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【マッサン】堤真一、外国から来たヒロインに学んだこと

 日本でウイスキーを造るという夢に向かって突き進むマッサンこと亀山政春(玉山鉄二)と、スコットランドから嫁入りし、慣れない日本での生活に奮闘するエリー(シャーロット・ケイト・フォックス)が、多くの人々に支えられながら夫婦二人三脚で歩んでいく――NHKの連続テレビ小説『マッサン』(月〜土 前8:00 総合ほか)。

 マッサンを自分の会社に誘い、京都・山崎に製造工場を作って国産初の本格的ウイスキー誕生を創出する鴨居欣次郎を俳優の堤真一が演じている。

 「マッサンは金儲けよりもものづくりにこだわる職人ですが、鴨居は売れると思う商品ならなんでも売ってしまうプロデューサー。二人が対照的な存在であることを見せられるように意識して演じています」

 俳優として30年ちかいキャリアがあり、映画、ドラマ、舞台、CMなどで幅広く活躍している堤だが、連続テレビ小説(朝ドラ)は今作が初出演。

 「僕自身のイメージからして、朝ドラに出るとか、出たいとか、考えたこともなかった(笑)。いち視聴者として、最近、ちょっと朝ドラの流れが変わったような気はしていました。自由になったというか。これまでの朝ドラは女性の一代記が多かったですが、『マッサン』ときたら、夢を追いかけているのはオッサン(笑)で、ヒロインは外国人。撮影現場は、僕が長いこと抱いていた朝ドラのイメージとは全然、違っていました」

 米国の大学で演劇を学んできたシャーロットとの共演も大きな刺激となった。

 「日本の俳優は、台本に『悲しむ』と書いてあると、悲しそうな顔や仕草の練習をしがちだけど、シャーロットは何かを言われて、心から悲しんでいるんですよね。その時、どんな表情をしているかという表面的なことは考えていない。だから、僕らもちゃんと心で向き合わないと彼女の反応を引き出せなくなってしまうんです。形だけの振りではなく、彼女はやはりハートで向き合っているんです。僕も彼女とお芝居をやっているときは鴨居の気持ちになることに集中できましたし、彼女の役への向き合い方から教わることも多かったです。とても楽しく演技ができました」

 第11週(12月8日〜13日)では、鴨居の長男・英一郎が亀山家に居候することになり、鴨居親子の確執が明らかになった。鴨居は「病気の嫁はん(英一郎の母)をほったらかして仕事ばかりしとった。英一郎はそれを恨んでいる」と思っており、英一郎は鴨居商店を一代で築いた父を届くことのない目標としていながらも、若さゆえに、素直になれないでいた。そして、英一郎の部屋がある二階に食事を運ぼうとしたエリーが途中で足を踏み外して転げ落ち、流産してしまう悲しい出来事が起きてしまう。

 「鴨居商店の大将としてはイケイケ、ドンドン、直感と行動力で進んでいくけれど、父親としては『どこで子育てを間違えたのかわからない』と、急に弱気になる。鴨居を演じながら、自分の父との関係を思い出しました」

 決して愛がないわけではないのに、すれ違ってしまう親子の心。深い共感を覚える視聴者も多いに違いない。

 「僕の父親は大正生まれの無口なサラリーマンでした。高校を辞めたいと父親に打ち明けた時、なぜ辞めたいかと聞かれ、本当は学校が嫌いなだけだったのに、あれこれ屁理屈を並べた挙句、勢いで『あんたみたいなサラリーマンになりたくないんじゃ』と言ってしまった。その時、父親から『サラリーマンの苦しみがわからないやつは何やっても無理や』と言われ、負けたと思ったんですよね。そのとおりだと思った。言い返してもらえてうれしかった。言葉にして伝えることも大事だと思いましたね」



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