伝説のロックバンド、ザ・ビートルズが、“最後の新曲”「ナウ・アンド・ゼン」を11月2日午後11時(日本時間)に世界同時配信リリースすることが発表された。
27年ぶりの新曲は、ジョン・レノン(Vo/Gt、1980年死去)が書き、歌い、ポール・マッカートニー(Vo/Ba)、ジョージ・ハリスン(Gt、2001年死去)、リンゴ・スター(Dr)が練り上げ、40年以上経ってようやくポールとリンゴが完成させた「The Last Beatles Song」(最後のビートルズ・ソング)となる。
「ナウ・アンド・ゼン」は、1970年代後半、ジョン・レノンが米ニューヨークのダコタ・ビルにある自宅でボーカルとピアノによるデモを録音したことから始まる。1994年、妻のヨーコ・オノ・レノンは、ジョンの「フリー・アズ・ア・バード」と「リアル・ラヴ」のデモとともにこの音源を、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターに渡した。
ポール、ジョージ、リンゴは新しいパートをレコーディングし、プロデューサーのジェフ・リンとともに「ナウ・アンド・ゼン」のラフ・ミックスを完成させていた。しかし、その時点ではジョンのボーカルとピアノを分離しクリアで曇りのないミックスを実現することが、技術的な制限により不可能だった。同曲は、将来的に再度作業を行う可能性を残しながらもお蔵入りとなった。
その可能性を再び模索し始めたのは、数々の賞を受賞したフィルムとオーディオの修復技術で驚きを与えた、2021年公開のドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ:Get Back』(ピーター・ジャクソン監督)。ウィングナット・フィルムズのMALオーディオ・テクノロジーを使い、映画のモノラル・サウンドトラックをデミックス。楽器とボーカル、ビートルズの会話の中の個々の声を分離することに成功した。
これにより、「ナウ・アンド・ゼン」のデモに対して何かできるではないかという考えが浮上。ジャクソン監督と、エミール・ド・ラ・レイ率いる彼のサウンドチームは、ジョンのオリジナル・ホーム・レコーディングに同じ技術を適用。ピアノの音から分離することでオリジナルのボーカル・パフォーマンスの明瞭さと完全性を保つことに成功した。
2022年、ポールとリンゴはこの曲を完成させる作業を開始。ジョンのボーカルに加え、ジョージが1995年に録音したエレクトリックギターとアコースティックギター、リンゴの新しいドラムパート、ポールのベース、ギター、ピアノ演奏を、ジョンのオリジナルの演奏にマッチさせた。ポールはジョージにインスパイアされたスライドギター・ソロを加えたほか、ポールとリンゴはサビでバッキングボーカルも担当した。
ポールは「ジョンの声が、とてもクリアに聞こえる。かなり感動した。僕たち全員が参加した本物のザ・ビートルズのレコーディングだと言える。2023年にまだビートルズの音楽に取り組んでいて、一般の人々がまだ聴いたことのない新曲をリリースしようとしているなんて、本当にエキサイティングなことさ」と興奮。リンゴは「僕たち全員にとって、とても感慨深いことだった。まるでジョンがそこにいるようだった。斬新だった」と感激した。
「ナウ・アンド・ゼン」は、両A面シングルとして配信リリースが決定。ビートルズ“最初の曲”のデビューシングル「ラヴ・ミー・ドゥ」(1962年)と、“最後の曲”「ナウ・アンド・ゼン」が対になっている。両曲ともステレオとドルビーアトモスでミックスされた。「ナウ・アンド・ゼン」のミュージックビデオは11月3日に初公開される。
これに先立ち、12分間のドキュメンタリー映画『ナウ・アンド・ゼン −ザ・ラスト・ビートルズ・ソング』(オリヴァー・マレー脚本・監督)が11月1日に公開される。この映画のグローバル・オンライン・プレミアは、YouTubeのザ・ビートルズチャンネルで、11月2日午前4時30分(日本時間)に行われる。この短編映画は、ポール、リンゴ、ジョージ、ショーン・オノ・レノン、ピーター・ジャクソンの独占映像や解説を交えて、The Last Beatles Songにまつわるストーリーを紡ぐ。
また、11月10日には『ザ・ビートルズ1962年〜1966年』(『通称:赤盤』)と『ザ・ビートルズ1967年〜1970年』(通称:『青盤』)の2023エディションの発売が決定。両コレクションのトラックリストを拡張し、全曲を本物のステレオ&ドルビーアトモスでミックスし直した。
新たな4CDと180グラムの6枚組LPレコード・コレクションは、『赤盤』と『青盤』をペアにしてスリップケースに同梱。『ザ・ビートルズ1962年〜1966年』2023エディションは、1曲目が「ラヴ・ミー・ドゥ」のUKシングル・ヴァージョンで始まり、『ザ・ビートルズ1967年〜1970年』2023エディションには「ナウ・アンド・ゼン」がフィーチャーされ、キャリアを網羅したコレクションが完成する。
■ポール・マッカートニーのコメント
ジョンの声が、とてもクリアに聞こえる。かなり感動した。僕たち全員が参加した本物のザ・ビートルズのレコーディングだと言える。2023年にまだビートルズの音楽に取り組んでいて、一般の人々がまだ聴いたことのない新曲をリリースしようとしているなんて、本当にエキサイティングなことさ。
■リンゴ・スターのコメント
彼が部屋に戻ってくることの次に彼に一番近づいた瞬間だったから、僕たち全員にとって、とても感慨深いことだった。まるでジョンがそこにいるようだった。斬新だった。
■オリヴィア・ハリスンのコメント
1995年当時、スタジオで数日間この曲に取り組んだ後、ジョージはデモの技術的な問題を克服できないと感じ、この曲を十分に高い水準で仕上げることは不可能だと結論づけたんです。ダニーと私は、もし彼が今日ここにいたら、彼がポールとリンゴとともに心を込めて「ナウ・アンド・ゼン」のレコーディングを完成させたに違いないと確信しています。
■ショーン・オノ・レノンのコメント:
父がいなくなって何年も経ってから、彼らが一緒に仕事をしていると聞いて、ものすごく感動しました。この曲は父とポール、ジョージ、リンゴが一緒に作った最後の曲です。この曲はタイム・カプセルのようなもので、運命的なものだと感じています。
27年ぶりの新曲は、ジョン・レノン(Vo/Gt、1980年死去)が書き、歌い、ポール・マッカートニー(Vo/Ba)、ジョージ・ハリスン(Gt、2001年死去)、リンゴ・スター(Dr)が練り上げ、40年以上経ってようやくポールとリンゴが完成させた「The Last Beatles Song」(最後のビートルズ・ソング)となる。
「ナウ・アンド・ゼン」は、1970年代後半、ジョン・レノンが米ニューヨークのダコタ・ビルにある自宅でボーカルとピアノによるデモを録音したことから始まる。1994年、妻のヨーコ・オノ・レノンは、ジョンの「フリー・アズ・ア・バード」と「リアル・ラヴ」のデモとともにこの音源を、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターに渡した。
ポール、ジョージ、リンゴは新しいパートをレコーディングし、プロデューサーのジェフ・リンとともに「ナウ・アンド・ゼン」のラフ・ミックスを完成させていた。しかし、その時点ではジョンのボーカルとピアノを分離しクリアで曇りのないミックスを実現することが、技術的な制限により不可能だった。同曲は、将来的に再度作業を行う可能性を残しながらもお蔵入りとなった。
その可能性を再び模索し始めたのは、数々の賞を受賞したフィルムとオーディオの修復技術で驚きを与えた、2021年公開のドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ:Get Back』(ピーター・ジャクソン監督)。ウィングナット・フィルムズのMALオーディオ・テクノロジーを使い、映画のモノラル・サウンドトラックをデミックス。楽器とボーカル、ビートルズの会話の中の個々の声を分離することに成功した。
これにより、「ナウ・アンド・ゼン」のデモに対して何かできるではないかという考えが浮上。ジャクソン監督と、エミール・ド・ラ・レイ率いる彼のサウンドチームは、ジョンのオリジナル・ホーム・レコーディングに同じ技術を適用。ピアノの音から分離することでオリジナルのボーカル・パフォーマンスの明瞭さと完全性を保つことに成功した。
2022年、ポールとリンゴはこの曲を完成させる作業を開始。ジョンのボーカルに加え、ジョージが1995年に録音したエレクトリックギターとアコースティックギター、リンゴの新しいドラムパート、ポールのベース、ギター、ピアノ演奏を、ジョンのオリジナルの演奏にマッチさせた。ポールはジョージにインスパイアされたスライドギター・ソロを加えたほか、ポールとリンゴはサビでバッキングボーカルも担当した。
ポールは「ジョンの声が、とてもクリアに聞こえる。かなり感動した。僕たち全員が参加した本物のザ・ビートルズのレコーディングだと言える。2023年にまだビートルズの音楽に取り組んでいて、一般の人々がまだ聴いたことのない新曲をリリースしようとしているなんて、本当にエキサイティングなことさ」と興奮。リンゴは「僕たち全員にとって、とても感慨深いことだった。まるでジョンがそこにいるようだった。斬新だった」と感激した。
「ナウ・アンド・ゼン」は、両A面シングルとして配信リリースが決定。ビートルズ“最初の曲”のデビューシングル「ラヴ・ミー・ドゥ」(1962年)と、“最後の曲”「ナウ・アンド・ゼン」が対になっている。両曲ともステレオとドルビーアトモスでミックスされた。「ナウ・アンド・ゼン」のミュージックビデオは11月3日に初公開される。
これに先立ち、12分間のドキュメンタリー映画『ナウ・アンド・ゼン −ザ・ラスト・ビートルズ・ソング』(オリヴァー・マレー脚本・監督)が11月1日に公開される。この映画のグローバル・オンライン・プレミアは、YouTubeのザ・ビートルズチャンネルで、11月2日午前4時30分(日本時間)に行われる。この短編映画は、ポール、リンゴ、ジョージ、ショーン・オノ・レノン、ピーター・ジャクソンの独占映像や解説を交えて、The Last Beatles Songにまつわるストーリーを紡ぐ。
また、11月10日には『ザ・ビートルズ1962年〜1966年』(『通称:赤盤』)と『ザ・ビートルズ1967年〜1970年』(通称:『青盤』)の2023エディションの発売が決定。両コレクションのトラックリストを拡張し、全曲を本物のステレオ&ドルビーアトモスでミックスし直した。
新たな4CDと180グラムの6枚組LPレコード・コレクションは、『赤盤』と『青盤』をペアにしてスリップケースに同梱。『ザ・ビートルズ1962年〜1966年』2023エディションは、1曲目が「ラヴ・ミー・ドゥ」のUKシングル・ヴァージョンで始まり、『ザ・ビートルズ1967年〜1970年』2023エディションには「ナウ・アンド・ゼン」がフィーチャーされ、キャリアを網羅したコレクションが完成する。
■ポール・マッカートニーのコメント
ジョンの声が、とてもクリアに聞こえる。かなり感動した。僕たち全員が参加した本物のザ・ビートルズのレコーディングだと言える。2023年にまだビートルズの音楽に取り組んでいて、一般の人々がまだ聴いたことのない新曲をリリースしようとしているなんて、本当にエキサイティングなことさ。
■リンゴ・スターのコメント
彼が部屋に戻ってくることの次に彼に一番近づいた瞬間だったから、僕たち全員にとって、とても感慨深いことだった。まるでジョンがそこにいるようだった。斬新だった。
■オリヴィア・ハリスンのコメント
1995年当時、スタジオで数日間この曲に取り組んだ後、ジョージはデモの技術的な問題を克服できないと感じ、この曲を十分に高い水準で仕上げることは不可能だと結論づけたんです。ダニーと私は、もし彼が今日ここにいたら、彼がポールとリンゴとともに心を込めて「ナウ・アンド・ゼン」のレコーディングを完成させたに違いないと確信しています。
■ショーン・オノ・レノンのコメント:
父がいなくなって何年も経ってから、彼らが一緒に仕事をしていると聞いて、ものすごく感動しました。この曲は父とポール、ジョージ、リンゴが一緒に作った最後の曲です。この曲はタイム・カプセルのようなもので、運命的なものだと感じています。
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2023/10/27