俳優・竹野内豊（41）が初めてドキュメンタリーの取材に応じた、NHK・BSプレミアムの人気シリーズ『裸にしたい男』が、10月6・7日の2夜連続で放送されることが2日、わかった。7月中旬から下旬までの約2週間、米NYで演技レッスンを受ける竹野内に密着。40歳にして俳優という職業に本格的に向き合う姿を通して、彼の人生観、表現者としての生き様に迫る。竹野内は「答えはなく、非常に感覚的なことを求めたどって行く2週間でした」と充実した経験を振り返った。

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　モデルで注目され、ドラマ『星の金貨』（1995年、日本テレビ）、『ロング バケーション』（1996年、フジテレビ）、映画『冷静と情熱の間』（2001年公開）で一気にブレイクした20代。シリアスな役からコミカルな役まで幅広く演じた30代。そして、昨年公開の『太平洋の奇跡〜フォックスと呼ばれた男』では、ブルーリボン賞主演男優賞を受賞し、俳優として存在感を示した。デビュー当時からのファンであるＦ2層のみならず、20代女性が好きな『OVER40男子タレント』2位（2011年11月、日経エンタテインメント調べ）にランクインするなど、人気を新たにしている。

　今回、竹野内はハリウッド俳優ロバート・デ・ニーロも真摯に取り組む演劇メソッドを学びにNYへ。実際のハリウッド俳優も指導しているロベルタ・ウォラック氏のもとで、演技に必要なテクニック、心の解放、五感のトレーニングなどの約30時間のプライベートレッスンを受けた。さらに、アクターズ・スタジオの見学、現地俳優との交流、演劇鑑賞など、ショービジネスの本場NYを満喫。レッスン終了後には、ハリウッドの随一のキャスティング・ディレクター、ジェーン・ジェンキンスとのオーディションミーティングを敢行。本場のプロの前でレッスンの成果を試した。

　竹野内は「何をどうすれば良いのか気持ちでは分かっていても、なかなか表現出来ない自分との闘いが歯がゆかった」と厳しいレッスンに耐え、真剣に演技と向き合った。今回のチャレンジに対し、「ロベルタとの出逢いに、とても感謝をしています。彼女が伝えたいこと、また彼女の心に満ちているパッションは、私たちが未来を切り開いて行く上で、とても大切なエッセンスのような気がします」と語っている。

　「意欲的にたくさんの作品に携わっていきたい。今まで演じたことのない役をやってみたい」とさらなる高みを目指す竹野内。密着取材から垣間見る知られざる彼の素顔も見どころだ。

　『裸にしたい男　竹野内豊』前編は10月6日（土）午後11時15分より、後編は10月7日（日）午後11時よりNHK・BSプレミアムで放送される。