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宮藤官九郎、死者の役をいきいきと 小栗旬主演ドラマで初共演

 脚本家、映画監督、俳優、ミュージシャンとマルチに活躍する宮藤官九郎が、小栗旬主演のテレビ朝日系ドラマ『BORDER』(毎週木曜 後9:00)の第5話(5月8日放送)に死者の役でゲスト出演することが4月30日、わかった。小栗とは初共演で、宮藤は「もともと生命力がなさそうに見えるから(笑)、死んでいる役でも生きている役でもあんまり関係ありませんしね」と現場を楽しんでいる。

宮藤官九郎(左)と小栗旬(右)が初共演。脚本の金城一紀氏が抱く宮藤と小栗のイメージが投影された役に2人とも納得! 5月8日放送、テレビ朝日系ドラマ『BORDER』(C)テレビ朝日

宮藤官九郎(左)と小栗旬(右)が初共演。脚本の金城一紀氏が抱く宮藤と小栗のイメージが投影された役に2人とも納得! 5月8日放送、テレビ朝日系ドラマ『BORDER』(C)テレビ朝日

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 NHK連続テレビ小説『あまちゃん』の脚本家としての活躍が記憶に新しい宮藤だが、4月期は尾野真千子主演のフジテレビ系ドラマ『極悪がんぼ』に続き、“俳優”としてドラマ界を賑わせる。

 『BORDER』は、頭部を被弾して生死の境を彷徨った後、死者と交信できるという特殊能力を得た刑事・石川安吾(小栗)が、望まずして命を絶たれた被害者の無念を晴らすべく、事件の真相を暴こうと奮闘する1話完結の異色の警察ドラマ。

 同作の原案・脚本を務める直木賞作家・金城一紀氏の小説『GO』が2001年に映画化された際、脚本を担当したのが宮藤だった。10年以上の時を経て、俳優として金城作品に関わることになり、「不思議な感じ」と宮藤。しかも、ドラマスタッフと金城氏が打ち合わせをしていた喫茶店に、宮藤も偶然、居合わせていたのだとか。

 「てっきり『その場にいたからキャスティングされたのかな』と思っていて、『喫茶店、行ってみるもんだな〜!』なんて言ってたんです。そうしたら『いや、その前から宮藤さんって決めてましたから!』と言われました」と経緯を話した。

 今回、金城氏が宮藤を想定してあて書きした役は、死に至った原因はおろか、自らの素性すらも憶えていない状態で死んでいるサラリーマンで、「記憶を取り戻すまで離れない」と言って石川に付きまとう岡部義剛。

 小栗は、「これまではずっと緊張状態が続いているような状態だった石川も、ちょっと変わった死者である岡部さんと出会うことで少しホッとでき、これまで見せなかった一面も見せます。第5話は、ほぼ宮藤さんの肩にかかっているという感じです!」と、宮藤へのリスペクトの念をにじませた。

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