女優の井上真央が11日、都内のスタジオで来年のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』の撮影中に報道陣の取材に応じた。井上演じる吉田松陰の末妹・杉文（すぎ・ふみ）の激動の人生を、幕末から明治維新にかけての歴史的転換期を陰で支えた人々の群像劇と共に描く同作。兄・寅次郎（のちの松蔭）が起こすさまざまな騒動に、家族が振り回される姿は「幕末版『男はつらいよ』みたい」と井上。「家族の微笑ましい姿を観て、ほっこりしていただけたらいいな」と期待をふくらませた。

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　『男はつらいよ』との共通点について、土屋勝裕チーフプロデューサーも「たまたま名前が寅次郎で、ふらっといなくなって、戻ってきては騒動を巻き起し、そんな寅次郎を愛し、支える家族がいる。松蔭をフーテンとは言いませんが、結婚していないところも共通点かな」と話していた。

　8月5日に松陰ゆかりの地である山口・萩でクランクイン。9月2日から都内のスタジオに文の生家や松下村塾をリアルに再現したセットで撮影を行っている。井上は萩でのロケで「私に気づかず『次の大河は萩でね、井上真央ちゃんが主役なんだよ』とタクシー運転手さんが教えてくれたり、いろんな方が楽しみにされているのが大河なんだな」と実感を高めており、「いろいろな方たちが杉家のモンを叩いてくるので、文としていろんな人との出会いと別れを繰り返し、成長する姿を多くの方に観ていただけたら」とアピールした。

　この日の取材会には、大沢たかお（小田村伊之助役）、長塚京三（父・杉百合之助役）、檀ふみ（母・杉滝役）、原田泰造（兄・杉梅太郎役）、奥田瑛二（松下村塾を開いた玉木文之進役）、久保田磨希（梅太郎の妻・杉亀役）が出席した。

　2015年1月4日スタート（毎週日曜　後8：00　総合ほか）。