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Da-iCE『L.Aで武者修行も!思わず泣いた苦労が報われた瞬間とは!?』
最高の親孝行も――思わず泣いた瞬間とは
大野雄大1月15日にラゾーナ川崎で行われたリリースイベントのときに聞いたんですけど、まさか僕らが2位をとれるとは思ってもなかったので、えっこれはドッキリ?って(笑)。曲間のMCのときに大輝君がスタッフさんから紙を渡されて、2位って読み上げたんですけど、言い間違えてるんだと思って、その紙を覗きこんで確認したんですよ。そうしたら、2位って書いてあって……でも、待てよ、と(笑)。もう1回覗き込んでもやっぱり2位で、よっしゃ〜ってその瞬間、飛び跳ねましたね。
花村想太僕もめっちゃ(高く)飛んだ。デビューするまでにいろんな活動をしてきて、いろんなうれしいことがたくさんあったんですけど、そのなかで一番うれしくて、一番ビックリした瞬間でしたね。
和田颯僕も飛び跳ねたかったんですけど、泣いてしまって(笑)。
想太僕もじわじわくるものがあって、泣きかけました。
雄大よく走馬灯のように蘇るっていいますけど、聞いた瞬間、本当にいろんなことが一気に蘇ってくるんですよ。
――蘇ってきたなかで一番印象的だったシーンは?
雄大仕事をしている光景ですね。僕はずっとデビューする夢を諦められずに塗装屋で働いていたんですけど、そのときが正直、一番辛くて。
―― 一番の喜びと辛いことが同時に訪れたと。
颯あ〜ヤバイ。さっきからまたあの瞬間が蘇ってきて、涙目になってる(笑)。
想太涙もろすぎやろ(笑)。
颯発表のときに僕の家族も見に来てくれていたんですが、ずっと地元の群馬から通っていて、両親には迷惑もかけていたと思うし、すごくお世話になっていたんで、やっとひとつ安心させられたかな、ちょっと恩返しできたのかなって。
想太僕の両親も関西から見に来てくれたんですが、僕には内緒で来ていたんです。
雄大イベントのあとの握手会に並んでくれて。想太のお母さんが泣いているから、みんなもらい泣きですよ。
想太「なんでおるん!?」って。両親は共働きで忙しく、旅行もなかなかいけないから、その2人が来てるってだけでもビックリで。
――最高の親孝行ができましたね。では、2位と読み上げたリーダーの工藤さんはいかがですか?
工藤大輝あの瞬間は、頭が真っ白になりました。現実味のないものをそのまま吐き出してる感じで、噛み砕いている時間がなかったんです。なので、正直、僕のなかでは深い回想とかはなく、紙をとって、見て、2位って書いてあったのをただ叫ぶという……それが精いっぱいで。
想太僕は大輝君の隣だったんですけど、えっこれ嘘でしょ、嘘?嘘だよね〜って。今まで見たことないぐらいどもってました(笑)。
雄大何よりファンのみなさんと一緒に発表の瞬間を迎えることができて、余計にうれしかったですし、喜びを共有することができて、これはDa-iCEっぽいなって思いましたね。
和田颯デビュー曲の「SHOUT IT OUT」は、ファンのかたに選んでいただいた曲(約1万人の投票で決定)で、その曲がリリースされた記念すべき瞬間にファンの方と一緒に最高のスタートを切ることができて感動しました。
大輝でも、僕は、徐々に冷静さを取り戻していくとともに、“2ndシングルがやばい!”というプレッシャーも同時に訪れましたね。いい結果だったがゆえに、次のハードルがめっちゃ高くなってしまって、怖いなって。それまではデビューすることをひとつの目標に、ただがむしゃらに前だけを向いて突っ走ってきたんですけど、そこで恐怖心が一気に芽生えたといいますか、インディーズだからという言い訳はもうできないな、襟を改めて正さないといけないなって思いましたね。
――さすがリーダー。きっとそういった冷静さを失わないところも、これまでインディーズで地道に活動してきた部分が大きいんでしょうね。そして、2ndシングルに「TOKI」が決まりましたが、その理由は?
大輝この曲もインディーズ時代から僕らがとても大事にしている曲だったんです。Da-iCEにこういうタイプの曲がないので、本当はもうちょっと温存したかったんですけど、周りのスタッフの方からこの曲をこのタイミングで出すことに意味があるんだと言われて、全員納得の上で今回リリースすることになりました。
雄大デビュー曲は聴いていて元気が出るようなアップチューンだったんですけど、今作は、前向きという基本的な部分は変わらずに、後ろめたい気持ちもあえて描くことで人間味が加わった、前作とは違った温かみのある聴きやすい楽曲に仕上がったと思います。
想太前作では、僕たちはダンス・ボーカルグループです!って伝えられるバキバキのダンスチューンだったんですけど、今回はメロディーもJ-POP寄りで。なのに、ステージでは思いきり踊ってるという。パフォーマンスも、歌詞の世界観が伝わるように、ダンサーが1行ずつ葛藤を表現しているところは見どころですね。
大輝コンビニとか街の中で耳にしたら、この曲をダンス・ボーカルグループが歌っているっていうイメージが浮かんでこないと思うんです。でも、そのギャップを楽しんでいただけたらいいなと。
想太あと、歌詞がとにかくいいので、ぜひ歌詞に注目してほしいです!
雄大中でもサビの<時を止めるより 今を生きよう 過去を捨てるより 僕らの未来を育てていこう>ってところは、突き刺さりましたね。きれいごとを言っていないので、ストレスとか悩みごとを抱えている人にはストレートに響くんじゃないかと思います。
大輝100%上がりじゃないし、下がりでもない。そのなかで葛藤している姿をリアルに感じてもらえたらいいですね。
雄大ファンの方から卒業式の日に「TOKI」を聞いていたら泣けてきましたっていう話を聞いて、その光景を想像してみたんですよ。卒業式が終わったときって、からっぽになってしまって、明日からどうしたらいいのか途方にくれてしまったりすると思うんですけど、そういったときに温かく包み込んでくれる曲だなって。
岩岡徹あ〜わかる。はじまりのこの季節にピッタリな優しい曲だと思いますね。
いろんなことに対して恐れずに堂々とトライしていきたい
想太落ち込んでいるときにこの曲を聴くと、人間は本当に上がり下がりがあるし、考え方ひとつで大きく左右されるんやなって。とくに自分が歌っているBメロでは、だんだん心境が変わっていくところを描いているので、今はつらくても、必ず前向きになれる日が訪れるんだと、僕自身がこの曲にパワーをたくさんもらいましたし、これからも僕らを後押しする1曲になると思います。
大輝基本は背中を押す1曲なんですけど、頑張りすぎているときに、逆にそこまでやらなくても、それが人間だからって、ブレーキを踏む1曲にも聞き方によってはなると思うんです。
颯これまでインディーズで活動をしてきたことで、みんな夢見心地じゃなく、現実をちゃんと直視して、1歩1歩大きかったり、小さかったり、たまに止まったりするかもしれないけど、確実に進んでいるなって思いますね。
大輝デビュー曲の「SHOUT IT OUT」が暴走させるソングで、そういうときも人間必要なんですけど、パワーを補充するときがないと、絶対に失速しますからね。
雄大気分整えるソングですね!結果プラマイ0になるという。きっと悩みごとがない人なんてと思うんですよ。悩みごとがないのも、悩みだったりするし。
大輝また、カプリングの「SIGN」は、僕が作詞しました。「TOKI」は自分で葛藤しているけど、「SIGN」は人が葛藤しているときに、少し引っ張ってあげるという感じで主人公、視点が違います。武者修行のために1月の下旬に再びL.Aに行ったんですけど、その帰りの飛行機の中で歌詞を書き上げました。
雄大歌詞にも<TOKI>というフレーズが入ってますし。
――L.Aの武者修行で刺激を受けたり、自身が成長したと感じたことはありましたか?
雄大何よりパッションが凄かったですね(笑)。向こうの方は何事も積極的で、僕もいろんなことに対して恐れずにもっと堂々とトライしていこうって思いましたし、帰ってきた直後のライブで、周りの人からダンスがキレキレになったねって言われてうれしかったです。
想太僕は向こうでずっと曲作りをしていたんですけど、制作作業がすごく楽しくて。日本に戻ってきてからもっと本格的に曲を作りたいなって意欲が湧いてきましたね。
雄大意味のある“TOKI”を過ごしていたと(笑)。
颯向こうの人は、俺を見てくれってダンスでめっちゃアピールしてくるんです。日本人は正確に踊ろうとするんですけど、向こうの人はそのときの気持ちのままに踊るんです。最初はそれを見てビックリしたんですけど、僕ももっと自分をパフォーマンスで見せたいなって気持ちが強くなりました。
大輝さらにいろんなことに興味を抱くようになりましたね。
徹今回が2回目だったんですけど、僕と颯はダンスレッスンをずっと受けていて、より表現の幅が広がりましたし、ダンスを好きな気持ちが増しましたね。
大輝いつかL.Aにライブをしにいきたいですね!
――ライブといえば、現在ツアーの真っ只中ですよね。
大輝Da-iCEというグループはなんぞやという名刺代わりのツアーといいますか。歌って踊って、わかりやすく僕らのスタイルを提示した、今までのファンの方も初めて来てくださるかたも楽しめる内容になっているので、ぜひ気負わずに気楽な気持ちで来ていただけたらうれしいです。
(文:星野彩乃)
2ndシングル「TOKI」のミュージックビデオ
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