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伍代夏子、45周年記念曲「流転の花」 「七転び八起き」で届ける「まだまだ花は咲かせられる」

 今年、歌手活動45周年目を迎える伍代夏子が7月22日、新曲「流転の花」をリリースした。演歌界のトップランナーとして長年第一線を走り続けている伍代が、この記念すべき節目を飾る本曲で初タッグを組んだのは、令和の演歌・歌謡曲界を担うクリエイターとして注目を集めている木村竜蔵氏。45周年を迎えてなお精力的に活動を続ける伍代に、「流転の花」へ込めた思いから、災害被災地やベトナムの里子への支援など社会公益活動を続ける理由まで、縦横に語ってもらった。

歌手活動45周年シングル「流転の花」をリリースした伍代夏子

歌手活動45周年シングル「流転の花」をリリースした伍代夏子

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■45周年記念曲「流転の花」 困難な時代を生きる人へのエール

 伍代がデビュー45周年記念曲の制作にあたりタッグを組んだのは、注目を集める若手クリエイター・木村竜蔵氏だった。

 「45周年って、何十年という大きな区切りと違って中途半端な感じですけど、この歳になると50周年までやっていけるかどうか、というところなので(笑)、45周年は盛大に重量感のある曲でビシッといこうかなと思いまして。で、曲作りをどなたにお願いしようかディレクターと話す中で、竜蔵くんの名前が挙がって『ありでしょ!』と。若いし、しかも斬新な楽曲を書いてくれそうということで、ぜひぜひとお願いしました」(伍代夏子/以下同)

 楽曲のコンセプトとして伍代が竜蔵氏に提案したテーマは、「年輪、輪廻転生、七転び八起き」。そのすべてが盛り込まれた作品を手渡され、最初に聴いた瞬間、「『そうです! これです!』と思った」と満面の笑みで振り返る。

 「作品を通して一番伝えたかったのは『いつでも花を咲かせられます』ということでした。被災地への慰問や炊き出しなどに行くと、それまで何不自由なく安穏に暮らしていた人たちが、突然、避難所で暮らさなければならなくなって、『もう人生終わりかも』というような気持ちになっている姿を数多く目にします。そんな方々に、『まだまだ大丈夫だよ!』と伝え、明日の活力にしてもらえるような、そんな楽曲を歌いたかったんです」

 移り変わる人生を、厳しい自然界を生き抜く花に重ね合わせた本曲は、下積み時代の苦難、C型肝炎や「声が出なくなる」難病との闘いなど、幾多の試練を乗り越え歌手活動45周年のキャリアを築いた伍代の姿をも彷彿とさせる。

 さらに歌に深みを加えているのは、延べ245人にも及ぶベトナムの里子支援や孤児院への寄付、災害被災地への支援など、社会公益活動家としての経験を通して見つめた、つらい立場の人々への優しい眼差しが根底にあるからだ。人生経験を積み重ね、人情の機微に通じた伍代だからこそ歌える歌であり、困難な時代を生きる人たちへの説得力と包容力を兼ね備えたエールソングになっている。

■カップリングでは伍代夏子節を封印

 伍代といえば、「言いたい放題、飲みたい放題、忘れ物し放題」という、自宅での若手演歌歌手たちとの宴会が有名。女性演歌歌手をメンバーに集めた「艶歌卓球部」を率いるなど、演歌界を盛り上げるため若手歌手のバックアップにも余念がない。今回、作品を依頼した竜蔵氏に対しても、「いい感性を持っていて、その能力は未知数だから今後ますます期待しています」と語る。

 初タッグとなった本作では伍代自身が竜蔵氏と何度も意見交換を繰り返した。

 「できあがった楽曲について、ここをこうしてみてはどうか、こんなふうにならないかなど相談しました。レコーディング前に竜蔵くんのお父さんの鳥羽一郎さんとお仕事でご一緒したので、新曲をお願いしたことを伝えたら、すごく喜んでくださって、『揉んでやってください』って言われました(笑)」

本作が木村竜蔵氏との初タッグとなった

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 一方、カップリングの「一枚の写真」は、NHKラジオの長寿番組『ラジオ深夜便』で毎月流れる「深夜便のうた」として昨年12月から今年1月まで2ヶ月間起用され、自身初のデジタルシングルとして12月にリリースした作品。こちらは中森明菜や倉木麻衣らの楽曲を手掛けてきた藤原いくろう氏との初タッグだった。

 「昭和の香りが漂うフォークっぽいセピア色の楽曲で、夜中の番組に流れる歌ということもあり、伍代夏子節は封印して静かに聴ける温かい世界観を意識して、いつもより淡々と歌いました。『流転の花』とはまるで違う世界観なので、1枚にするのはどうかな? と思いましたが、ちゃんとCDに収録して、またたくさんの皆さんに聴いていただきたいので、カップリングにしました」

■歌い続ける理由は「喜んでくれる人の顔が見たいから」

 7月25日には、和文化の素晴らしさを伝えるイベント『和心祭―和気愛愛―』を開催する。日本記念日協会が認定した7月25日の「伍代夏子の日」に、日本伝統の和文化を見聞きし体験できるイベントで、第1回目となる一昨年はお座敷遊び体験、昨年は邦楽奏者による生演奏や落語、そして第3回目となる今年は日本の夏の風物詩「風鈴」の絵付け体験などを用意。被災地や動物愛護施設への支援のためのチャリティーコーナーも設けられている。

 さらに昨年は、自身が撮影した保護犬や保護猫の写真を展示したチャリティー写真展『つなぐ〜わたしたちのすべきこと〜』も開催するなど、年々、活動の幅を広げている伍代だが、その原動力はどこにあるのだろう。そう尋ねると、「もうね、どこかに失踪したいです(笑)!」とまさかの発言が返ってきた。

 しかし、そう笑う表情は、とても生き生きとしていた。根底にあるのは歌手を45年間続けてきた”理由“と同じ、「私が好きなことはもしかしたら自分でパフォーマンスすることだけではないかもしれないです。歌うことは好きだけれど、それ以上に喜んでくれる人の顔を見ることが好きなんです」という。

 2021年、声が出にくくなるという喉の病気ジストニア(けいれん性発声障害)を発症し、その思いに改めて気づかされたという。

 「発症した当時は思い通りに歌えない恐怖から引退も頭をよぎりましたけれど、最終的には行けるところまで行ってみようという、気持ちを楽に、少し開き直ったような心境で歌い続けてきました。でも、自信を持って自在に歌いこなせるということが少しずつ難しくなったと感じる時もあって、落ち込むこともあります。でも、それでも私の歌を聴いて喜んでくださる皆さんの顔を見られるのが好きだから、私の歌を求めてくださるみなさんがいらっしゃるうちは歌い続けたいと思っています」

 そんな伍代に今後やりたいことを尋ねてみると、ラジオでの共演をきっかけに六角精児率いる六角精児バンドとのコラボの話が持ち上がっていると、ウキウキと声を弾ませながら語ってくれた。生々流転の人生を歩み続けながら、伍代夏子はこれからも一生懸命、たくさんの花を咲かせていく。

取材・文:河上いつ子

<作品情報>
伍代夏子 歌手活動45周年シングル「流転の花」
発売日:7月22日
品番:MHCL-3163/価格:1,600円(税込)

伍代夏子 歌手活動45周年シングル「流転の花」ジャケット

伍代夏子 歌手活動45周年シングル「流転の花」ジャケット

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収録曲
1 流転の花
  作詞:木村竜蔵 作曲:木村竜蔵 編曲:遠山 敦
2 一枚の写真(NHKラジオ深夜便「深夜便のうた」)
  作詞:朝倉 翔 作曲:藤原いくろう 編曲:藤原いくろう
3 流転の花(オリジナル・カラオケ)
4 一枚の写真(オリジナル・カラオケ)
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