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JAYWALK「再生」への決意――リーダー・知久光康が激白

 昨年3月、ロックバンド・JAYWALKの顔ともいえるボーカル・中村耕一の薬物事件が発覚し、1年あまりが経過した。先月27日、バンドと同い年の新ボーカリスト・馬渕英将(31)、女性ドラマー・青木桃子(22)を迎えたJAYWALKは、7人体制で再始動。バンドのリーダー・知久光康(55)と新メンバー2人にORICON STYLEが独占インタビューを敢行し、「バンド再生」への決意を聞いた。

新メンバー2人を迎え7人体制で再始動したJAYWALK(写真左から:知久光康、馬渕英将、青木桃子) 

新メンバー2人を迎え7人体制で再始動したJAYWALK(写真左から:知久光康、馬渕英将、青木桃子) 

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 「お恥ずかしい話ですが、全く気づいていなかった」。知久がそう振り返るのは、昨年3月9日、中村が覚せい剤取締法違反(所持)の現行犯で逮捕された日のこと。「様子がおかしいのは感じていて、うつ病などの心の病気なのではないかと心配していました。無理やり病院に行かせたりもしていたんですが、薬物のことは考えもしなかった」

 逮捕当日にCDの出荷停止、回収が決定。相次ぐ衝撃に追い打ちをかけたのは、5月に開幕予定だった30周年記念ツアー(全22公演)の中止だった。「30周年に向けて、夢がふくらんでいた時期でした。僕らの年齢からしても“人生最後の夢”だと思っていたので、放心状態になってしまった。もうバンドを続けられないという覚悟は、みんなしていたんじゃないかな」

 解散を覚悟していたメンバーに再起を促したのは、ファンの声だった。全国各地から励ましの手紙、メール、事務所を探し出して激励に訪れるファンもいた。その声に背中を押され、「ここで辞めたら、死んでも死に切れない」と発奮。「大学や仕事を辞めて結成し、30年続けてきたバンドを終わらせてしまったら、全部を否定された気持ちになる。そうはしたくないというのが僕らのエネルギーだった」

■モノがよければ、いつか伝わる

 再起を決意しながらも看板を失って暗中模索するなか、今年に入って知久は馬渕を紹介された。日米ハーフの端正な顔立ち。183cmの長身。バンドと同い年の31歳。何よりフロントマンとしての華があった。「初めて会った瞬間、“こいつだ”と思いました。歌も聴いていなかったし、人間性も何も知らなかったけど、一緒にステージに立つ姿がイメージできた。こういうのって、理屈ではなく縁でしょう?」

 セッションを重ね、出会って3ヶ月足らずの4月4日、馬渕は“スピード婚”で正規メンバーに決定した。「正式にメンバーになるまではプレッシャーもありましたが、今はもう不安もなくなりました。入りたての僕が言うのもなんですが、バンドの仲がすごくよくて」と笑う馬渕に気負いはない。

 5月27日には、東京・渋谷DUOで行われたお披露目ライブのステージにも立った。「これまでのファンの方々の反応がめちゃくちゃ怖かったんですが、皆さん温かかった。でも、僕を受け入れてくださったファンと同じ数だけ、受け入れられなかった方もいるはず。中村さんと同じようには歌えませんが、バンドの財産である歌をきちんと、正しくお届けすることが今のところの目標です」と真摯に話す。

 また、ドラムの田切純一(57)に小4から師事し、昨年9月にサポートメンバーとなった紅一点のドラマー・青木も、馬渕と時を同じくして正規メンバーに昇格した。「“元気・本気・青木です”をキャッチフレーズにしているくらい、元気と明るさが私の持ち味。私が入って平均年齢が42歳に若返ったんですよ!」と茶目っ気たっぷり。「従来のファンを大切にしつつ、私と同世代の方にも聴いていただけるように曲や詞も書いていきたい」。今後は、師弟コンビのツインドラムの掛け合いがバンドの売りの一つになる。

 バンド名はあえてそのまま残した。「いろんな声があるのをわかったうえで、バンド名を変えずに再スタートして、再生したい。オリジナル曲もできていませんし、アルバムを出せる状態でもないけれど、気持ちよく音楽を作れる環境は整った。今は畑を耕して、種をまける状態で、良い野菜を作るぞ!という意欲にあふれている。モノがよければ、いつか伝わると思う」

 新生JAYWALKとして初めてのツアーは、7月23日の広島クラブクアトロを皮切りにスタート。24・25日に大阪・心斎橋、8月6・7日に東京・渋谷、8月19・20日に名古屋をまわり、4ヶ所計13公演を行う。なお、ボーカル中村耕一が参加した最後のオリジナルアルバム『WE ARE』に、過去のヒット曲を集めたベストアルバム『FINAL BEST』を加えた2枚組CDを公式サイト、CDショップで発売中。

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