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手嶌葵、神秘的なウィスパー・ヴォイスが心に寄り添うベストアルバム第3弾

 スタジオジブリ映画『ゲド戦記』の挿入歌「テルーの唄」で2006年にデビューして以降、透明感のあるウィスパー・ヴォイスで、心に語りかける歌を届けている手嶌葵。彼女が歌ったタイアップ曲やコラボレーション曲を集めたベストコレクションアルバムのシリーズ第3弾『Aoi WorksIII〜best collection 2019-2025〜』が20日にリリースされた。SNSで話題となった人気曲「森の小さなレストラン」をはじめ、CD初収録曲や初音源化した楽曲も収めた豪華な作品に仕上がっている。

『Aoi WorksIII〜best collection 2019-2025〜』をリリースした手嶌葵

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■ダブルタイアップが話題の新曲やSNSでバズっている人気曲など13曲を収録

 宮崎吾朗監督が手がけたスタジオジブリ映画『ゲド戦記』のヒロイン・テルー役の声優を務め、また同作の挿入歌「テルーの唄」を歌い、2006年に歌手としてデビューした手嶌葵。ピュアで神秘的なその歌声は注目を浴びつづけ、スタジオジブリ映画『コクリコ坂から』の主題歌「さよならの夏〜コクリコ坂から〜」(2011年)をはじめ、数多くの映画・ドラマの主題歌やCMソングに起用されている。

 そんな彼女が歌ったタイアップ曲を1枚のアルバムにまとめた『Aoi Works』の第1弾が発売されたのは2016年にさかのぼる。この年にデビュー10周年を迎えた彼女は、有村架純高良健吾がW主演したドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)の主題歌「明日への手紙」を歌い、大ヒットを記録。同曲のほか、日本生命「みらいサポート」のCMソングとして問い合わせが殺到した「瑠璃色の地球」など17曲を収めた第1弾の『Aoi Works』は、ストレスフルな世の中に生きる現代人の心を浄化してくれる“癒しのアルバム”として好評を博した。

 その後もタイアップのオファーが続いた手嶌は、2019年にシリーズ第2弾となるアルバム『Aoi Works II 〜best collection 2015-2019〜』をリリース。水谷豊がメガホンを取って話題となった映画『轢き逃げ−最高の最悪な日』のメインテーマ「こころをこめて」をはじめ、リアレンジした「瑠璃色の地球」のカバーなど、2015年から2019年にかけて彼女が歌ったタイアップソングが15曲収められている。

 そして『Aoi Works』の第3弾が、20日に発売された『Aoi WorksIII〜best collection 2019-2025〜』だ。

手嶌葵『Aoi WorksIII〜best collection 2019-2025〜』

手嶌葵『Aoi WorksIII〜best collection 2019-2025〜』

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 本アルバムの1曲目に収録された「風につつまれて」は、いしわたり淳治が作詞を、村松崇継が作・編曲を手がけた珠玉のバラード。ピアノとストリングスを中心に、クラシックのアプローチから奏でられるメロディとアレンジが開放感を演出している同曲は、日常的な言葉で所作や風景が表現された歌詞と、手嶌の透き通った歌声がさらに晴々しい世界へといざなってくれる感動的なナンバーだ。

 アルバム発売に先駆け、7月23日に配信限定でリリースされた「風につつまれて」には、興味深いエピソードがある。もともと高砂熱学のCMソングとして作られた歌なのだが、作曲を担当した村松が、いしわたりの書いた詞を含めて映画『蔵のある街』(8月22日公開)にぴったりと重なることに驚き、映画の主題歌として使用することを提案。映画の目指す世界に高砂熱学も賛同し、思いが思いをつないでいくように主題歌への起用が決定したというのだ。

 映画を作った平松恵美子監督も「村松崇継さんから『風につつまれて』を主題歌にというご提案を受けたとき、映画とぴたりと重なる歌詞に驚き、手嶌葵さんの、ピュアでありながら切なくも強い意志を感じる表現に『蔵のある街』のヒロインがダブり心が震えました」とコメントを発表。映画が公開されて、透明感がありながら説得力のある手嶌の歌声が劇中に流れるのを聞けば、ダブルタイアップは宿命的な縁だったと感じるだろう。

 続いて2曲目に収録されている「森の小さなレストラン」も話題のナンバーだ。同曲は、2023年4月から5月にかけてNHK『みんなのうた』で放送され、御徒町凧が詞を紡ぎ、森山直太朗が曲を書いた、おとぎ話のような歌。主に料理系のSNSでBGMに取り上げられて世界中で評判になっている。

 また、ボサノヴァのサウンドに手嶌の透き通った歌声が心地いい「奇跡」(アンファー「スカルプD メディカルミノキ5」CMソング)は、山崎隆明が作詞、菅野よう子が作・編曲を担当。「花咲く道で」は、テレビアニメ「ある魔女が死ぬまで」(TOKYO MXほか)のエンディング主題歌で梶浦由記が書き下ろすなど、人気クリエイターがそろって楽曲提供していることも本アルバムのポイントだ。

 不動の人気を誇る松任谷由実も楽曲提供者のひとりに名を連ねる。2020年に公開された映画『みをつくし料理帖』主題歌の「散りてなお」は、松任谷由実が作詞・作曲し、松任谷正隆が編曲を担当。映画公開記念スペシャルトークイベントで松任谷由実は、手嶌の歌唱に以前から興味があったことを明かし、彼女の質感に寄り添うように作ったという裏話を披露している。

 さらに、手嶌の新たな魅力を開花させたのは「HAPPY ROSE」(世界バラ会議福山大会の応援ソング)だ。ベッド・ミドラーの「The Rose」をカバーしたことがデビューのきっかけとなった手嶌は、2017年に福山市の「100万本のばらのまち福山応援大使」に就任し、福山市のスタッフから送られた“あおい”という名のバラを自宅で育てている。そんな彼女が歌う「HAPPY ROSE」は作詞作曲を担当した、つじあやのらしい親しみやすさを保ちつつ、バラにゆかりのある手嶌がしなやかに歌うことで、まさに幸せな気分を味わえる曲に仕上がっている。

 このほか、『Aoi Works』に欠かせない歌となった「瑠璃色の地球」も再度アレンジされており、ドラマ「天国と地獄〜サイコな2人〜」(TBS系)のクライマックスシーンで視聴者の涙を誘った「ただいま」や、小坂明子の大ヒット曲をカバーした「あなた」、高校受験を控えた15歳の子どもたちにエールを送る「15のキミへ」(早稲田アカデミーCMソング)、かつて好きだった人のことや、かつて読んだ本の内容など、いろいろなことを思い出しながら、眠れない自分に歌うイメージでレコーディングに臨んだという「真夜中のメロディ」(NHKラジオ深夜便のうた)も収録。そして、手嶌がコラボを懇願してレキシのアルバムに参加して作られた「TAIROW 〜キミが目指してんのは〜 feat.カモン葵」や、江崎文武(※崎=たつさき)が手嶌との共作を希望して実現した「きょうの空にまるい月(feat.手嶌葵)」も収められており、バラエティに富んだ楽曲の数々を楽しむことができる。

■彼女の神秘的な素顔が垣間見えるコンサートやYouTube

 唯一無二の透き通った歌声で、映画やドラマ、CMのタイアップオファーが絶えない手嶌葵。そんな彼女のウィスパー・ヴォイスをライブで堪能できる『手嶌葵CONCERT 2025−2026』は、9月14日(日)の大阪・住友生命いずみホールを皮切りに12公演が開催される。セットリストは、『Aoi WorksIII〜』にも収録されている「森の小さなレストラン」や、2016年に放送されたテレビドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(フジテレビ系)のエンディングテーマに起用され大ヒットした「明日への手紙」、そして彼女のデビュー作「テルーの唄」など、彼女が恋をした魅惑の音楽を披露する予定となっている。

 手嶌がレギュラー出演するラジオ番組『THE TALK SHOW(ザ・トークショー)』は、歌声とともにその存在自体も神秘的な印象のある彼女の素顔が垣間見えると評判で、YouTubeで見て聴いて楽しめるプログラムとなっている。特に8月30日は「Aoi Works III特集」と題して『Aoi Works III』の曲を本人が紹介する予定で、彼女自身が語るエピソードトークを聴けば、本アルバムの楽曲が一層心にしみわたるはずだ。

 来年、デビュー20周年を迎えるにあたり、オリジナルアルバムを制作中という手嶌葵。さまざまなタイアップ曲やコラボ楽曲を通してますます深みを増している彼女は、これからどんなクリエイターとタッグを組んで、どんな感動作を聴かせてくれるのか、期待は高まるばかりだ。「音楽に国境はない」という言葉を体現し、国内外で愛されている彼女の優しい歌声は、この先も世界中に癒しの音楽を届けていくに違いない。

文:森中要子

<作品情報>
■手嶌葵『Aoi WorksIII〜best collection 2019-2025〜』
2025年8月20日発売
品番:VICL-66086/価格:3600円(税込)
【収録曲】
01. 風につつまれて(高砂熱学CMソング/映画「蔵のある街」主題歌)※CD初収録
02. 森の小さなレストラン(NHK「みんなのうた」)※CD初収録
03. 奇跡(アンファー「スカルプD メディカルミノキ5」CMソング)※初音源化CD初収録
04. ただいま(TBS系日曜劇場「天国と地獄〜サイコな2人〜」主題歌)
05. 花咲く道で(TVアニメ「ある魔女が死ぬまで」エンディング主題歌)※CD初収録
06. 散りてなお(映画「みをつくし料理帖」主題歌)
07. Happy Rose(世界バラ会議福山大会応援ソング)※初音源化CD初収録
08. あなた(CMサイズ)※初音源化CD初収録
09. TAIROW 〜キミが目指してんのは〜 feat.カモン葵(レキシアルバム参加作品)
10. 15のキミへ(早稲田アカデミーCMソング)※初音源化CD初収録
11. 瑠璃色の地球(未来への航海バージョン)(株式会社東芝企業CM曲)
12. 真夜中のメロディ(NHKラジオ深夜便のうた)
13. きょうの空にまるい月(feat.手嶌葵)(江崎文武(※崎=たつさき)アルバム参加作品)

<ライブ情報>
『手嶌葵 Concert 2025-2026』
▼2025年
9月14日(日)大阪・住友生命いずみホール
9月27日(土)神奈川・横浜みなとみらいホール大ホール
10月5日(日)北海道・札幌コンサートホールKitara
11月2日(日)東京オペラシティコンサートホール
11月16日(日)福岡シンフォニーホール
12月7日(日)東京オペラシティコンサートホール
12月21日(日)静岡・アクトシティ浜松・中ホール
▼2026年
1月31日(土)埼玉・ウェスタ川越大ホール
2月15日(日)愛知・愛知県芸術劇場コンサートホール
2月28日(土)岡山・岡山芸術創造劇場ハレノワ大劇場
3月14日(土)静岡・沼津市民文化センター
3月29日(日)大阪・住友生命いずみホール

【プロフィール】
2006年「テルーの唄」でデビュー(スタジオジブリ映画『ゲド戦記』挿入歌)、11年「さよならの夏〜コクリコ坂から〜」(スタジオジブリ映画『コクリコ坂から』主題歌)、16年「明日への手紙」(CX系月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』主題歌)、21年「ただいま」(TBS日曜劇場『天国と地獄〜サイコな2人〜』主題歌)など数々の映画・ドラマの主題歌やCMソングに起用。近年では、24年発表の「森の小さなレストラン」が日本のみならず海外のSNSを中心にバズを起こし、類稀なる唯一無二の歌声が多くの聴き手を魅了している。

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