NHKのドキュメンタリー番組『ファミリーヒストリー』（毎週金曜　後10：00〜10：50、8回シリーズ）が10月4日より復活することが10日、わかった。著名人の家族の歴史を本人に代わって徹底取材し、「アイデンティティ」や「家族の絆」を見つめる番組。2008年10月より不定期で放送されてきた。本人も初めて知る“家族史”に驚き、視聴者も涙する人気シリーズ。今回は自ら“調査”を申し出た出演者が多いという。

　新シリーズ1回目の放送（10月4日）には、お笑いタレントの今田耕司が登場。実は、今田の母は幼い頃、南洋群島・パラオで暮らしていたという。しかし、当時の母は幼すぎて、記憶がほとんどない。自身のルーツにも関わることであり、どうしても知りたかったという今田。大正時代に祖父が南洋に渡り、郵便局員として働きながら、サイパン、テニアン、パラオなどの島々を転々としていたことまではわかっていたが、その詳しい経歴や暮らしぶり、さらに、パラオが戦火に巻き込まれる中で、どのように日本に帰って来たのか全くわからなかった。

　番組では、今シリーズでも徹底取材を実行。今回、アメリカで手がかりとなる資料が見つかり、壮絶な引き揚げ劇が明らかになる。さらに、父方のルーツについても、東京・浅草で有力な手がかりをつかみ、今田と浅草の意外な関係が浮き彫りになる。

　2回目の放送（10月11日）は、女優の藤原紀香。父・一馬さん（71）は、開拓団として渡った旧満州の生まれで、4歳の時に終戦。引き揚げの際、母（紀香の祖母）と妹を亡くしたが、幼かったこともあり、当時の記憶がほとんどないという。今回の取材で、次々と新たな事実が見つかり、父が暮らした開拓団、引き揚げの際に起きた奇跡的な出来事が明らかになり、紀香は自分が生まれたことのありがたさを、改めて感じるのだった。

　ほかに、中村獅童、又吉直樹（ピース）、上地雄輔、桂文枝の出演が決定している。