『2026 ZEROBASEONE WORLD TOUR [HERE&NOW] ENCORE IN KANAGAWA』 撮影:Kazumi Watanabe(C)WAKEONE/LAPONE ENTERTAINMENT
【ライブ写真】ソロカットも!ZEROSEへの想いがあふれるZEROBASEONE
同公演は、約15万人を動員した2025年のワールドツアー『2025 ZEROBASEONE WORLD TOUR [HERE&NOW]』のアンコール公演。内容や構成は大きく変更され、楽曲アレンジやVCRも一新された。2月2日にリリースされたSpecial Limited Album 『RE-FLOW』収録曲の初披露も含む、スペシャルな内容となっていた。
『2026 ZEROBASEONE WORLD TOUR [HERE&NOW] ENCORE IN KANAGAWA』 撮影:Kazumi Watanabe(C)WAKEONE/LAPONE ENTERTAINMENT
そして、開演時刻に。スクリーンいっぱいに壮大な宇宙空間が広がり、9人の姿が映し出される。宇宙に浮かぶメンバーの映像とともに流れ出したのは、SEOK MATTHEWのナレーションだった。「新たな旅が始まった」「ひとつだけ確かなことがある。僕たちの名前は永遠に輝き続ける。ZEROBASEONE」という力強いメッセージに導かれ、ネイビーの衣装をまとった9人がステージに降臨。その堂々たるたたずまいに、地鳴りのような歓声が上がった。
幕開けを飾ったのは、グローバルボーイズグループデビュープロジェクト『BOYS PLANET』のシグナルソング「Here I Am 」。ZEROBASEONEにとって“はじまりの歌”だ。光を浴びる9人の姿にあどけないデビュー前の面影がよぎるが、今のメンバーの表情には2年半の軌跡が刻まれている。たくましさと余裕、そして覚悟を感じさせるまなざし。同じ曲でありながら、ただよう風格はまるで別物だ。歓声と共に、大きなコールが会場を包み込んでいった。
フラッグを掲げたダンサーとのダンスブレイクに続いて、クライマックスではZHANG HAOによる電子バイオリンの演奏も。軽やかでエモーショナルな旋律が響き渡り、会場の歓声がさらに大きくなった。
その間、残りのメンバーはセンターステージへ移動し、間髪入れず「Take My Hand」へ。続く「CRUSH」では「僕を壊してでも君を守る」と力強く歌唱し、KIM TAE RAEの高音シャウトが会場の熱量を一段と引き上げる。ここまでの3曲にはすべてオーケストラアレンジが施され、ZEROBASEONEという壮大な物語の序章とスケール感を改めて感じさせるドラマチックなオープニングとなった。
『2026 ZEROBASEONE WORLD TOUR [HERE&NOW] ENCORE IN KANAGAWA』 撮影:Kazumi Watanabe(C)WAKEONE/LAPONE ENTERTAINMENT
KIM TAE RAEは「オープニング、そしてこれから続くステージを見ていただくと、過去・現在・そして未来へつながるZEROBASEONEの流れが見えてくると思います。ZEROSEと一緒に僕たちがどんな時間を過ごしてきたのか、そしてこれからどう進んでいくのか、しっかりお見せしたいと思います」と公演のコンセプトを説明。SEOK MATTHEWも「先日発売された『RE-FLOW』でも、そんな思いを伝えたかったんです。止まらずにずっと流れながら、新しい時間と思い出を積み重ねていく。ここにまた戻ってきたことも“RE-FLOW”みたいですね」と、作品と公演を重ねて語った。
PARK GUN WOOKの「それでは次のステージに流れてみましょうか?」という言葉に続き披露されたのは、パワフルで清涼感のある「SWEAT」。続く「KILL THE ROMEO」では、ZEROBASEONEを象徴する青いローズが赤へと変化。オペラ座を思わせる映像や仮面をつけたダンサーの演出によって舞踏会のような世界観が広がる。挑発的な表情とエネルギッシュなパフォーマンスで、会場のボルテージはさらに上昇した。
ここで流れたVCRは一転して日常的な雰囲気に。家のリビングに集まり、古いモニターをのぞき込むメンバーの姿が映し出される。画面に流れたのは「ZBTVING」と題した映像コンテンツ。動画配信サービスをモチーフに、これまでの楽曲をテーマにした広告、ドラマ、ラジオ番組、テレビショッピングなどをオマージュした企画で、メンバーが演技を披露している。SUNG HAN BIN、ZHANG HAO、PARK GUN WOOKが「GOOD SO BAD」をテーマに恋愛バラエティのパロディに挑戦したり、KIM GYU VINとKIM JI WOONGが「ゆらゆら -運命の花-」を題材に学園ドラマ風の演技を見せたりと、ここでしか見られない内容に、客席からは歓声と笑いが絶えなかった。
VCR明け、「ZEROSE〜!」と呼びかけながらステージへ飛び出してきたメンバーたち。レザージャケットやニットを合わせたカジュアルな装いで登場し、このコンサートで初披露となる「ROSES」を届けた。同曲は指輪やプレゼントを差し出しながらZEROSEへの愛情を表現。続く「Insomnia+Goosebumps」「GOOD SO BAD(Japanese ver.)」「Feel the POP(Japanese ver.)」でもメンバー同士で肩を組んだり、全員で即興のウェーブを作ってみたりと、心からステージを楽しんでいるのが伝わってきた。
この日は、3人ずつに分かれてのユニットステージも用意され、トップバッターはKIM JI WOONG、ZHANG HAO、KIM GYU VIN。後方扉から客席を通って登場するサプライズで会場を沸かせ、疾走感のある「Out of Love」を爽やかに歌い上げた。続くRICKY、PARK GUN WOOK、HAN YU JINはダンス・ポップナンバー「Step Back」を披露。洗練されたパフォーマンスで都会的な魅力を発揮した。さらにSUNG HAN BIN、SEOK MATTHEW、KIM TAE RAEはポップアップからジャンプして登場し、ロックナンバー「Cruel」を熱唱。力強いボーカルとエネルギッシュなステージで観客を引き込んだ。
続くVCRでは、謎の空間に閉じ込められるメンバーの姿が映し出される。不穏な空気が漂う中、「この闇から僕を引き出して」というナレーションが響くと、青い光が彼らを包み込んだ。「光が届く場所へ、共に。僕たちはまた前に進む」という言葉と連動するように、白い衣装に身を包んだメンバーが青く仄めく会場に舞い戻る。光のチェーンや檻、ボックスに閉じ込められていたメンバーが次第に解放されていく演出は幻想的で、まるで一編の映画を見ているかのようだった。
ターンのたびにひるがえる衣装が美しい艶麗なパフォーマンスから、悪魔のささやきに翻弄(ほんろう)されるセクシーなアップビートチューンまで、「Doctor! Doctor!」「Lovesick Game」「Devil Game」の3曲を通して、恋に苦しみ、狂い、堕ちていく感情を描くようなステージが繰り広げられた。
「ここから雰囲気を変えていきましょう!」(ZHANG HAO)という呼びかけに続いて、青と白のローズが咲き乱れる映像を背景に歌ったのは「MELTING POINT」。続く「In Bloom(Japanese ver.)」では円形のセンターステージがゆっくりと上昇し、メンバーがペンライトの花畑を見下ろしながら声を響かせる。
そして届けられたのは『BOYS PLANET』ファイナルで披露された「Not Alone」。ZHANG HAOとSUNG HAN BINが肩を組み、声を重ねる場面は当時の記憶を呼び起こす瞬間となった。曲の後半はメインステージへと移動し、メンバーが屋根の上に座っているかのような演出に。「いつも今のように、君と一緒に笑っていたい」「夜空をいっぱいに照らすStarlight 互いを輝かせる君と僕」と、語りかけるような歌声が会場を包み込む。
本編のラストを飾ったのは「Firework」と「ICONIK(Japanese ver.)」。「Firework」ではスタンドマイクを手に「今が一番大切なんだ」「消えないfirework」と力強く拳を振り上げ、「ICONIK」では「描いていた未来を超えて」「重力さえも止められない」と、未来へ進む意思を宣言するようなパフォーマンスで締めくくった。
アンコールを待つ間には、メンバーがZEROBASEONE とZEROSEへの想いを語るVCRが上映された。「これからも愛は変わらず守っていく」「永遠に愛している」という温かく感動的なメッセージに、会場からは涙をすする音も聞こえた。
ステージに再登場したメンバーは「BLUE(Japanese ver.)」「NOW OR NEVER」、そして日本デビュー曲「ゆらゆら -運命の花-」を披露。終演が近づく悲しさを振りはらうかのように明るく笑顔で歌い上げる。ZEROSEもそれに熱い声援とコールで呼応し、場内はさらなる一体感を増していった。
最後のコメントでは、ファンへの感謝と率直な思いを伝えたメンバーたち。ひと言ひと言、丁寧に言葉を紡ぐ姿が印象的だった。ここではその一部を紹介していく。
『2026 ZEROBASEONE WORLD TOUR [HERE&NOW] ENCORE IN KANAGAWA』(KIM GYU VIN) 撮影:Kazumi Watanabe(C)WAKEONE/LAPONE ENTERTAINMENT
『2026 ZEROBASEONE WORLD TOUR [HERE&NOW] ENCORE IN KANAGAWA』(KIM JI WOONG) 撮影:Kazumi Watanabe(C)WAKEONE/LAPONE ENTERTAINMENT
『2026 ZEROBASEONE WORLD TOUR [HERE&NOW] ENCORE IN KANAGAWA』(SEOK MATTHEW) 撮影:Kazumi Watanabe(C)WAKEONE/LAPONE ENTERTAINMENT
『2026 ZEROBASEONE WORLD TOUR [HERE&NOW] ENCORE IN KANAGAWA』(HAN YU JIN) 撮影:Kazumi Watanabe(C)WAKEONE/LAPONE ENTERTAINMENT
『2026 ZEROBASEONE WORLD TOUR [HERE&NOW] ENCORE IN KANAGAWA』(ZHANG HAO) 撮影:Kazumi Watanabe(C)WAKEONE/LAPONE ENTERTAINMENT
『2026 ZEROBASEONE WORLD TOUR [HERE&NOW] ENCORE IN KANAGAWA』(SUNG HAN BIN) 撮影:Kazumi Watanabe(C)WAKEONE/LAPONE ENTERTAINMENT
『2026 ZEROBASEONE WORLD TOUR [HERE&NOW] ENCORE IN KANAGAWA』(KIM TAE RAE) 撮影:Kazumi Watanabe(C)WAKEONE/LAPONE ENTERTAINMENT
『2026 ZEROBASEONE WORLD TOUR [HERE&NOW] ENCORE IN KANAGAWA』(RICKY) 撮影:Kazumi Watanabe(C)WAKEONE/LAPONE ENTERTAINMENT
『2026 ZEROBASEONE WORLD TOUR [HERE&NOW] ENCORE IN KANAGAWA』(PARK GUN WOOK) 撮影:Kazumi Watanabe(C)WAKEONE/LAPONE ENTERTAINMENT
全員のあいさつを終えると、この日最後のVCRが流れ、いよいよラストナンバーへ。 「時間を超えて、約束してあの場所で、また会おう」というメッセージに続いて届けられたのは、『RE-FLOW』収録の最新曲「Running to Future」。この曲ではメンバーたっての希望により、ファンが点灯させたスマートフォンのライトが会場を照らした。思いを歌にのせて届けるが、なかには涙を堪えきれず座り込んでしまうメンバーの姿も。曲が終わると、全員でステージを歩きながら客席を見渡し、ファン一人ひとりを抱きしめるように両手を広げてエアハグを送ったり、目を合わせて手を振ったりと、名残を惜しんでいた。
SUNG HAN BINは「3、5、7階も見えるから、手を振ってください」と声をかけ、上階席へも大きく手を振った。客席を明るくし、ペンライトではなくスマートフォンのライトをリクエストしたのは、ZEROSEの姿をしっかり目に焼き付けたかったからかもしれない。別れを惜しむ会場に、青い花びらのように降り注ぐコンフェッティには、メンバーによる手書きのメッセージが記されていた。
いよいよ舞台を去る時間になると、9人で手を取り合い、深く一礼を。そして、韓国語で“家”を意味する「Z1B(ジプ)」と書かれた青いローズがあしらわれた家屋の中へと入っていった。「本当に大好き!」と手を振り続け、涙をこらえるように空を仰ぐメンバーも。床に寝そべり、降りていく幕の隙間からZEROSEをのぞき込もうとするその姿からは、少しでも長く時間を共有したいという切なる思いが伝わってきた。
メンバーの姿が見えなくなると、温かい拍手に包まれた会場内。スクリーンには、星降る地に立つ「青いローズの家」が映し出されていた。その灯りは消えることなく輝き続けている。時間を超えて帰ってくる場所。ZEROBASEONEという“家”。9人とZEROSEがいる場所こそがHOME。そんなメッセージを伝えているかのようだった。
こうして幕を閉じた、約3時間にわたるアンコールコンサート。閉幕後、場内にはZEROSEによる大きなアンコールの声が響き渡り、公演終了のアナウンスが流れたあとも、その声はしばらく鳴り止むことはなかった。



