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三谷幸喜、理想の1時間ドラマができた 『おやじの背中』最終回

 父と子をテーマに、10人の脚本家と10組の俳優を掛けあわせた1話完結全10話のTBS系ドラマ『日曜劇場 おやじの背中』は、きょう14日放送の第10話「北別府さん、どうぞ」で最終回。トリを務める脚本家は、同局のドラマを初めて手がける三谷幸喜氏。“三谷作品”ではお馴染みの俳優・小林隆(55)主演で、自分の仕事を医者だと息子にウソをついてしまった役者の「ニセ医者劇場」が幕を開ける。

9月14日放送、TBS系『日曜劇場 おやじの背中』最終回は三谷幸喜の脚本。白衣を着た北別府(右・小林隆)は、見栄を張って息子の寅雄(左・須田琉雅)に「病院で働いている」とウソをつく(C)TBS

9月14日放送、TBS系『日曜劇場 おやじの背中』最終回は三谷幸喜の脚本。白衣を着た北別府(右・小林隆)は、見栄を張って息子の寅雄(左・須田琉雅)に「病院で働いている」とウソをつく(C)TBS

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 「僕が考える、理想の1時間ドラマができたと思っています」と三谷氏は胸を張る。「連続ドラマの第1話でもなく、2時間ドラマとも違う。舞台でも映画でもない、厳密には45分間で起承転結を作って見せるドラマ。単純に短いだけではいけなくて、その中でできる一番効果的な物語はどんなものなんだろう、と考えた結果、生まれた作品です」。

 今作は、「構想10年」という話も聞く。「こんな話を書いてみたいと思ったのは実は10年以上前なんです。犬の散歩をしていたときだったかな、ふっとアイディアが思いついて、『あれ?この話、笑えて 泣けるな』と思って。ようやく今回、日の目を見ることができたわけで、だから構想10年」(三谷氏)。

 主人公はがんの治療で病院に通う“売れない役者”。ひょんなことからそこで幼い息子と出くわし、見栄を張って自分の仕事を医者だとウソをついてしまう。せめて自分の命がある間は息子に尊敬されていたい…その一念で別れた妻や主治医・ナースまで巻き込んで、病院内を混乱に陥れていく。

 「僕は喜劇作家なので、今回も基本的にはコメディですが、なんといってもTBSの日曜劇場ですからね、『ただただ笑えて楽しかったねえ』ではなく、笑えてちょっと切なくて胸に迫る、あと、ちょっとしたハラハラもあるお話に、敢えてしてみました。日曜の夜にふさわしい作品になったんじゃないでしょうか」。

 主演の小林は「子供って親のことをしっかりと、曇りのない目で見ているんだな。そして多分いろんなことを考えてるんだろうなあと思うと、身の引き締まる思いがしました。演じるのは、とても愚かしい、でも愛すべき父親。こんなお父さんがいてもいいんじゃないかなと思ってもらえるんじゃないかな。とてもいい話です」と話していた。

 『アジア大会2014韓国 男子サッカー 日本VSクウェート』の中継のため『おやじの背中』は午後9時30分スタート。

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  • 9月14日放送、TBS系『日曜劇場 おやじの背中』最終回は三谷幸喜の脚本。白衣を着た北別府(右・小林隆)は、見栄を張って息子の寅雄(左・須田琉雅)に「病院で働いている」とウソをつく(C)TBS
  • 主治医(右・小日向文世)は今まで通りの治療を行いながら様子を見ようと北別府(左・小林隆)に告げる(C)TBS

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