ORICON STYLE

2009年06月10日
年末恒例となっている福山雅治の“冬の大感謝祭”シリーズが なんといきなり日本武道館で・・・! その名も“福山☆イキナリの大感謝祭〜エッ!してなかったの? 初めてだったの?〜愛・福山博in武道館”。 4日間に渡って行われたライブの初日、5月28日の模様をレポート!

初の武道館でこれまでの人生を振り返る・・・

 アリーナの真ん中の円形ステージ、東西南北に延びた花道。福山とバンドメンバーが登場した北側の扉には、大きく“愛”の文字が刻まれていた。大声援を受けながらステージを1周し、2階席の奥まで見渡す福山。口元は“どうもありがとう!”と動いていた。会場の手拍子に合わせてギターをかき鳴らし始めると、そこにバンドの音が徐々に重なってゆく。洗練された演奏と福山の生声が、武道館いっぱいに響き渡る。白熱ライトは、福山の笑顔と同じまぶしさ!

「40才になって、人生初のワンマン武道館でございます!」

 確かに“え!やってなかったの?”と言いたくなる。しかし“初めてなんだ〜”と思うと、何もかもが新鮮に見えてくるし、福山自身も、ステージからの初めての景色を楽しんでいるようだった。

 曲の合間には、今までの人生を振り返る“THE FUKUYAMA HISTORY”なる映像が、3部構成で披露された。また大感謝祭だし初武道館だし・・・ということで、本人も初めて見るという初出しのお宝映像も!自分のVTRを観て「恥ずかしいですねぇ(笑)」と福山。この日のセットリストは、そんな映像と“想い”の部分でリンクしているように思えたし、デビューから今日までの道程を示す懐かしの名曲も用意されていた。

 ヒストリー映像が終わったあとの「最愛」は、ファンへの感謝の気持ちを込めたアンセムのようだった。

ここからライブ本番「ひとつになろうぜ!ブドーカン!」

「そろそろ、ここからライブ本番といこうかと!全部でかかってこいよ!ブドーカン!」

 その言葉を合図に、ライブは後半戦に突入。幕開けは、ゴージャスなピアノから。そしてブラス、パーカッションが加わり、ラテンの香りを漂わせる「vs.〜知覚と快楽の螺旋〜」。バンドメンバーが1人ずつソロを取る間、福山はステージをゆっくりと1周。そして続く楽曲「Peach!!」では銀テープが飛び出し、円形ステージが廻り出す。さらにバズーカ砲を東南西北へと打ち込むなど、テンションがグッと高くなったところに、アグレッシヴに畳み掛ける。楽曲は「化身」。ギターをフライングVに持ち替えてのホーンセクションとのセッションに、心が躍った。オレンジ色のライトと妖しい映像、福山の声は、艶やかに大人の色気を振りまく。

「ひとつになろうぜ!ブドーカン!」

 時計回りだったステージが、逆回転し始め、ビートの効いたハードロックサウンドへ。福山は両足を広げて低く構え、激しく刻む。汗が流れる横顔が美しかった。

 本編ラストの曲「明日の☆SHOW」は、デビューから20年目の決意表明のように感じられた。モニターに歌詞が映し出され、誰もが一緒に口ずさんだ。それは、歩いてきた道を愛おしく振り返りながら、明日を目指す歌。福山は両手を広げて、すべての人々の想いを受け止める。最後には全ライトが点灯し、真昼の明るさになった。その光と大声援の中で、両手を握りしめる福山。そして、メンバーとともに“愛”の扉の向こうに消えていった。

 アンコール、福山が“大変大事な話”をする。
  ひとつは「化身」がオリコンチャート初登場1位を記録したこと。

「40代で最初の1等賞をいただきました。ありがとうございます!」

 そして、もっとも大切な話へ。

アンコールでの重大発表!!「いよいよ・・・」

「私、福山、来月6月に、いよいよ・・・ニュー・・・(×3)、ニューアルバムを発売いたします!」

 そして8年ぶりのオリジナルアルバムのタイトルが『残響』であることを、いち早く報告した。

「昨年、地元の長崎で開催した写真展のタイトルも『残響』だったんですが、どうやら僕のなかでアルバムの構想がその時点で決まっていたようで。この言葉が自然と生まれてきて、アルバムを作っていくなかで、自然とこの言葉に呼ばれるように着地してきました」

 6月2日からは、アリーナツアーがスタートする。そのツアータイトルは“道標”。

「18才で上京して22年。40才という年齢を迎えて、最近、いろんなものが家族と繋がっていると感じるようになって、命の連鎖を考えたりするようになってきたんです。そう考えると、改めて自分の出発点は長崎であり、自分の原点と呼べるものは父親であり母親であり、みんなから受け継がれてきたものが、この手、身体、血にあるんだと感じています。今でも相変わらず歩いている道に不安を感じたりすることもある、そんななかでできた歌が『道標』でした」

 最後の歌は、とても強く、優しい声で。歌い終わると、穏やかな、いい笑顔をみせてくれた。

「僕にとって初めての武道館。みんなの声援とパワーと温かい気持ちで、今の形にできたと思います。どうもありがとうございました。最高の20周年の始まりのライブになりました!」

 紆余曲折があったとしても、今、彼はとてもいい生き方をしている。そう感じたことが、自分が生きるパワーに自然と変換されていることを実感した一夜だった。


RELEASE

残響【通常盤】
福山雅治
発売日:2009/06/30[アルバム] 価格:\3,000 (税込)
ユニバーサルJ 品番:UUCH-1072

残響【初回限定ライブDVD付
福山雅治
発売日:2009/06/30[アルバム] 価格:\3,800 (税込)
ユニバーサルJ 品番:UUCH-9026

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残響【初回限定スペシャルグッズ付き+ミュージッククリップDVD付】
福山雅治
発売日:2009/06/30[アルバム] 価格:\4,800 (税込)
ユニバーサルJ 品番:UUCH-9025

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PROFILE

1969年2月6日、長崎県に生まれる。
1990年3月、シングル「追憶の雨の中」でデビュー。
1991年、ドラマ『あしたがあるから』で俳優デビュー。
1993年、テレビドラマ『ひとつ屋根の下』(CX系)で全国的な認知を得る。
1993年10月21日、アルバム『Calling』で自身初の首位獲得。
2000年4月26日、シングル「桜坂」で1位を獲得。この年を代表する名曲としてロングヒットし、社会現象となる。
2001年4月25日、アルバム『f』をリリース。2位を獲得。
2008年10月22日、シングル「想 -new love new world-」をリリース。2位を獲得。
2009年5月20日、シングル「化身」をリリース。1位を獲得。
2009年6月30日、アルバム『残響』をリリース。

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