シンガーソングライターの小沢健二が、9月30日に母校の東京大学で講義を行うことが決定した。講義は「東大900番講堂講義」というタイトルで、三島由紀夫の討論で有名な駒場キャンパスの900番教室（講堂）にて実施され、新作教科書と音楽演奏のある、「アトラクションのような講義」を予定している。

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　講義に応募できる条件は「東大あるいは他大学の学生・院生」か「東大教員・職員」。東大以外の大学の学生も応募可能となっている。東大教員・職員は、1人（一般も可）を同伴することができる。

　講義は、小沢が今回のために特別に書いた新作著書『東大900番講堂講義・教科書』を、独特な使い方で使いながら進めていく。受講者が特別に購入できる書籍で（学生割引あり）、受講者には別途、入手方法が連絡される。

　また、講義参加者にはドレスコードがあり、会場でチェックはないが、思い思いのパーティーに向いた服装で、懐中電灯（充分に充電されたスマホも可）を持っての来場が求められる。この一風変わった授業を主催するのは、東京大学副産物ラボ（中井悠研究室）で、ラボが開催している「影響学セミナー」の一環として行なわれる。

　また、9月30日の本講義を受講できない一般向けに、10月2日に東大学外の別会場で、追講義が予定されている。

　もともと小沢は、東大教養学部に在学中の1989年に、フリッパーズ・ギターの一人としてメジャーデビュー。歌詞の中でも「いちょう並木のセレナーデ」や「アルペジオ（きっと魔法のトンネルの先）」などは、東大キャンパスの風景を彷彿とさせる。

　母校に帰った小沢が、歴史深い900番講堂でどんな「アトラクションのような講義」を見せるか、どんな新曲・旧曲を表現するのか注目が集まる。9月30日の講義への応募は、現在すでに開始されており、応募は7月14日まで行われる。