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真矢みき、主演ドラマ『奇跡のホスピス』で見つけた“希望”

 女優の真矢みきが、ホスピス病棟を舞台にその人間模様を描くスペシャルドラマ『奇跡のホスピス』(3月28日 後9:00〜10:48 MBS・TBS系)で、患者たちに寄り添う主任看護師・田辺礼子を演じる。収録前には、物語のモデルになったホスピス病棟を訪れ、看護師や入院患者たちから話を聞いた。真矢は「とにかく患者さんが明るくて、笑顔で、逆に私の健康を心配してくださったりして、元気をもらいました」とイメージを覆されたという。

「役者としてあがこうと思いました」とホスピスの看護師役に全力でぶつかった真矢みき

「役者としてあがこうと思いました」とホスピスの看護師役に全力でぶつかった真矢みき

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 末期がんなどの病に侵され、余命わずかとなった患者が最期まで心穏やかに、充実した人生を送るために、さまざまなケアを総合的に行うホスピス。日本のホスピスの先駆として知られる淀川キリスト教病院(大阪市東淀川区)で、主任看護課長を務める田村恵子さんが役のモデル。真矢が役作りに悩んでいた時、田村さんは真矢に「私もいつも迷っている。絶対ベテランにはなれない」と語りかけたという。

 “いのち”のタイムリミットと向き合うホスピス病棟の患者たち。これまでの人生も、終わりの迎え方も、一人として同じ患者はいない。先入観や押し付けではなく、一人ひとりの心の声に耳を傾けるには、いつも初心で臨まなくてはならないという。

 田村さんの言葉で真矢も吹っ切れた。「私も役者としてあがこうと思いました。最初は難しくて、苦しかったけれど、撮影が終わる頃には満たされて、緩和された奇跡の現場でした」と語る。役者としての新たな希望を見つけたのかもしれない。

 ドラマは、実際のエピソードを下敷きにしたオリジナルストーリー。幼い息子にがんを患った自分の運命をどう告げればいいのか悩む30代のシングルマザー、生活保護を受け、身よりもなく自暴自棄になっていた40代の肝臓がんの男性、離婚で引き裂かれた娘と会えないまま生涯を閉じようとしている50代のキャリアウーマンなど…、残されたわずかな時間の中で、患者たちに起こる“奇跡”を描く。病状ではなく、心の希望の度合いが、その人の生き様として見えてくる。

 今や、日本人の2人に1人ががんにかかるといわれる時代。真矢自身も2004年にがんを患った父親を看取っている。役のモデルになった田村さんの言葉「どんな時も人は希望を持っている。人にはそれを見つけ出す力がある」が身に染みた。真矢は「人生の最期を迎えるまでの日々を、希望をもって生きる姿を見て、人生の価値は長さではなく、深さだと思いました。心に寄り添うことの大事さを感じました」と話していた。

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  • 「役者としてあがこうと思いました」とホスピスの看護師役に全力でぶつかった真矢みき
  • ホスピス病棟を舞台にその人間模様を描くスペシャルドラマ『奇跡のホスピス』は3月28日午後9:00〜10:48 MBS・TBS系

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