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邦画にもBD移行の波『図書館戦争』売上伸長

 ベストセラー作家・有川浩の人気シリーズを実写化した映画『図書館戦争』のBD BOX版『〜プレミアムBOX』が、11月25日付総合Blu-rayランキングで初動2.6万枚を売り上げ、初登場首位を獲得した。同作ではBD・DVDともに『〜スタンダード・エディション』が同時発売されており、BD版が初動売上0.4万枚、DVD版が同1.0万枚を記録している。

11月25日付総合Blu-rayランキングで1位を獲得した『図書館戦争 プレミアム BOX』(KKA)

11月25日付総合Blu-rayランキングで1位を獲得した『図書館戦争 プレミアム BOX』(KKA)

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 本年発売された邦画実写作品を見ると、11/25付で邦画DVDの13年年間累積売上首位となっている『BRAVE HEARTS 海猿』では『〜スタンダード・エディション』のDVDが累積売上7.2万枚に対して、BD版は同2.4万枚。同2位の『エイトレンジャー ヒーロー協会認定完全版【完全生産限定】』では、DVD累積売上5.6万枚に対してBDは同2.8万枚に留まっており、BD版の売上がDVD版を大きく上回った『図書館戦争』の初動売上は大いに注目される。

 同作は、文庫シリーズ計4冊が260万部超を売り上げており、TVアニメや劇場アニメ、さらにコミック版も展開。着実にファン層を拡大させてきた。また、実写版では主演の岡田准一、ヒロイン役の榮倉奈々といったキャスト陣も訴求。『ORIGINAL CONFIDENCE』の「期待度ランキング 映画DVD&BD」の調査では、女性20代以下と、男性40代以上で高い購入意向指数を示すなど、ファン層の広がりを感じさせる結果も出ていた。

 映像特典では原作ファン向けに、有川浩と佐藤信介監督によるオーディオコメンタリーを全形態に収録。さらに『〜プレミアムBOX』では岡田と榮倉、佐藤監督によるビジュアルコメンタリーなど、約4時間におよぶ映像特典が収録された。さらに法人別に用意した購入者特典も、予約促進に貢献したようだ。

 このほか、邦画作品では、DVD・BDそれぞれ通常版と豪華版の計4形態を発売するケースが多いのに対し、『図書館戦争』では、豪華版をBDのみにした3形態で発売。映画、原作、キャスト、アニメなどで得た多様なコアファンのニーズを、BD版に集中させることができた点も、好セールスを後押ししたと思われる。(ORIGINAL CONFIDENCE 13年11月25日号掲載)

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  • 11月25日付総合Blu-rayランキングで1位を獲得した『図書館戦争 プレミアム BOX』(KKA)
  • 『図書館戦争』関連、主な映像化作品の売上動向(11/25付)

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