4人組ロックバンド・a flood of circleの佐々木亮介(Vo&Gt)とストレイテナーのホリエアツシ(Vo&Gt&Pf)が5日、東京・下北沢の「下北線路街 空き地」で弾き語りフリーライブ『GOLD&SILVER NIGHT』を開催した。ORICON NEWSは終演後に2人を直撃し、ライブ直後の第一声を聞いた。
この日は、ホリエをプロデューサーに招いたa flood of circleの最新シングル「ゴールド・ディガーズ」と、ストレイテナーの最新シングル「Silver Lining」がともに9月6日に配信リリースされることを記念したイベント。それぞれの個性を存分に活かしたソロステージに続き、イベント後半ではゆるやかな雰囲気でのトークやスペシャルセッションも行われた。
■さまざまなめぐり合わせが導いたプロデュースと共演
――ライブはいかがでしたか?
【佐々木】とにかく楽しかったですね。
【ホリエ】本当に楽しかった。下北沢でフリーライブなんてなかなかできないので、まずそのアイデアが最高だし、俺としてはおいしさしかないイベントでした(笑)。
――終盤には互いの新曲で共演する場面もありました。
【佐々木】ストレイテナーの「246」は俺がやりたいって提案したんだけど、後からホリエさんもまだアコースティックでやったことがないと聞いて…ストレイテナーのファンの人も聴いたことがないのに、このイベントでやっていいのかなってちょっと迷いました(笑)。
【ホリエ】いやいや、完ぺきに演奏してくれてうれしかった。ひなっち(日向秀和)のベースも、OJ(大山純)のギターも両方アコギで再現してくれたから…最高でしたね。
【佐々木】1個1個のフレーズが全部いいと思っていたから、アコースティックでもそれを表現したくて細かくコピーしました。
【ホリエ】自分1人の弾き語りだったら比較的シンプルなコードストロークにすると思うので、逆にきょうはもう二度とできないアレンジになったかもしれません(笑)。
――2マンライブとしては初共演ですよね?
【佐々木】うん。フリーライブをやるって決めてから、ホリエさんに「共同でやりたいから名前貸してくれませんか」って話したんですよ(笑)。
【ホリエ】5月にプロデュースのオファーをもらったタイミングでたまたま弾き語りのイベントで一緒になって、曲作りからレコーディングまでもとんとん拍子で進んで、きょうのイベントも10月の2マンも決まって。まるでずっと前からプランを練ってきたかのような感覚なんです。本当にすべてがキレイにハマっていったので、きっと相性がよかったんだろうなって思いますね。
【佐々木】本当にうれしい限り。
■ライブを通して気づく互いの個性 身一つで表現することのカッコよさ
――互いに新たな発見はありましたか?
【佐々木】いっぱいありましたよ。まず、「BERSERKER TUNE」のリフってアコギで弾いてもこんなにカッコいいんだなと。これは一緒に「ゴールド・ディガーズ」を作ったときにも思ったんだけど、ホリエさんがギター1本と自分のアイデアだけで勝負するときの強さって、落語家とか詩人と一緒なんです。
――というと?
【佐々木】身一つで何かできる人ってこんなにもカッコいいんだってこと。だからこそ、弾き語りでもバンドメンバーとのセッションでも、“自分”ってものがしっかり見せられるんだろうなと思い知らされた感じです。
――“学び”に近い気づきだった?
【佐々木】学んでもすぐにはできないけどね(笑)。でも、カッコいいってどういうものなのかを教えてもらいました。
【ホリエ】弾き語りのスタイルが違うだけじゃなくて、亮介は俺がなりたいと思ってもなれないタイプのシンガーなんです。きょうも即興で歌詞を変えたりとか、ブルース的なアレンジもキレキレでしたし。そういうところがいつも純粋にすごいなって思うし、カッコいいと思う。
――「かわかわ」では、ホリエさんとのやりとりも歌詞に盛り込まれていましたね。
【ホリエ】イジられてるわ〜って思いながら聴いていました(笑)。しかも、ちゃんと「知らないけどね」ってフォローまでしていて。そういうところまで含めて完ぺき(笑)。
■白熱必至の初対バン “a flood of circle VS ストレイテナー”にかける思い
――10月25日にはバンド同士での対バンが実現します。
【佐々木】まず、渋谷CLUB QUATTROでストレイテナーを観られるのが、そもそもラッキーなことだから一生懸命やろうと(笑)。実は今、「ストレイテナーの曲もやってみようか」ってメンバーと作戦会議もしているんですよ。
【ホリエ】そうなの? うれしいな。
【佐々木】どうなるかは当日までわからないですけど(笑)。ストレイテナーは長年リスナーとして聴いていたし、ライブの場で何回も会っているんだけど、ここに来てやっとバンドマンとして話せるようになった気がしているんです。それがうれしいし、たとえば10年後に2つのバンドの関係として「あの日から始まったよね」って言えるような1日にしたいですね。
【ホリエ】渋谷CLUB QUATTROってストレイテナーのホームなんです。俺が上京して初めて観に行ったライブハウスで、「いつかここでやりたい」って思った瞬間や、それが達成できた日のことも全部覚えている。ここ最近クアトロで対バンする機会が増えてきたんですが、俺らとしてはそういった積み重ねもあってめちゃくちゃアツいんですよ。
【佐々木】なおのこと気合いが入る。そもそも、武道館の10日後に対バンを受けてくれるなんて思っていなかったから(笑)。
【ホリエ】メンバーの誰からも反対の声なんて出なかったし、むしろすぐに「やろうよ」って。いいメンバーだなぁって思いましたよ(笑)。今回プロデュースに携わったのは俺個人だけど、誰も個人の仕事だと思っていない。a flood of circleとストレイテナーが一緒にやることの意味をちゃんと考えてくれているんです。
【佐々木】うれしいです。俺らもストレイテナーの武道館でちゃんと学んで、それをクアトロでぶつけたい。本当の『GOLD&SILVER NIGHT』は10月25日なんじゃないかな。
■『GOLD&SILVER NIGHT』セットリスト
▼ホリエアツシ
01. 吉祥寺
02. シーグラス
03. SPEEDGUN
04. BERSERKER TUNE
05. 混ぜれば黒になる絵具
06. 彩雲
07. FREE ROAD
▼佐々木亮介
01. 月夜の道を俺が行く
02. Honey Moon Song
03. かわかわ
04. 人工衛星のブルース
05. くたばれマイダーリン
06. 本気で生きているのなら
▼佐々木亮介&ホリエアツシ
01. ゴールド・ディガーズ
02. 246
■a flood of circle『HAPPY YAPPY BLOOD HUNT』
9月15日(金) 大阪・梅田CLUB QUATTRO
9月17日(日) 愛知・名古屋CLUB QUATTRO
10月25日(水) 東京・渋谷CLUB QUATTRO(ゲスト:ストレイテナー)
10月26日(木) 東京・渋谷CLUB QUATTRO
■ストレイテナー『25TH ANNIVERSARY ROCK BAND 2023.10.15 at Nippon Budokan』
10月15日(日) 日本武道館
この日は、ホリエをプロデューサーに招いたa flood of circleの最新シングル「ゴールド・ディガーズ」と、ストレイテナーの最新シングル「Silver Lining」がともに9月6日に配信リリースされることを記念したイベント。それぞれの個性を存分に活かしたソロステージに続き、イベント後半ではゆるやかな雰囲気でのトークやスペシャルセッションも行われた。
■さまざまなめぐり合わせが導いたプロデュースと共演
――ライブはいかがでしたか?
【佐々木】とにかく楽しかったですね。
【ホリエ】本当に楽しかった。下北沢でフリーライブなんてなかなかできないので、まずそのアイデアが最高だし、俺としてはおいしさしかないイベントでした(笑)。
――終盤には互いの新曲で共演する場面もありました。
【佐々木】ストレイテナーの「246」は俺がやりたいって提案したんだけど、後からホリエさんもまだアコースティックでやったことがないと聞いて…ストレイテナーのファンの人も聴いたことがないのに、このイベントでやっていいのかなってちょっと迷いました(笑)。
【ホリエ】いやいや、完ぺきに演奏してくれてうれしかった。ひなっち(日向秀和)のベースも、OJ(大山純)のギターも両方アコギで再現してくれたから…最高でしたね。
【佐々木】1個1個のフレーズが全部いいと思っていたから、アコースティックでもそれを表現したくて細かくコピーしました。
【ホリエ】自分1人の弾き語りだったら比較的シンプルなコードストロークにすると思うので、逆にきょうはもう二度とできないアレンジになったかもしれません(笑)。
――2マンライブとしては初共演ですよね?
【佐々木】うん。フリーライブをやるって決めてから、ホリエさんに「共同でやりたいから名前貸してくれませんか」って話したんですよ(笑)。
【ホリエ】5月にプロデュースのオファーをもらったタイミングでたまたま弾き語りのイベントで一緒になって、曲作りからレコーディングまでもとんとん拍子で進んで、きょうのイベントも10月の2マンも決まって。まるでずっと前からプランを練ってきたかのような感覚なんです。本当にすべてがキレイにハマっていったので、きっと相性がよかったんだろうなって思いますね。
【佐々木】本当にうれしい限り。
■ライブを通して気づく互いの個性 身一つで表現することのカッコよさ
――互いに新たな発見はありましたか?
【佐々木】いっぱいありましたよ。まず、「BERSERKER TUNE」のリフってアコギで弾いてもこんなにカッコいいんだなと。これは一緒に「ゴールド・ディガーズ」を作ったときにも思ったんだけど、ホリエさんがギター1本と自分のアイデアだけで勝負するときの強さって、落語家とか詩人と一緒なんです。
――というと?
【佐々木】身一つで何かできる人ってこんなにもカッコいいんだってこと。だからこそ、弾き語りでもバンドメンバーとのセッションでも、“自分”ってものがしっかり見せられるんだろうなと思い知らされた感じです。
――“学び”に近い気づきだった?
【佐々木】学んでもすぐにはできないけどね(笑)。でも、カッコいいってどういうものなのかを教えてもらいました。
【ホリエ】弾き語りのスタイルが違うだけじゃなくて、亮介は俺がなりたいと思ってもなれないタイプのシンガーなんです。きょうも即興で歌詞を変えたりとか、ブルース的なアレンジもキレキレでしたし。そういうところがいつも純粋にすごいなって思うし、カッコいいと思う。
――「かわかわ」では、ホリエさんとのやりとりも歌詞に盛り込まれていましたね。
【ホリエ】イジられてるわ〜って思いながら聴いていました(笑)。しかも、ちゃんと「知らないけどね」ってフォローまでしていて。そういうところまで含めて完ぺき(笑)。
■白熱必至の初対バン “a flood of circle VS ストレイテナー”にかける思い
――10月25日にはバンド同士での対バンが実現します。
【佐々木】まず、渋谷CLUB QUATTROでストレイテナーを観られるのが、そもそもラッキーなことだから一生懸命やろうと(笑)。実は今、「ストレイテナーの曲もやってみようか」ってメンバーと作戦会議もしているんですよ。
【ホリエ】そうなの? うれしいな。
【佐々木】どうなるかは当日までわからないですけど(笑)。ストレイテナーは長年リスナーとして聴いていたし、ライブの場で何回も会っているんだけど、ここに来てやっとバンドマンとして話せるようになった気がしているんです。それがうれしいし、たとえば10年後に2つのバンドの関係として「あの日から始まったよね」って言えるような1日にしたいですね。
【ホリエ】渋谷CLUB QUATTROってストレイテナーのホームなんです。俺が上京して初めて観に行ったライブハウスで、「いつかここでやりたい」って思った瞬間や、それが達成できた日のことも全部覚えている。ここ最近クアトロで対バンする機会が増えてきたんですが、俺らとしてはそういった積み重ねもあってめちゃくちゃアツいんですよ。
【佐々木】なおのこと気合いが入る。そもそも、武道館の10日後に対バンを受けてくれるなんて思っていなかったから(笑)。
【ホリエ】メンバーの誰からも反対の声なんて出なかったし、むしろすぐに「やろうよ」って。いいメンバーだなぁって思いましたよ(笑)。今回プロデュースに携わったのは俺個人だけど、誰も個人の仕事だと思っていない。a flood of circleとストレイテナーが一緒にやることの意味をちゃんと考えてくれているんです。
【佐々木】うれしいです。俺らもストレイテナーの武道館でちゃんと学んで、それをクアトロでぶつけたい。本当の『GOLD&SILVER NIGHT』は10月25日なんじゃないかな。
■『GOLD&SILVER NIGHT』セットリスト
▼ホリエアツシ
01. 吉祥寺
02. シーグラス
03. SPEEDGUN
04. BERSERKER TUNE
05. 混ぜれば黒になる絵具
06. 彩雲
07. FREE ROAD
▼佐々木亮介
01. 月夜の道を俺が行く
02. Honey Moon Song
03. かわかわ
04. 人工衛星のブルース
05. くたばれマイダーリン
06. 本気で生きているのなら
▼佐々木亮介&ホリエアツシ
01. ゴールド・ディガーズ
02. 246
■a flood of circle『HAPPY YAPPY BLOOD HUNT』
9月15日(金) 大阪・梅田CLUB QUATTRO
9月17日(日) 愛知・名古屋CLUB QUATTRO
10月25日(水) 東京・渋谷CLUB QUATTRO(ゲスト:ストレイテナー)
10月26日(木) 東京・渋谷CLUB QUATTRO
■ストレイテナー『25TH ANNIVERSARY ROCK BAND 2023.10.15 at Nippon Budokan』
10月15日(日) 日本武道館
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2023/09/06