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土屋太鳳、関係者から信頼を得る“貪欲な姿勢と強い意志”

 2015年3月スタートのNHK連続テレビ小説『まれ』でヒロインに起用された女優の土屋太鳳。現在放送中のNHK朝ドラ『花子とアン』のほか、映画『るろうに剣心 京都大火編』、NHK朝ドラ『おひさま』、NHK大河ドラマ『龍馬伝』、テレビ東京系ドラマ『鈴木先生』などこれまでに多くの作品に出演している。そんな土屋が殺人鬼役に初挑戦したのが映画『人狼ゲーム ビーストサイド』(公開中)。新たな役どころに臨む姿勢から、土屋の女優業への向き合い方に迫った。

ニューヒロイン土屋太鳳、女優業への向き合い方を語る(写真:逢坂 聡)

ニューヒロイン土屋太鳳、女優業への向き合い方を語る(写真:逢坂 聡)

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 大作映画や連続ドラマへの出演経験も積み、朝ドラへの連続出演も決定。そんな今まさに脚光を浴びる新鋭女優は、常に作品にまっすぐにぶつかっていく。

「私は、女優としての技術も基礎もないと自分で思っているので、今までは役として生きることを目標にしてきました。環境や時代背景を調べたり、作品のテーマを考えて、自分なりに役作りをしていきます」。

 役になりきろうとするがゆえに、自らをその人物に深く感情移入させて、その言動に共感する。撮影現場では「監督さんからのアドバイスをまず取り入れます。そのうえで、役柄の芯をしっかり理解していたら、『ここはこうするかな?』とアイデアが浮かんできます」。役として生きる過程で気づいたことがあれば、撮影中でも自ら演出のアイディアを積極的に出している。

 そんな土屋が「今までの演技で最も苦しかった」と語るのが、『人狼ゲーム ビーストサイド』での殺人鬼のヒロイン役。過去に、手紙のやりとりをして闘病を応援していたファンや、親しい知人を病で失ったことのある土屋にとって、物語のなかの人物であるとはいえ、その役柄を演じることへの葛藤は大きかった。

「センセーショナルなシーンも自己満足で表現したくないと思っていました。『本当の自分は何だろう?』『生きている実感はどこにあるのだろう?』など、何か伝えるべきものを感じてもらいたいと思って演じました」

 土屋にとって女優とは、ただその作品で役柄を演じるだけではない。そこで自らが演じることで発信するメッセージをしっかりと認識し、観る人たちへ伝えるべきことを明確に持って臨むことで、作品が成り立つと考えている。強い意志を持って真摯な姿勢を徹底してきたからこそ、土屋が演じてきた多くの役柄には魂が込められているのだろう。

 しっかりと考えながら、力強く言葉を発する様子からは、確固とした芯が感じられる土屋。一緒に仕事をするものに対して、安心感を抱かせるに違いない。ときに貪欲な姿を垣間見せながら。そんな若くて意志の強い女優が今、関係者からの信頼を得ることで、次から次へと作品を呼び込んでいるようだ。

土屋太鳳インタビュー『朝ドラ ニューヒロイン☆いかに物語に飲み込まれないかが勝負!』

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