩井監督は、自身初となる長編アニメーションの公開を直前に控え、駆けつけたファンに「まだ完成していないんです…」とカミングアウト。「20日に公開というのを入り口のポスターで見て、冷や汗が出てるところ」と苦笑いし、「ここ何ヶ月か、ほとんど寝てない。寝れないんです…」と漏らしていた。

 隣で聞いていた鈴木氏は「もう帰ったほうがいいんじゃない?」と冗談を交えつつも「好きなことやってるからしょうがないよね」と共感。「『(風の谷の)ナウシカ』(1984年3月11日公開)は4日前だった」と明かして、さらに会場を驚かせていた。

 同作は、映画『Love Letter』(95年)、『スワロウテイル』(96年)の監督や、東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」の作詞など、多彩な分野で活躍する岩井監督が、2004年に原作・脚本・監督を務めた映画『花とアリス』の前日譚となる二人の出会いのエピソードを完全オリジナルストーリーでアニメ映画化。元になった映画で有栖川徹子(通称アリス)を演じた蒼井優、荒井花(通称ハナ)を演じた鈴木杏が声優として再共演する。

 岩井監督は「(公開日の)20日には、お披露目できますので、楽しみにしていてください」と呼びかけ、鈴木氏も「もう傑作になってますね。久々に映画というものを見た感じ」と絶賛していた。

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  • 「開店休業」とジブリの現状を明かした鈴木敏夫氏 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『花とアリス』のトークショーに出席した岩井俊二氏 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『花とアリス』のトークショーに出席した鈴木敏夫氏(左)と岩井俊二氏 (C)ORICON NewS inc.

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