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“新幹線を作った男”ドラマ化 中村雅俊・南果歩らが手応え語る

 東海道新幹線開業50周年の今年、放送開始60周年のNHK名古屋放送局が制作するスペシャルドラマ『妻たちの新幹線』(総合テレビ10月13日放送、後7:30〜8:43)の取材会が24日、同局で行われた。撮影の合間をぬって、主人公・島秀雄役で主演する中村雅俊、秀雄の妻・豊子役の南果歩、秀雄の次男・隆役の溝端淳平、新幹線開発の主任技師・石澤應彦役の田辺誠一が出席。中村は「自分なりに手ごたえを感じながらやっています。必ず良い作品になると思う」と力強く語った。

NHKスペシャルドラマ『妻たちの新幹線』に出演する(左から)田辺誠一、南果歩、中村雅俊、溝端淳平(C)NHK

NHKスペシャルドラマ『妻たちの新幹線』に出演する(左から)田辺誠一、南果歩、中村雅俊、溝端淳平(C)NHK

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 同ドラマは、新幹線開業を実現させた立役者といわれる技術者・島秀雄さんと、島さんを技師長に抜てきした第4代国鉄総裁・十河信二さんの功績と、彼らを陰で支えた妻や家族の愛と絆の物語。戦後の高度経済成長に向け、空前絶後の国家プロジェクトである新幹線開発に挑む鉄道マンのし烈な闘いを熱く描きながら、“鉄道技術に生きた家族”の絆を浮き彫りにする。

 中村は「新幹線をつくるまでをドラマチックに描くイメージがあるかもしれませんが、偉業を成し遂げるというよりも、島家と島を取り巻く人物像を描く人間ドラマになっています」と説明。また、田辺は「劇中でも出てくるIS式台車というのは、石澤のIと島のSに由来しています。最近、新幹線に乗ると、この乗り心地は自分(の役どころ)が開発したのだ、と考えるとうれしくなってきます」と話した。

 実在の島さん、十河さんの家族から遺品などを借りて撮影しているシーンもあり、この日、南が着用しているエプロンは島さんの長女・久美子さんのもの。実際に豊子さんが愛用していたエプロンも劇中に登場する。南は「劇中ではさまざまな島家のエピソードが活かされています。そういった意味では、『昭和史』であり、『鉄道史』でもあり、『ちいさな家族の物語』でもあります」と見どころを語った。

 JR東海をはじめ、JR西日本、JR東日本、JR九州の各社の協力のもと、東京・鉄道技術研究所、北九州・JR小倉工場、福岡・JR博多総合車両所、名古屋・リニア・鉄道館などでも撮影を行い、実写映像にCG技術で再現される0系新幹線の開発シーンも見どころとなる。

 溝端は「ぼくらの世代は、反対されても、馬鹿にされても『新しいものを一からやり続ける』気概の薄い世代かもしれないけど、ぜひ若い世代にも観ていただいて、勇気や、人のありがたみ、最終的には人柄が人を動かすということを感じてもらいたい」と思い入れたっぷりに語った。

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