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【KinKi Kidsライブレポート】20周年を前に見せた、2人で奏でる音楽の極み

MC PICK UP!! 剛も大のお気に入り! “光一くんのできないラップ”

 29日のMC最大のトピックは、“光一くんのできないラップ”。MC冒頭で、光一が観客に対し、「至近距離でも目に入っていない」と散々イジったあと、剛が「皆さんに見せたいものがあるんです」と暴走するドSな光一を制しながら言った。

 「“ブンブブーン”のロケで光一が急にやり出した、“ラップができないけど俺はラップができるぜ”というキャラクター。それが非常に面白くて、僕は今気に入ってるんです。とにかく凄まじいです!」と熱弁する剛。光一は「えー、こんなタイミングで??」と困惑しながらも、会場がクラップを始めると身体を揺らし始めた。
「♪YO!YO!YO!YO!俺はラップができねーけど、命がけでラップをやるぜィ!YO〜!ここは武道館!上には玉ねぎ!ねぎらいが欲しいぜ〜、YO!(ここでちょっと間)コンサートで天井の重量、めちゃくちゃギリギリ〜!だったら玉ねぎとったらいいじゃん!でも取れないYO〜!」

 さっきまでパーフェクトに歌い踊っていた男が、一気にグダグダになるジェットコースターな展開に、会場は爆笑の渦に。中でも最も大笑いしていたのが剛で、「玉ねぎとねぎらうをかけたのは良かった! 必ず前半一つはいいネタ入れるのに、後半グダグダやん」と、まさにお腹を抱え、面白くてしょうがない、とった様子。剛が、「光一がロケで突然、“ラップをやるぜ! ラップはできないけど、俺はラップをやるぜ!”って言い出すから」と誕生秘話を語ると、光一は、「フリースタイルはやったことない!」と言い訳していた。

MC PICK UP!! 壮大なる前フリで22年前の惨事が再び!?

 “フリースタイル”の流れで、初めての武道館コンサートで、MCのとき何を話していいかわからなかったという話題に。剛は、「22年前、初めての武道館のコンサートでは、振付を覚えるのに必死やったから」とぽつぽつとそのときの思い出を語り始めた。「オリジナルの曲がなかったからね」と光一がフォローを入れると、「MCのことは頭に入ってなかった。でも、しゃべれると思ってたの、若いなりに。行けるやろって」と、若さ故の根拠のない自信を懐かしむ。「2人の時はまだいいよ。でも光一が着替えではけて1人になった時、頭真っ白になって。モノの2分も経ってないのに、『光一ヨロシクぅ!』って言っちゃった」と剛がお茶目に言うと、光一は、ズボンを途中まで下ろしたようなセクシーポーズで、「俺、まだ穿いてへん!」と、当時の状況を再現した。

 まるで事前に打ち合わせしたかのようなコント感。“なんねんたっても”テッパンなのかと思っていた光一と剛のMCも、未熟な時期があったらしい。ということは、この先もっと深化するのだろうか。それもまた末恐ろしい……。

 MCのあとは、光一のソロ。この壮大なる前フリを経て、光一が着替えるためにステージを降り、剛1人のMCになったとき。2分も経たないうちに、剛は「光一ヨロシクぅ!」と光一の出番を急かしたのだった。
(文/菊地陽子)

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