King & Prince、ギャップで魅せた圧倒的存在感 リアルとセンスが詰め込まれた珠玉の1枚

 King & Princeにとって4枚目となるLive Blu-ray & DVD『King & Prince CONCERT TOUR 2021 〜Re:Sense〜』が、12日に発売された。2年振りの有観客ライブで、全国5都市28公演をまわったツアーの横浜アリーナ公演を収録。オープニングの「koi-wazurai」で、メンバーの高橋海人(※高=はしごだか)が「いつもの笑顔でやっと会えたね」とファンである“Tiara”たちに語り掛けるように歌うと、会場中のペンライトが呼応し、序盤から盛り上がりは最高潮へ。ジャニーズの王道を体現したようなKing & Princeの王子様感と、実力に裏打ちされたクールなパフォーマンスのギャップが凝縮された珠玉の1枚となっている。

一瞬にして会場中が“恋煩い”? キラキライメージから一変、大人なナンバーで魅了

 久しぶりの再会への期待を煽る時計のカウントダウンに続いて、天井から巨大なティアラに乗った5人が登場。現れただけで人を幸せにするキラキラの存在感は、圧巻のひと言。割れるような拍手の中、「koi-wazurai」で“これは運命的な恋煩い”と歌い上げる平野紫耀の言葉通り、一瞬にして会場中が運命的な恋に落ちる。煌めく銀の紙吹雪が舞う中、「もはやエンディングなのか?」と思わせるほどの盛り上がりに、“これぞアイドル”と実感させられるオープニングは必見だ。
 
 「Heart & Beat」、「High On Love!」と、笑顔で外周を走り回りファンと一体化した後は、一変して魅せるナンバーへ。スポットライトを浴びながら披露した「Namae Oshiete」は、グラミー賞を12度も受賞した世界的アーティストBabyfaceがプロデュースした楽曲。YouTubeにアップされたDance Practice動画は、「めっちゃカッコいい」、「こんなに踊れて王子様にもなれるなんて」、「日本の宝」と、再生数150万回超え。その高いダンススキルから、キンプリを知らなかった層からも、大きな反響を呼んだ1曲だ。全編英語詞にのせたクールで大人っぽいダンスは、瞬きをしたくないと思わせるほどの完成度の高さ。王子様感のあるシングルが多く、キラキラしたイメージが強い普段とのギャップも、また魅力だ。

 その後も、メンバー全員がお気に入りだという「ナミウテココロ」や、セクシーなヒップホップダンスで魅せる「Naughty Girl」など、大人な魅力が満載。もちろん、「Dance to the music」、「Beating Hearts」など、アルバム『Re:Sence』に収録されたナンバーも、多彩な仕掛けで楽しませる。冒頭の圧倒的キラキラ感から、大人の色気を感じる表情まで、彼らが持つ色の多さとパフォーマンスの幅広さには、驚かされるばかりだ。

メンバープロデュースのユニット曲 俳優としても活躍する5人が演じる世界観

 今回のライブでは、2組に分かれてお互いをプロデュースしたユニット曲も見どころのひとつ。永瀬&高橋&岸が歌う「Lost in Love」は、平野&神宮寺が考案。観客にペンライトを消してもらい、幻想的な演出の中3人が歌い上げる世界観は、まるでドラマの1シーンのよう。どっぷりと浸れるからこそ、後半に永瀬がささやく「ずっと愛してる」のひと言は破壊力抜群だ。ぜひ、映像を確認して3人と恋を。

 これはメンバー全員に共通することだが、King& Princeの魅力の一つは、全員が演じられることだと思う。昨年は朝ドラ『おかえりモネ』の熱演でお茶の間からも認められた永瀬を始め、高橋は『ドラゴン桜』、岸は『ナイト・ドクター』、映画『かぐや様は告らせたい〜天才たちの頭脳戦〜ファイナル』の平野、『准教授・高槻彰良の推察』の神宮寺と、全員が役者としても高い評価を得ている。幸せな笑顔、力強い叫び、切ない表情…どの楽曲でも歌の世界観を演じられる表現力があることで、聴くものを惹きつけて離さない力を持っているのだ。

 永瀬&高橋&岸がプロデュースした平野&神宮寺の『ツッパリ魂』では、2人がリーゼント姿で昭和味溢れるヤンキーに。神宮寺の真っ赤な長ランには「破廉恥侍」、平野の青い短ランには「剛利羅」と刺繍が入った、遊び心ある特攻服衣装も魅力。お互いのメンバーカラーの衣装をまとい、一人の女性を巡りバトルを繰り広げ、渋く歌い上げる。岸が考えた寸劇(?)やアドリブを挟みつつ、Jr.SPの松尾龍が演じるスタイル抜群のヒロインを取り合う二人のやり取りは、理想の三角関係&ファンが見たかった“じぐひら”そのもの。お互いをよく知るメンバー同士が考えたユニット曲ならではの良さと、個性溢れる演出が光った。

高橋海人振り付けの『Body Paint』は必見 多彩なパフォーマンスとTiaraへ込めた思い

 後半は、彼らの多彩さが際立つパフォーマンスの連続。ダンス曲「Body Paint」では、薄く水が張られたステージで水しぶきをあげ踊る演出を。パンチの効いた声で英語詞を交え歌い上げる姿は、新鮮かつ刺激的。さらに、「ダンスが超絶カッコいい」と話題だったHIP HOP調の振り付けは、後日、高橋海人が担当したことが明かされるとSNSのトレンド入りも。円盤化が期待されていただけに、じっくり堪能したい1曲だ。

 また、アルバム発売当初から、「これは何語?」と話題になっていたヒャダインこと前山田健一作詞作曲の「フィジャディバグラビボ ブラジポテト!」は、ミュージカル風に。劇場の支配人に扮した岸が、永瀬&高橋と共に会場のTiaraたちに魔法のおまじない「フィジャディバグラビボ ブラジポテト!」の振りをレクチャー。王子に扮し、楽しく歌い始めるメンバーたちが「舞踏会を抜け出さない?」と誘いをかけ、会場中のプリンセスたちを楽しませる。映像で見ても思わず体が揺れ、まるでその場にいて一緒にかけ声をかけているような気分に。

 かと思えば、燃え盛る炎をバックに歌い踊った「Mazy Night」や、全編英語詞かつ難易度の高いダンスで魅せた「Magic Touch」など、クオリティーの高いパフォーマンスで魅了。時折目を閉じ、汗びっしょりで熱唱した「いま君に伝えたいこと」など、歌のみで聴かせる場面も。一瞬も飽きさせないメリハリある構成で魅せられるのは、実力を兼ね備えている証と言えよう。

 続くコロナ禍の中、やっと会えたファン“Tiara”を思う演出も印象的。外周や花道を駆使し会場全体を周って、自分たちから会いに行くメンバーたち。「Memorial」では、巨大なクレーン型トロッコに乗り、2階席へもアピール。通常であれば可能な演出ができない中、できるだけ近くへ行こうという彼らの強い思いが感じられる。手を振ったり、指差しや“バーン”、投げチューなど、一人一人の目を見てリクエストに応える姿はまっすぐで、Tiaraへの愛に溢れていた。その思いは、「Dear My Tiara」を歌ったラストの演出にも。

 「シンデレラガール」でデビューしたKing & Princeは、見るものをシンデレラにさせてくれる王道のアイドルだ。キラキラのオーラと、ライブDVDでも度重なるドアップに耐えうる国宝級の顔面に加え、歌唱力、ダンススキルと、実力も兼ね備えている。今回のLive Blu-ray & DVDは、その多彩さが余すところなく収められた1枚に。無邪気な男子高校生のようにはしゃぐ素顔と、王子様のような笑顔、そしてプロのアーティストのギャップ。そのいくつもの“リアル”と“センス”を武器に、King & Princeはこれからもたくさんの色で、未来への地図を描き続けていくに違いない。

(文:後藤結佳)
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