圧倒的な歌唱力と表現力で「歌怪獣」の異名をとる島津亜矢が、本格的に世界を見据えて始動した。今年3月17日、“アヤ・シマヅ”として、ソウルの女王アレサ・フランクリンの珠玉のナンバー「Think」で世界デビューを果たした彼女が、同じくアレサの名曲の数々を歌い上げたカバー・アルバム『AYA’s Soul Searchin’ -Aretha Franklin-』を7月24日にリリースした。
■アレサ・フランクリンへの敬意を胸に アヤ・シマヅが圧倒的な歌声を世界へ
6歳までに数々の歌のコンテストで優勝し、地元熊本県のテレビ関係者から“天才少女”と呼ばれていた島津亜矢。“えん歌の申し子”と言われ、師匠の星野哲郎氏が作詞した「袴をはいた渡り鳥」で、15歳のときに演歌歌手としてメジャーデビューし、歌手としてのキャリアをスタートさせた。近年ではその圧倒的な歌唱力から“歌怪獣”とも称され、演歌はもちろん最新ポップスや洋楽など、世代やジャンルを超えて活躍の場を広げている。
そんな島津が、ソウルの女王として知られるアレサ・フランクリンの生涯を描いた映画『RESPECT』に出会ったのは2021年のこと。その人生と歌声に深い衝撃と感銘を受けた彼女は、「いつかアレサさんの歌を歌ってみたい」という思いを抱くようになっていた。その後、彼女の思いを知った音楽プロデューサーの松尾潔氏が総合プロデューサーとなり、彼の呼びかけのもとで、日本のソウル/ファンク・シーンを牽引し、海外でも名を馳せるオーサカ=モノレールの中田亮氏をサウンドプロデューサーに迎え、同バンドメンバーがレコーディングに全面参加する形で同アルバムの制作が決定した。
アルバムの1曲目には、1968年にアレサが発表し大ヒットした「Think」を収録。80年に大人気を博した映画『ブルース・ブラザーズ』ではアレサ本人が劇中で歌ったことで再び脚光を浴びた名曲中の名曲で、島津も格別な思いを寄せる歌だ。同曲は、アルバム発売に先行して3月17日に“アヤ・シマヅ”名義で全世界にリリースされているが、彼女が歌う姿を収めたミュージックビデオが7月22日にYouTubeで公開されると、その後5日間で視聴回数は13万回を超え、コメント欄は「モンスター級の歌唱力」や「ソウルフルな世界の歌姫」など、絶賛の声であふれかえった。
そんな「Think」のレコーディングについて、英語が堪能な人でも難しい曲だとスタッフは若干の不安を抱え、島津自身も「難しいし、アレサさんの雰囲気を崩してはいけないと思った」とナイーブになっていたことを告白。ところが、ひとたび彼女が歌い始めると、スタッフは「お見事!」「さすが!」とうなり、島津も「難しかったけれど、レコーディングは楽しかった」と回顧している。完成したアヤ・シマヅ版「Think」はグルーブ感あふれるナンバーになっており、魂のこもった熱唱に心を鷲づかみにされた人が続出している。
アルバムでは、「Think」をはじめ、大ヒットとなった「Respect」、アレサのドキュメンタリー映画で披露された「Amazing Grace」など、アレサの名曲8曲に挑戦している。テレビなどで英語の楽曲もたびたび歌っている島津だが、今回のアルバム制作にあたっては、「アレサさんの『魂の叫び』のような情熱的で速い英語の歌は本当に本当に難しくて……」とブログで心中を吐露。特に、ボーカルプロデューサーの二宮英樹氏による英語の特訓はかなり厳しかったようで、「二宮さんが夢に出てくるかと思いました」と、インターネットサイン会で振り返っている。ブログでもレコーディング中に悔しい思いをしたことに触れ、「頭から一瞬たりともアレサさんの歌が離れることがありませんでした」と綴っている。
レコーディングは3月下旬に行われ、最終日は奇しくもアレサの誕生日である3月25日になったという。しかも、その3日後は島津の53回目の誕生日ということで、スタッフはレコーディングスタジオにアレサと島津の顔写真が載ったバースデーケーキを用意。さらに、オーサカ=モノレールのトランペッター淡路泰平氏による「happy birthday to you」の生演奏で祝福された島津は、「一生忘れられない誕生日になりました。本当にうれしかった」と語っている。
なお、今回のアルバムは、長年アレサ・フランクリンのオフィシャルフォトグラファーを務めた写真家のマシュー・ジョーダン・スミス氏がジャケットを撮影したことでも注目されている。マシュー氏は22年から活動の拠点を東京に移しており、今回のアルバムを販売するワーナーミュージック アトランティック・ジャパンのアレンジによりジャケット撮影が実現したという。普段のジャケットは緊張感が漂う中での撮影となることが多いと語る島津だが、マシュー氏との撮影は「踊りながら撮影したりして楽しかった」と笑顔を見せた。一方で、「マシューさんが撮りながら『Beautiful,beautiful』と言ってくださるのだけど、あまりに小声だったので『もっと大きく言って』と注文した」というエピソードも、インターネットサイン会で披露。彼女独特の豪快な笑い声が参加者に元気をもたらしていた。
■悲しい別れを乗り越え、完成させた魂のアルバムとともに歌の道を突き進む
アルバムのラストには、日本語のオリジナルナンバー「いつでもふたり」が収められている。これは、島津がわが子同然に、大事な家族としてともに暮らしてきたトイプードルの”ココ”を失った悲しみから生まれた楽曲だ。「Think」のレコーディングを控えた昨年末、”ココ”を突然の病で亡くし、心を深く痛めて、ヴォーカルレコーディングも一時延期することとなった。そんなとき、家族を失った悲しみに押しつぶされそうな彼女の心情を慮り、「たやすく癒えぬ悲しみを抱えながら、それでも生きていく」というテーマで、プロデューサーの松尾氏と、松尾氏の音楽的パートナーである豊島吉宏(Maesttro-T)氏の参加を得て生まれたのが「いつでもふたり」だ。デモ音源を聞いた島津は、涙が止まらず「最高の贈りものをいただいた。この曲は生涯大事に歌っていきたい」と語っている。
レコーディングでは、感極まり嗚咽する島津にスタッフ全員がもらい泣きする場面もあったという。こうして完成した「いつでもふたり」は、やわらかく温かい彼女の歌声が、聴く者の心に直接語りかけるような楽曲に仕上がっている。
全9曲を収録するアルバムのタイトル『Soul Searchin’』には、「自分さがし」や「心の旅」といった意味合いがあるという。「自分さがし」をしつつ、日本の演歌歌手・島津亜矢と、ソウルシンガーのアヤ・シマヅという二刀流で歌の道を突き進む“歌怪獣”は、この先世界を舞台にどんな活躍を見せるのか。天国から、演歌の師である星野哲郎氏もソウル・クイーンのアレサ・フランクリンも微笑みながら彼女を見守っていることだろう。
文・森中要子
<リリース情報>
『AYA’s Soul Searchin’ -Aretha Franklin-』
発売日:2024.7.24/
品番:WPCL13595/価格:3,300円(税込)
【収録曲】
1. Think (3/17 Digital Sg)
2. Respect
3. I Say A Little Prayer
4. A Natural Woman
5. Amazing Grace
6. Chain Of Fools
7. Until You Come Back To Me (7/12 Digital Sg)
8. Spanish Harlem
9. いつでもふたり
■「Think」MV:https://www.youtube.com/watch?v=2dp6afkUHuo
■島津亜矢(シマヅ アヤ)
1971年3月28日生まれ、熊本県出身。作曲家、高木東六氏に「末恐ろしい」と絶賛され、NHKのオーディションに最高得点で合格し、15歳のとき「袴をはいた渡り鳥」でデビュー。毎年秋に開催している全国ツアーや企画コンサートなど、ライブ活動も精力的に行っている。01年にNHK紅白歌合戦に初出場し、19年までに6回の出場を果たした。近年は“歌怪獣”というニックネームで活動の幅を広げ、演歌を歌わないコンサートも開催し、POPSや洋楽をカバーしたアルバム『SINGER』シリーズも好評を得ている。歌うことへの歓びや感謝を胸に秘め、ジャンルにとらわれない“SINGER”島津亜矢は日々進化を遂げている。
公式ホームページ:https://www.shimazu-aya-koenkai.com/
■アレサ・フランクリンへの敬意を胸に アヤ・シマヅが圧倒的な歌声を世界へ
6歳までに数々の歌のコンテストで優勝し、地元熊本県のテレビ関係者から“天才少女”と呼ばれていた島津亜矢。“えん歌の申し子”と言われ、師匠の星野哲郎氏が作詞した「袴をはいた渡り鳥」で、15歳のときに演歌歌手としてメジャーデビューし、歌手としてのキャリアをスタートさせた。近年ではその圧倒的な歌唱力から“歌怪獣”とも称され、演歌はもちろん最新ポップスや洋楽など、世代やジャンルを超えて活躍の場を広げている。
そんな島津が、ソウルの女王として知られるアレサ・フランクリンの生涯を描いた映画『RESPECT』に出会ったのは2021年のこと。その人生と歌声に深い衝撃と感銘を受けた彼女は、「いつかアレサさんの歌を歌ってみたい」という思いを抱くようになっていた。その後、彼女の思いを知った音楽プロデューサーの松尾潔氏が総合プロデューサーとなり、彼の呼びかけのもとで、日本のソウル/ファンク・シーンを牽引し、海外でも名を馳せるオーサカ=モノレールの中田亮氏をサウンドプロデューサーに迎え、同バンドメンバーがレコーディングに全面参加する形で同アルバムの制作が決定した。
アルバムの1曲目には、1968年にアレサが発表し大ヒットした「Think」を収録。80年に大人気を博した映画『ブルース・ブラザーズ』ではアレサ本人が劇中で歌ったことで再び脚光を浴びた名曲中の名曲で、島津も格別な思いを寄せる歌だ。同曲は、アルバム発売に先行して3月17日に“アヤ・シマヅ”名義で全世界にリリースされているが、彼女が歌う姿を収めたミュージックビデオが7月22日にYouTubeで公開されると、その後5日間で視聴回数は13万回を超え、コメント欄は「モンスター級の歌唱力」や「ソウルフルな世界の歌姫」など、絶賛の声であふれかえった。
そんな「Think」のレコーディングについて、英語が堪能な人でも難しい曲だとスタッフは若干の不安を抱え、島津自身も「難しいし、アレサさんの雰囲気を崩してはいけないと思った」とナイーブになっていたことを告白。ところが、ひとたび彼女が歌い始めると、スタッフは「お見事!」「さすが!」とうなり、島津も「難しかったけれど、レコーディングは楽しかった」と回顧している。完成したアヤ・シマヅ版「Think」はグルーブ感あふれるナンバーになっており、魂のこもった熱唱に心を鷲づかみにされた人が続出している。
アルバムでは、「Think」をはじめ、大ヒットとなった「Respect」、アレサのドキュメンタリー映画で披露された「Amazing Grace」など、アレサの名曲8曲に挑戦している。テレビなどで英語の楽曲もたびたび歌っている島津だが、今回のアルバム制作にあたっては、「アレサさんの『魂の叫び』のような情熱的で速い英語の歌は本当に本当に難しくて……」とブログで心中を吐露。特に、ボーカルプロデューサーの二宮英樹氏による英語の特訓はかなり厳しかったようで、「二宮さんが夢に出てくるかと思いました」と、インターネットサイン会で振り返っている。ブログでもレコーディング中に悔しい思いをしたことに触れ、「頭から一瞬たりともアレサさんの歌が離れることがありませんでした」と綴っている。
レコーディングは3月下旬に行われ、最終日は奇しくもアレサの誕生日である3月25日になったという。しかも、その3日後は島津の53回目の誕生日ということで、スタッフはレコーディングスタジオにアレサと島津の顔写真が載ったバースデーケーキを用意。さらに、オーサカ=モノレールのトランペッター淡路泰平氏による「happy birthday to you」の生演奏で祝福された島津は、「一生忘れられない誕生日になりました。本当にうれしかった」と語っている。
■悲しい別れを乗り越え、完成させた魂のアルバムとともに歌の道を突き進む
アルバムのラストには、日本語のオリジナルナンバー「いつでもふたり」が収められている。これは、島津がわが子同然に、大事な家族としてともに暮らしてきたトイプードルの”ココ”を失った悲しみから生まれた楽曲だ。「Think」のレコーディングを控えた昨年末、”ココ”を突然の病で亡くし、心を深く痛めて、ヴォーカルレコーディングも一時延期することとなった。そんなとき、家族を失った悲しみに押しつぶされそうな彼女の心情を慮り、「たやすく癒えぬ悲しみを抱えながら、それでも生きていく」というテーマで、プロデューサーの松尾氏と、松尾氏の音楽的パートナーである豊島吉宏(Maesttro-T)氏の参加を得て生まれたのが「いつでもふたり」だ。デモ音源を聞いた島津は、涙が止まらず「最高の贈りものをいただいた。この曲は生涯大事に歌っていきたい」と語っている。
レコーディングでは、感極まり嗚咽する島津にスタッフ全員がもらい泣きする場面もあったという。こうして完成した「いつでもふたり」は、やわらかく温かい彼女の歌声が、聴く者の心に直接語りかけるような楽曲に仕上がっている。
全9曲を収録するアルバムのタイトル『Soul Searchin’』には、「自分さがし」や「心の旅」といった意味合いがあるという。「自分さがし」をしつつ、日本の演歌歌手・島津亜矢と、ソウルシンガーのアヤ・シマヅという二刀流で歌の道を突き進む“歌怪獣”は、この先世界を舞台にどんな活躍を見せるのか。天国から、演歌の師である星野哲郎氏もソウル・クイーンのアレサ・フランクリンも微笑みながら彼女を見守っていることだろう。
文・森中要子
<リリース情報>
『AYA’s Soul Searchin’ -Aretha Franklin-』
発売日:2024.7.24/
品番:WPCL13595/価格:3,300円(税込)
【収録曲】
1. Think (3/17 Digital Sg)
2. Respect
3. I Say A Little Prayer
4. A Natural Woman
5. Amazing Grace
6. Chain Of Fools
7. Until You Come Back To Me (7/12 Digital Sg)
8. Spanish Harlem
9. いつでもふたり
■「Think」MV:https://www.youtube.com/watch?v=2dp6afkUHuo
■島津亜矢(シマヅ アヤ)
1971年3月28日生まれ、熊本県出身。作曲家、高木東六氏に「末恐ろしい」と絶賛され、NHKのオーディションに最高得点で合格し、15歳のとき「袴をはいた渡り鳥」でデビュー。毎年秋に開催している全国ツアーや企画コンサートなど、ライブ活動も精力的に行っている。01年にNHK紅白歌合戦に初出場し、19年までに6回の出場を果たした。近年は“歌怪獣”というニックネームで活動の幅を広げ、演歌を歌わないコンサートも開催し、POPSや洋楽をカバーしたアルバム『SINGER』シリーズも好評を得ている。歌うことへの歓びや感謝を胸に秘め、ジャンルにとらわれない“SINGER”島津亜矢は日々進化を遂げている。
公式ホームページ:https://www.shimazu-aya-koenkai.com/
2024/08/07



