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ORICON NEWS
2013年4月期ドラマ特集『好調な民放連ドラ多数!その“ヒットの要因”に迫る!!』
高いハードルを難なくクリアした『ガリレオ』、定期的なシリーズ化の声も
今回の“第2シーズン”は、新たなヒロインに吉高由里子を迎え、放送前の期待度は63.4%と、すべての4月期連続ドラマの中で圧倒的な人気を誇っており、平均視聴率も、22.6%の初回を皮切りに、4週連続で20%以上を記録。民放連ドラで初回から4週連続の20%超えは、08年4月期の『ごくせん』(日本テレビ系)以来であり、昨今の“ドラマ不調”の流れを感じさせない人気ぶりを見せつけた。その視聴率が物語るように、初回放送後の満足度も高く、70.0%という高水準を記録。通常、事前の期待が高い作品になるほど、放送後の満足度が辛口になるのもの。ましてや人気シリーズ続編ともなれば、なおのことその傾向が強まる。だが、今回の“第2シーズン”では、楽々とその高いハードルをクリア。人気長寿シリーズ『相棒』(テレビ朝日系)と同様、耐久性の高いコンテンツであることを立証したことにより、今後シリーズ化を望む声がより高まりそうだ。
“数字を持っている”篠原涼子が『ガリレオ』に迫る可能性も!?
今回の『ラスト・シンデレラ』でも、不器用な主人公を、体当たりで臨む彼女の演技に対する評価が非常に高い。基本的に連ドラ視聴率といえば、初回が高く、その後は徐々に下降し最終回に近づくにつれ再浮上するという“Uの字”を描くのが傾向としてあるが、『ラスト・シンデレラ』は第6話まで、すべての回で話数で前回の平均視聴率を上回っている。この結果は、まさに篠原が“数字を持っている女優”である裏付けといえる。上昇傾向を維持する同作が、今後どこまで『ガリレオ』に肉薄できるのか、注目したい。
『みんな!エスパーだよ!』も話題! “唯我独尊”のテレ東深夜枠への期待感
若杉公徳氏の同名漫画が原作で、映画監督である園子温や入江悠らがメガホンをとっていることでも話題の同作だが、回を追うごとにその“ハチャメチャ”っぷりに拍車がかかっている。超能力テレパシーに目覚めた主人公(染谷将太)は思春期の高校生らしく(!?)、ことごとくその能力を自分の欲望、すなわち“エロ”のためだけに使用(※エロにしか使用できない)。ヒロイン役の夏帆と真野恵里菜も、これまでの役どころからは想像もつかない程の体当たり演技(パンツ丸出し、卑猥な台詞etc)で臨んでいる。同作の大ファンである、著名放送作家は、夏帆のパンツは“見せパン”などではなく“本物”と豪語しており、そのハードコアな作風は、他の追随をゆるさない。
今作が放送されているテレビ東京の金曜深夜枠『ドラマ24』では、これまでにも『モテキ』(2010年)、『勇者ヨシヒコ』シリーズ(11年、12年)、『まほろ駅前番外地』(13年)など、深夜ドラマならではといえる一風変わった作品群を輩出してきた土壌がある。過去にもテレビ朝日が深夜実験枠を設け、『TRICK』などの大ヒット作を生み出してきたが、現在ではテレ東が独走状態といえるだろう。視聴率という指標だけでなく、ネットユーザーを中心に話題を集める戦略は、第2、第3の『モテキ』を生む可能性を多分に秘めている。
総じて高い評価を獲得し、連ドラ人気の復調をアピールしている4月期の各局ドラマ作品群。作品ごとに、それぞれ戦略やアプローチは違えど、共通するのは、やはり作り手側の高い志。各作品も中盤を折り返し、いよいよクライマックスに向けて佳境へと突入。『ガリレオ』の独走に篠原、米倉が一矢を報いるのか? “唯我独尊”のテレ東深夜枠が新たなムーブメントを起こすのか? 興味は尽きない。
2013年4月期 連続ドラマ期待度ランキング
【ドラマ満足度 調査概要】
調査時期:2013年4月16日〜18日
調査対象:合計500名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代〜50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
【ドラマ期待度ランキング 調査概要】
調査時期:2013年3月13日〜19日
調査対象:合計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代〜50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
※データは全てオリジナル コンフィデンス調べ。
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2013/05/24