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【編集長の目っ!】聴くだけで幸せな気持ちになれるYUKI初のライブ盤

YUKIと客席とが喜びを分かち合った“幸せな瞬間”をパッケージ

 YUKIのライブに行くと、ものすごく幸せな気分になる。幸せな気持ちにしてくれる。あの幸せオーラに包まれた空間、時間は一体何なんだろう?

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 もちろん、YUKIという人間のオーラがその発信源であることは間違いないけど、でもとにかく色々なものがYUKI色に染まって、それがひとつの大きくて、柔らかくて、温かいオーラになって、そこにいる全ての人たちを包んでくれる。

 なんといっても唯一無二の彼女の声、その声と共に届けられる言葉と、そして最高のメロディーと、ミュージシャンが奏でる音、彼女の仕草、例えば彼女が動くとふわりと揺れるスカートの裾から…その全てから幸せなオーラが、優しい風と共に客席に流れてきて、包み込んでくれる。そしてそれは感動となって、涙となって、聴いている人たちの頬を伝って落ちる。

 映画を観ても感動はできるとは思うが、ライブは目の前で生身の人間がプレイすることで、感動が限りなく膨らんでくる。YUKIのライブは、その2時間か3時間のライブを最高のものにするために、何百人ものスタッフが動き、その人たちの想いを背負って、彼女はステージに立っている。

 だから彼女を通して、そのライブに携わっている人達全ての想いが伝わってくるのだから、本当に言葉にならない感動が、胸の奥からジワジワ沸きあがってくる。もちろんそれはYUKIのライブだけではなく、どのアーティストのライブもそうだとは思う。でもYUKIのライブに行く度に、これだけ幸せな気持ちにさせてくれるということは、きっとそういうことなんだろうなと、改めて考えてしまう。

 ライブって本当にいいものだな、と思わせてくれる女性アーティストは、個人的にはaikoとそしてYUKIだ。だから会う人会う人に、とにかく一回観たほうがイイと勧めている。でも、色々な事情で会場に足を運ぶことができないという人、観たけど、あの感動をいつまでも心の中と、CDの中にパッケージしておきたいという人に聴いて欲しいのが、『YUKI “The Present”2010.6.14,15 Bunkamura Orchard Hall』(12/1発売)だ。

 YUKIのソロしては初のライブアルバム。今年6月14、15日の2日間だけ、渋谷・オーチャードホールで総勢30名を超えるオーケストラと、素晴らしいバンドをバックに行ったプレミアライブを収録したもので、その時の空気、感動がそのままパッケージされている。音だけを聴いていても、ステージで舞い、歌うYUKIの姿が浮んでくる。そしてオーケストラの音が、感動を更に増幅させてくれる。

 特に、幾重にも重なって広がっていくストリングスの音は、鳥肌が立つほどだ。彼女の声とメロディーと言葉が、こんな素晴らしいストリングスに乗って、心と耳に飛び込んできたら、涙が出ないはずがない。

 YUKIがいつも言う「お上品に歌うのではなく、心を込めて歌うからね」という言葉通り、彼女がこのライブに込めた想いや情熱、ファンに対する感謝の気持ちが、言葉ひとつひとつから伝わってくる。

 歌が好きで好きでたまらない少女は、歌えることが楽しくて仕方なく、やがてオトナになって、その歌をお客さんの前で歌えることの幸せをかみしめている――本当に楽しそうに歌っている彼女の姿が目に浮ぶ。歌が歌えることの幸せ、そしてまわりの人への感謝を忘れない、それが“The Present”なのだろう。

 このライブ空間にいたという人は幸せだ。ライブが終わった後どれだけ幸せな気持ちで渋谷の街を歩いたのだろう。ひとりで行った人も、恋人と行った人も、友達と行った人も、家族と行った人も、たぶん全員の共通して持っていたキーワードは“幸せ”に違いない。だってCDを聴いているだけでも、十分幸せな気持ちになれるから…。

◆YUKIインタビュー
2人のストーリー
『“手作りの音楽を届けたい!”というビッグウエーブが来ている』
(10/09/15)

うれしくって抱きあうよ
『“もっと自由に歌いたい!”という思いから生まれた最新アルバム!』
(10/03/10)

⇒ 『編集長の目っ!!』過去記事一覧ページ 

関連写真

  • YUKI 
  • アルバム『YUKI“The Present” 2010.6.14,15 Bunkamura Orchard Hall』(初回生産限定盤)/12月1日発売 
  • アルバム『YUKI“The Present” 2010.6.14,15 Bunkamura Orchard Hall』(通常盤)/12月1日発売 
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