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世界のトップDJが今10代から注目を集める2人と語る 10代ならではの葛藤とは?

(左から)久間田琳加、ジョナス・ブルー、吉田凜音

 歌手の吉田凜音(17)と女性ファッション誌『Seventeen』専属モデルの久間田琳加(17)が、11月9日にデビューアルバム『ブルー』を発売するイギリス人アーティスト、ジョナス・ブルー(29)と初対面。吉田と久間田がダブル主演する映画『ヌヌ子の聖★戦〜harajuku story〜』(11月16日公開)とジョナスの最新ヒット曲「ライズ feat. ジャック&ジャック」を使ったコラボレーション映像が発表されるなど話題となった間柄だ。両作品に共通する”10代ならではの夢や希望、挫折や葛藤”について、3者が語り合った。

ミレニアル世代の悩みをテーマに曲を作りたい(ジョナス)

――ジョナスの楽曲を知ったきっかけは?
久間田琳加 私は買い物している時に、お店のBGMで「ママ feat. ウィリアム・シンジ」をよく耳にしましたね。
ジョナス・ブルー うれしいな。僕は音楽を作り始める前から、いつか自分の音楽がショッピングモールやラジオから流れたり、人々の日常の中に溶け込むようなものを作りたいと思っていたから。2人にはとても感謝しているよ。コラボ映像、最高だよね。
吉田凜音 ジョナスのオリジナルのMVを観て、映画と連動する部分があるなって思っていました。
久間田琳加 うん、仲間っていう感じとか。
ジョナス・ブルー そうそう、映画と僕の曲には、共通点がたくさんあるよね。MVにゲスト参加してくれたジャック&ジャックの2人がラジオのインタビューで「大人たちに子ども扱いされて、存在価値を認めてもらえない。夢を追わせてもらえない」って話しているのを聞いて、”これこそミレニアル世代の若者たちの悩みじゃないか、このテーマで曲を作りたい”って思ったんだ。そして完成したのが「ライズ」。MVも、仲間と一緒に夢を追いかける内容で、僕はDJとしてステージに立ち、夢が叶うというポジティブなストーリーに仕上げたんだ。

学業と仕事の両立…今の環境に感謝(久間田)

――ジョナスは17歳だった頃、どんな悩みや葛藤があった?
ジョナス・ブルー その頃の悩みは、学校かな。音楽の道に進みたいと思っていたけれど、学業との両立が難しかったんだ。やるからには100パーセントのめり込んでしまうタイプだから、結局学校には行かなくなって…。そのせいで両親や妹を悲しませたんだよね。
久間田琳加 私も小学生の頃から仕事をしていたから、似ていてちょっとびっくり。学業と仕事の両立ってすごく大変。ようやく高校3年生になって、いいバランスが取れるようになったけれど。早く高校を卒業したいと思いつつ、でも学生生活も楽しみたい…その上で仕事もさせてもらえる今の環境に感謝しなきゃと思っています。
ジョナス・ブルー うまく両立できて良かったね。僕の場合は、みんなを楽しませるはずの音楽作りなのに、周囲の人を悲しませていたから、すごく辛かったし悩んでいたんだ。まぁその結果、今はこうして音楽で成功できたから良かったけれど。君みたいにうまくバランスをとれる器用なタイプじゃなかったから、羨ましいな(笑)。
吉田凜音 私は札幌に住んでいた小学1〜2年生の頃から歌手になる夢を持っていて、高校1年生から東京に上京してしまったので、青春時代を捨てちゃったかな、みたいな感じはありますが(笑)。今は通信高校に通いつつ仕事をしているので、集中できる環境ではありますね。
――落ち込んだ時は、どう乗り越えている?
ジョナス・ブルー 僕の周りには頼れる仲間がいるから、今は落ち込むことはないよ。でも、ツアーが長引いたり、移動ばかりで疲れ果てると、ちょっと気分が沈むんだ。そんな時には、そもそもなぜ自分がこの仕事をやるようになったのかを思い出すようにしているよ。学校を辞めたり、家族との関係をギクシャクさせてまで、やりたかった仕事なんだと。そう考えると、とても謙虚な気持ちになれるんだ。
吉田凜音 私はうまく行かないことがあると、夜の公園に行って、夜空を見上げながら音楽を聴きますね。
ジョナス・ブルー スーパー・クール!
久間田琳加 私は、おいしいご飯を食べに行くかな。ご飯が活力なんです(笑)。
ジョナス・ブルー いいね。今度連れていってほしいな(笑)。

人を好きになるのは素晴らしいこと(吉田)

――映画の見どころを教えてください。
吉田凜音 誰にでも、大切な人や親友っていると思うんですが、そういう実体験と連動させて観てもらえたらうれしいです。人を好きになるのは素晴らしいことなんだと、共感してもらえたら。

――ジョナスは11月9日にデビューアルバム『ブルー』をリリース予定ですね。どんな作品?
ジョナス・ブルー すごく前向きなアルバムになっているよ。というのも、僕自身の今置かれている状況がとてもポジティブだから、そんなムードが反映されているんだよね。僕の音楽を聞いて、みんなもハッピーになってくれればいいな。

――アルバムはもう完成した?
ジョナス・ブルー 完成はしたけれど、MVはこれから。そうだ、日本人の女の子たちに出演してもらおうかな(笑)。
久間田琳加吉田凜音 えー、ホント? それならぜひとも!(笑)。

取材・文:村上ひさし
■ジョナス・ブルー プロフィール
1989年8月2日生まれ。イギリス出身のDJ/プロデューサー。清涼感溢れるピアノを軸としたメロディーとトロピカルなサウンドは“リゾート・ミュージック”とも称され、世界中のファンをとりこにしている。2017年5月に発売した「ママ feat. ウィリアム・シンジ」が7ヵ国でトップ5入りを果たす。2018年5月にリリースした「ライズ feat. ジャック&ジャック」は日本国内でも大きな話題を集めた。
■吉田凜音プロフィール
2000年12月11日生まれ。17才の現役女子高生アーティスト。2016年、地元北海道から本格的にアーティスト活動に専念すべく上京。インディーズ楽曲「りんねラップ」MVがTwitter上で話題となり、2017年夏ビクターエンタテインメントColourful Recordsよりデビュー。独自のファッションセンスとメイクで同世代の女子から高い共感を集めている。
■久間田琳加プロフィール
2001年2月23日生まれ。第16回ニコラモデルオーディションのグランプリを受賞しデビュー。2017年3月まで同誌『nicola』専属モデルとして活躍し、表紙には計11回出演。現在は、雑誌『Seventeen』専属モデル。東京ガールズコレクションやGirlsAwardなど数々のファッションショーに出演し、〈女子中高生のカリスマ〉として注目を集める。

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