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臼田あさ美、考えるよりも体で感じて演じたヒロイン



 昨年は映画、ドラマなど10本もの作品に出演。その独特の存在感で女優としての活躍の場を広げる臼田あさ美。そんな臼田が、個性派俳優・大森南朋、光石研と共演した『東京プレイボーイクラブ』(2月4日公開)で演じたヒロインは、バイオレンスあふれる世界をゆらゆらさまよう女の子。考えるよりも“感じて”演じたという。


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 その役は、ひと言でいうと不思議な女の子(エリ子)。ほんわかしているようで存在感はあり、しゃべるシーンはほとんどない。台本にもエリ子のことはほとんど書かれていなかった。「なのにエリ子の心情がすごくすっと入ってきて。それが正解かは最初はわからなかったんですけど。こんなに謎が多くて不思議な女の子なのに、なぜこんなに惹かれるんだろう、心に残るんだろうって、その違和感から興味が沸きました」。出演のオファーを受けて、台本を読んだときのことをこう語る。

 東京の場末の繁華街に流れ着いた主人公(大森)と、その昔の仲間で(エリ子の)彼がボーイとして働く寂れたサロンの経営者(光石)とともに、エリ子はトラブルに巻き込まれる。抗えない流れのなかで自分を主張せず、何も語らず、黙って彼らに付いて生きていく。そんなエリ子を、最初は「どんな顔をして、何を見て、どんな格好で何をしているんだと思ったときに、ぜんぜんイメージがわかなかった」という。不安を抱えながら迎えたクランクインだが、そこには明確な答えがあった。「大森さんと光石さんの激しいバイオレンスのシーンのお芝居を見たら、あっこれだと思いました。その場にいて、その迫力、強烈なエネルギーを感じて動けなくなってしまう自分がいて。頭で考えると難しかったんですけど、ただ感じてここにいることがエリ子なんだって思うようになりました」。

 エリ子は、自分の感情を出さないので、何を考えているのかわからない。しかし、臼田は「その胸のうちにはいろいろな考えや葛藤があって、自分のなかの世界は出来あがっていて。でもそれを外に出さないから生きている世界になじめなくて、その世界をゆらゆら漂っている不思議な子にみえるんです。それをなんとか変えたい、思うように生きたいと考えていて」と人物像を語ってくれた。それは、自身にも共通するところがあるという。「そう考えていくと、どんな世界でも誰もが考えることかなって。自分のなかだけでいろんな葛藤を抱えている、すごく普通の子だと思いました」。

 多くの作品に出演し、多忙な日々を送る臼田に日ごろの生活を聞いてみると、女優業に真摯に向かい合うストイックな姿が浮かび上がった。「撮影に入っているときは、テレビも映画も観ないですし、本も読みません。あんまり遊びに行ったりもしないですし、家でも無音でしーんとしていたりしています。そのときの作品に集中したいので。でもそのぶん、作品が終わると一気にたくさん観たくなったり、出かけたくなったりします(笑)」。

 モデルとしてデビュー。女優として活躍の場を広げ、今まさにその仕事が軸になり、さらに飛躍を遂げようとする臼田。女優として成長を続けるため、輝き続けるために必要なことを聞くと、自然体の答えが返ってきた。「どうなんですかね。そのひとが人間らしくいることで、そこから生まれる魅力が何かの役に必要とされるんじゃないでしょうか。私はあまり機用じゃないので、こうありたいためにこう努力するというよりは、自分の感情や気持ちに素直に豊かでありたいと思います。私にとっては、リラックスして過ごすことかもしれないです」。今年もやることは変わらず、いい作品に出会える人間でいたいと笑顔をみせた。

 そんな臼田が仕事以外に今やりたいことは「ちょっとゆっくりしたいですね(笑)。昨年はかけもちしながら走り続けていて、自分のなかが窮屈になっていたので。ちょっとぼ〜っとしたり。もともとそういう性格なので(笑)」。

ORICON STYLEインタビュアー お笑いコンビ・ミルククラウンのジェントルが突撃インタビュー!! 動画再生はこちら

オーリーの臼田あさ美さんインタビュー取材後記はこちら


『東京プレイボーイクラブ』
2012年2月4日(土)渋谷・ユーロスペース、シネマート新宿他にて全国ロードショー
コピーライト表記:(C)2011 東京プレイボーイクラブ
配給:スタイルジャム
配給協力:ビターズ・エンド
公式サイト:http://www.tokyoplayboyclub.jp/

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