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『グラミー賞授賞式』の行方を予想! 注目のアーティストは?
“リアル”で“独自”なR&B/HIP HOP勢が台頭!
特に最多ノミネートされているケンドリック・ラマーは、自身が暮らしていた都市に残り続ける“現実”をギターやドラム、ベースといった生音を駆使し、今や孤高の存在感を放ち、HIP HOP新世代の筆頭と呼ばれるほどに。他のノミネートされたミュージシャンに関しても同様、何か揺るぎない“芯”を感じさせるものがある。そういったストイックな姿勢が、評価を受けての今回の結果と言えるのではないだろうか。日本ではまだ、馴染みが薄いかもしれないが、台風の目となりそうな存在である。
世界が熱狂するポップ・アイコンも堂々のノミネート
そのほか、注目したいのが新人賞の行方。日本でも「ぽちゃカワ・プリンセス」と呼ばれ人気を獲得したメーガン・トレイナー。さらにサム・スミスやアデルなども獲得した英国の批評家賞にも選出、テイラー・スウィフトのオープニングでパフォーマンス経験を持つ男性シンガー・ソングライターのジェイムス・ベイ(2月日本デビュー、3月に来日)など、独自の表現世界を持つ実力派たちが拮抗。予測がつかないだけに、誰が獲得してもおかしくない状況だ。
渡辺謙主演作や小澤征爾ら、日本勢もノミネート
また、賞の発表以外にもこの日しか観られない超豪華パフォーマンスも観どころ。昨年は、メディアを嫌い顔を見せないことでも有名なシンガー・ソングライターのシーアが、背中を向けたままパフォーマンスし、最後まで素顔を明かさず、話題となった。さらに、「年間最優秀アルバム」のプレゼンターとして登場したプリンスは、「アルバムって覚えてますか?」とダウンロード主流のいま、アルバムの価値が低下しつつある現状に対する皮肉を込めて発言。そうしたアーティストらの生の声も聞けるのが『グラミー賞』ならでは。今年は、最多ノミネートのケンドリック・ラマー、最新作を発売したジャスティン・ビーバー、同授賞式で歴史的な記録を叩きだしたアデル、レディー・ガガによる故デヴィット・ボウイさん追悼パフォーマンスなどと期待が膨らむ。ミュージシャンたちの気合いの入ったファッションなど、見逃せないポイントが満載。ぜひ、生中継で固唾をのんで賞の行方を追いかけて欲しい。
(文:松永尚久)
『第58回グラミー賞授賞式』について
【放送日時】2月16日(火)午前9時〜 ※二ヶ国語(同時通訳)[WOWOWプライム]
第58回グラミー賞授賞式
【放送日時】2月16日(火)午後10時〜 字幕版[WOWOWライブ]
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