女優の浅野温子（52）と浅野ゆう子（52）のダブル主演で、1988年7月期にフジテレビ系で放送され、平均視聴率18.5％を獲得したドラマ『抱きしめたい！』の新作スペシャルドラマ『抱きしめたい！Forever』（仮）が14年ぶりに今秋放送される。

　浅野温子からは全て「麻子」名義でコメントが寄せられ、「あーあ、やっちゃうのかぁ〜大丈夫かぁ？ という感じ」。一方、浅野ゆう子は「大切な宝ものの一つ『抱きしめたい！』再びすてきな時間を作って下さるご提案をいただき、今！？ と驚き、そして一瞬で感謝の気持ちが湧き上がりました」とそれぞれに今作品への思いを語っている。

　連ドラ放送当時、時代はバブル。1986年に男女雇用機会均等法が施行され、女性の社会進出が盛んに謳われる中で、「W浅野」による女性2人が主役のドラマは、世の女性たちの圧倒的な支持を受けた。

　浅野温子演じる独身のキャリアウーマンと同い年で幼なじみの浅野ゆう子演じる離婚寸前の主婦の恋と友情を描いたラブコメディー。2人が暮らす高級マンションは屋上にプールまであり、恋に仕事に友情にカッコよく生きる姿は、まさに同年代の女性たちの憧れのライフスタイルを体現していた。「トレンディドラマ」という言葉もこのドラマをきっかけに生まれたと言われている。

　連ドラ放送後、1989年3月30日、1990年1月3日、1999年10月1日に3回スペシャルドラマを放送。W浅野のドラマ共演も1999年から14年ぶりで、バラエティーでは2009年4月6日に放送された『フジテレビ開局50周年名作ドラマ＆映画全て見せます！SMAP PRESENTS ドラマの裏の本当のドラマ』以来4年ぶりとなる。

　今回ももちろん浅野温子演じる池内麻子と浅野ゆう子演じる早川夏子はじめ、岩城滉一演じる夏子の夫・圭介、そしてゲスト出演者たちを中心に物語は展開していく。54歳になった二人。未婚を貫く麻子になんとかして結婚してほしいと夏子は願っていた。そんな中、麻子は今度こそ運命的と思える男性、瀬戸恭一郎（草刈正雄）と知り合う。夏子は夫・圭介の経営するチャイニーズレストランのマダムとして活躍する毎日。そんな中、またしても圭介の浮気が発覚。その上、１歳の隠し子がいるという衝撃的な事実が明らかとなり、今回ばかりは夏子は離婚を決意、夏子と圭介は史上最大の危機を迎える。