大みそか恒例の『第65回NHK紅白歌合戦』（12月31日、後7：15〜後11：45　総合ほか）の白組司会を務めることとなった人気グループ・嵐が10日、紅組司会の女優・吉高由里子と共に東京・渋谷の同局内で行われた司会者発表記者会見に出席。報道陣から早くも“大トリ”への期待をかけられると、メンバーたちは困惑した。

　嵐は今回で、2010年（第61回）以降、アナウンサーを除いては史上初の5年連続、5回目となる白組司会に抜てき。今年結成15周年の節目の年とあって相葉雅紀は、「まさか5年連続で司会をさせてもらうなんて夢にも思わなかった。記念する年を紅白の司会として締めくくられるのは、本当に幸せです。ありがとうございます」と感無量の様子だった。

　紅白出場歌手はこれからの発表となるが、この日の会見では早くも、報道陣から「一年の締めくくりに紅白の大トリは考えてますか？」との声があがった。紅白の大トリといえば、これまで演歌歌手・北島三郎やSMAPが務めてきた大役だ。

　しかし、当のメンバーたちは「考えてなかったな〜」と困惑気味で、松本潤が「今まで自分たちが歌ったあとにエンディングまで駆け上がっていく感じだった。自分たちがそこ（大トリ）まで歌ってない姿が想像できない…」と本音を漏らし、最後に櫻井翔が「もし出場できたら印象に残るパフォーマンスがしたい」と意気込むにとどまった。

　会見後、報道陣の取材に応じたチーフプロデューサーの柴崎哲也氏は、5年連続となる嵐の司会起用について「安定感と期待感を持った稀有な5人」と全幅の信頼を寄せ、大トリの可能性には「やっと司会発表までこぎつけて、出場歌手はこれからです。とてもそこまでイメージできてないし、まだ先の話ですね」と明言は避けていた。

　“大トリ宣言”とはならなかったが今年の紅白は、白組3連覇がかかった年。昨年、「勝ちにこだわる」と口にしていたリーダーの大野智は「最終的には紅組、白組、関係なく笑っていたい」と年末の祭りを楽しみつつも「今年も勝ちにこだわりたい。勝ちたいです」と言葉に力を込めた。

　今年のテーマは「歌おう。おおみそかは全員参加で！」。総合司会は、3年連続で有働由美子アナウンサーが務め、放送時間は歴代最長タイとなる、午後7時15分から午後11時45分の4時間半（5分間のニュース中断含む）の長丁場で、日本を代表する歌手たちが熱いステージで一年を締めくくる。これまでの対戦成績は紅組29勝、白組35勝。