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ザ・ワイルドワンズ、結成57年を迎えて心境 オリジナルメンバーは平均75歳超え 酒もタバコも辞める「ワイルドワンズの一員という責任がある」

 グループサウンズ、ザ・ワイルドワンズが5日、住吉・ティアラこうとうで結成57周年記念コンサート『お楽しみはこれからだ!2023年秋』を開催。メンバーの鳥塚しげき(ギター=76)、植田芳暁(ドラムス=75)、島英二(ベース=76)、加瀬友貴(ギター=41)が開演前に取材会を行った。

『お楽しみはこれからだ!2023年秋』を開催したザ・ワイルドワンズ(島英二、鳥塚しげき、植田芳暁、加瀬友貴) (C)ORICON NewS inc.

『お楽しみはこれからだ!2023年秋』を開催したザ・ワイルドワンズ(島英二、鳥塚しげき、植田芳暁、加瀬友貴) (C)ORICON NewS inc.

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 今の心境を、それぞれ話すことに。島は「57周年。一言で言うと意外と早かった。コロナ禍の時は心配したけど、今はノリにノリまくってますから。意外とはないな、という気持ちです」と明かし、鳥塚は「あっという間であり、長かったなという感じる時もある。でも、総じて楽しい思い出しか思い出されない」と述懐した。

 植田は「同窓会とかやると、『お前、まだやってるのか。すごいな』と言われます。会社でエラいさんやってたのもリタイアしたり、お孫さんができたり。『音楽をバンドで奏でて歌って、多くのお客さんに来てもらってすごいよね』と業界じゃない友人から言われる。いいグループに参加できてよかったとしみじみ思います。(オリジナルメンバーの)年齢は後期高齢者を超えてます。後期高齢者バンド=KKBとして元気を届けたい」とした。

島英二 (C)ORICON NewS inc.

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 友貴は、2015年に亡くなったリーダーで音楽プロデューサーだった加瀬邦彦さんの次男。「父は2015年に亡くなって、私が2016年4月ごろから参加させていただいている。57周年。オリジナルメンバーで、これだけ長く続けているバンドってたぶんいない。その歴史に携われて光栄」と笑顔を見せた。

 この日は、ワイルドワンズの名付け親の加山雄三(弾圧作)が楽曲提供し、ミッキー吉野が編曲、ワイルドワンズのメンバーが作詞を行った新曲「はじまりの渚」を初歌唱。植田は「加山雄三さんは、お歌は歌わずに作曲活動をしていくということなので、みんなでお願いに行きました。そして、数日したら『この曲、どうかな』と。昔に作られた曲なんですけど、ポップでミディアムテンポですごくいい曲だった」と語る。当初は作詞をお願いする予定だったが、これまでのバンドの歴史も織り交ぜて「4人で詞を作りました」(植田)と口にしていた。

鳥塚しげき (C)ORICON NewS inc.

鳥塚しげき (C)ORICON NewS inc.

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 鳥塚は「最初は加山さんのデモテープでスタートした。どうなるかなと思っていたんです。吉野さんのアレンジ、僕たちの作った詞を当てはめると『こんなんなったぞ!』ということで、最初の加山さんのデモテープからすごく大きな曲、いい曲になりました」と幸せそうに語る。植田は「平均年齢75歳のおじさんたちが新曲を作るのは、なかなかのエネルギーと勇気が必要。チャレンジできたこと自体が幸せ」としみじみ。島によると、「ワンズに合ってるといいな」と加山は心配していたというが「いいじゃないか」と喜んでいたという。

 そんなパワーがいる新曲という作業。どこからエネルギーが来るのか問われると鳥塚は「それぞれが音楽を奏でることが大好き。それは集まった時からそう。あのころのエネルギーと今のエネルギーは、少し下がっているかもしれないけど、あまり変わらない」と朗らかに明かす。植田も「会うと自然と、その時のことを思い出す」とし、島も「普通は落ち着くんだけどね」と笑っていた。ただ、新曲の披露は大ベテランであろうと「バンド組んで57年やっても緊張しますね。加山さんにいただいた曲ですし。でも、その緊張も含めて幸せなこと」と植田は照れながら語っていた。

植田芳暁 (C)ORICON NewS inc.

植田芳暁 (C)ORICON NewS inc.

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 また、健康面の秘話も。鳥塚「それぞれいろいろ気をつけることがある」としながらも「まぁまぁいいんじゃないかと(笑)」と万全だそう。植田は「実は十数年前に3人が、がんになった。その時は医療雑誌にいっぱい取材に来てもらって、『ワイルドガンズ』と言われていた」と冗談交じりにトーク。ワイルドワンズのために、全員がお酒もタバコも辞めた。島は「僕の場合はワイルドワンズの一員である、という責任がある。そうすると、つまらない病気になりたくない。そうすると『お酒辞めちゃおう』『タバコ辞めちゃおう』となる。次の仕事の時に元気で会いたい。できることからやっていく」とグループへの熱い思いを吐露していた。

加瀬友貴 (C)ORICON NewS inc.

加瀬友貴 (C)ORICON NewS inc.

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 60周年という大台も見えてくる。しかし、鳥塚は「そう(目標は60周年と)言いたいところなんですけど、1年1年」ときっぱり。「とりあえずは来年の58周年を目指す。その先に60周年があるかもしれない。そういうこと。1歩、1歩」と着実に踏み締めながら歴史をつむぐことを約束していた。

 コンサートでは、代表曲「想い出の渚」「バラの恋人」などを披露した。

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