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小泉今日子が夫の不倫相手と修羅場を熱演! 映画『つやのよる』女優キャスト発表

 俳優・阿部寛主演の映画『つやのよる』(行定勲監督、2013年春公開)の女優陣が13日、発表された。併せてモノクロの着物を着た貞淑そうな妻役の小泉今日子と、真っ白なドレスをまとった夫の不倫相手役・荻野目慶子が赤ワインをぶちまけ、つかみ合いのケンカを繰り広げる壮絶な修羅場もこのほど公開。実際に女同士の取っ組み合いの経験はないという小泉だが、実際やってみると「夫の不倫相手との対決シーンは楽しかった」という。

壮絶な女バトルは必見! 映画『つやのよる』(2013年新春公開)より

壮絶な女バトルは必見! 映画『つやのよる』(2013年新春公開)より

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 同作は恋愛に自由奔放に生きてきた“艶(つや)”を巡る、彼女の夫(阿部)と愛した男たち、そんな彼らを取り巻く女達と、総勢22人の男女が織りなすユーモアあふれる恋愛劇。今回発表されたのは、艶の従兄であり最初の男でもある作家の妻・小泉のほかに、艶を巡る5人の女達。艶の最初の夫の愛人に野波麻帆、艶がストーカーをしてまでまとわりついた男の彼女役に真木よう子、艶と不倫をしていたかもしれない男の妻役に風吹ジュン、そして松生が艶と駆け落ちするために捨てた母娘に忽那汐里大竹しのぶが登場する。

 一人の女に振り回される男達だけなく、そんな男達を見つめる女性たちの物語を描いた同作。撮影現場でインタビューに応じた行定監督は「女性の見苦しさ、醜さを見せたいよね」と笑う。

 女性たちの群像劇といえば、ダメな女でも最後はキラキラと輝ける瞬間をクライマックスに描く作品もあるが、行定監督は昨今のそんな風潮が「どうも苦手」。「ダメな女達はもっとダメダメで、本当はもっと割り切れないもんでしょ? ただし、それを生々しく描くんじゃなくて、手練の女優たちで見せるから面白い。“一体、何をやらかしてくれるの!?”とすごく楽しみ。そんな女優さん達の一人ひとりの決めショットは確実に撮れている」と手応えを口にする。

 監督が自信たっぷり語る名場面の一つが、今回公開された小泉と荻野目が演じた女達のバトルシーン。作家の受賞パーティの場で、エキストラ150名が配され、華やいだ雰囲気のなか何度もカメラテストが行われ、いざ本番。6分ワンカットの長回しで、赤ワインを掛け合いつかみ合い、髪も服も乱れあっての大立ち回り。「カット」の声をかける監督の顔には“撮れた”という満面の笑み、無事一発OKとなった。実際に撮影に挑んだ小泉も「実人生では経験したことのない、女同士の取っ組み合いというのを荻野目慶子さんと3回戦! 次の日、激しい筋肉痛になるほどの戦いでした」と笑った。

 同作は2008年に小説『切羽へ』で直木賞を受賞した女流作家・井上荒野(いのうえあれの)氏が2010年に発表した同名小説を実写化。がんに冒され昏睡状態に陥ってしまった最愛の妻を失うことに耐えられず、もがいた挙げ句にとった男の行動は、妻が関係を持った男たちに彼女の死を知らせるというもの。“艶という女性の危篤”を知った自分の夫、恋人、または父がそれまで家族に見せなかった顔をのぞかせ、また隠されてきた家族の不貞を知った女たちがどのような表情を見せるのか。行定監督ならではの、大人のアンサンブルとなっている。

 行定監督は「この映画的な女優陣がそろったこと自体、素晴らしいの一言です。この映画の見どころは役者の演技でしたから、理想どおりの豪華キャスティングになって最高です」と、主演級の実力派が顔をそろえたことに満足げ。「複雑であいまいな男女の物語をこの女優たちが生々しく演じています。期待していて下さい」と、力強く語った。

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  • 壮絶な女バトルは必見! 映画『つやのよる』(2013年新春公開)より
  • 映画『つやのよる』に出演する女優たち(左から)小泉今日子、野波麻帆、風吹ジュン、真木よう子、忽那汐里、大竹しのぶ
  • 【撮影風景】壮絶な女のバトルは必見! 映画『つやのよる』(2013年新春公開)より
  • 【撮影風景】壮絶な女のバトルは必見! 映画『つやのよる』(2013年新春公開)より

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