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SEKAI NO OWARI、映画『メアリと魔女の花』主題歌で試される!? 緊張と共感のコラボ
“まだ君たちに決めたわけじゃないんだけど”みたいな雰囲気(笑)
Saori 最初に西村プロデューサーとお会いしたときに、どんな思いでジブリからポノックという会社を立ち上げて、そして今回の映画を作っているのかというお話を聞いて。お二人の人生をかけて映画を作ってるという熱意が、すごく伝わってきました。
Nakajin 最初の打ち合わせの時点では、“主題歌、まだ君たちに決めたわけじゃないんだけど”みたいな雰囲気をすごく感じたんです(笑)。「できますか?」というか、“試されている感”がある第一回のミーティングでした。
Fukase でも、そのミーティング中に決まったんだよね。プロデューサーさんが監督に「いいよね?」と言っていて、監督の「うん」で決まった(笑)。
――そんな瞬間に居合わせることってなかなかないですよね。
Fukase そうですよね。今!? みたいな。監督がもし「いや…」って言ったら、僕らどうすればいいんだ…っていう。あれ、きっと監督も断りづらかったよね?(笑)。
DJ LOVE 断れないよね(笑)。
Fukase でもうちのマネージャーも、「RAIN」のデモを先方に提出するとき、「これでSEKAI NO OWARIじゃないと思ったらそう言ってください」というメッセージとともに送っているので。お互いに是が非でもやろうというより、作品を作っていくという意識のほうが強かったんですよね。だから僕らも単なる楽曲提供ではなく、音楽家としてポノックの第一弾作品に関わっているという認識でした。
親にも友だちの子どもにも「いいね」と言われる音楽にしたかった
Saori 西村プロデューサーが1月にライブに来てくださって。私たちのライブには小さな子どもからおじいちゃんおばあちゃんまでいるんですけど、そのファンの人たちを見たときに、「『メアリと魔女の花』を届けたいのは、まさにこういうファン層だ」と、一緒にやりたいと言ってくださったんです。それにFukaseも、「10代しか歌えない歌じゃなく、誰もが歌える王道のメロディを持っている歌にしよう」と言っていて。きっとこれこそ、今回の映画が目指してたものであり、私たちに任せてくれた理由だと思うんですよね。それは素直に嬉しいなと感じてます。
――そこは、もともとSEKAI NO OWARIの基盤でもありますよね。
Fukase はい、そこが僕らのバンドのキーになっていますね。ハードなことばっかりやっていても、ポップなことばっかりやっていても、興味を持ってくれる層は限られてくる。年齢の壁のない音楽を…ということは初期から考えていました。ちなみに僕ら、よくメンバーの家族と旅行に行ったりするんですけど…。
Nakajin 今年も5月に瀬戸内海に行ったね。レンタカーで。
Fukase そういうとき、親や妹に「慧(Fukase)たちのやっている音楽はわからない」と、言われるのはイヤだったんです。親にも、友だちの子どもにも「いいね」と言われる音楽にしたかった。そこはすごく大切にしてきています。そう考えると、キャッチーなものとそうでないもののバランスの大切さが、おのずとわかってくるんですよね。だから実際に、家族はどこまでもライブに来てくれるし。
Nakajin 同じ会場で2日間来たりするんですよ!
Saori 台湾と香港のライブにも、みんな家族で来てた(笑)。
DJ LOVE 僕らがリハーサルしているとき、家族から「満喫してまーす!」みたいな楽しそ〜な写真が送られてきて(笑)。
Fukase 現地で1日に11本とか取材を受けている、俺らとの温度差ったら!(笑)。