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南こうせつ「平和は大切」歌い続けた人生 G7サミットに期待「思いは必ず共感を呼ぶ」

 シンガーソングライターの南こうせつが3日、東京・日比谷野外音楽堂で31回目の『南こうせつ グリーンパラダイス』を開催した。今回は日比谷野音100周年を記念した事業の一環として行われたもので、「野音には平和と自由がある」と感慨。海援隊や夏川りみも駆けつけ会場を盛り上げた。

日比谷野外音楽堂で行われた『南こうせつ グリーンパラダイス』の模様

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 常日頃からアーティスト仲間に「雨男」と言われ続けてきた南だが、この日は青空に恵まれた。しかも、コロナ禍で規制されていた声出しも解除されたとあって、3000人で満席となった会場からは熱狂的なファンの「こうせつコール」が響き渡った。

 「日比谷野音は僕らにとってはフォーク・ロックの殿堂だった」とし、「ここから歌で世の中を変えていこうという意気込みがあった。とにかくホールとは違って自由な場所だった。そこで、この『グリーンパラダイス』が31回を迎えられたことは、僕にとって大きな誇りだと思っている。春の緑の野音という喜びを感じる」と力を込めた。

左から千葉和臣(ギター・ボーカル)、武田鉄矢、中牟田俊男(ギター・ボーカル)、南こうせつ、夏川りみ

左から千葉和臣(ギター・ボーカル)、武田鉄矢、中牟田俊男(ギター・ボーカル)、南こうせつ、夏川りみ

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 また、海援隊の武田鉄矢も「どんな大きなホールでコンサートをやったとしても、オレらにとっては野音が一番の花道」と感慨深げに語った。

左から千葉和臣(ギター・ボーカル)、武田鉄矢、中牟田俊男(ギター・ボーカル)、南こうせつ、夏川りみ

左から千葉和臣(ギター・ボーカル)、武田鉄矢、中牟田俊男(ギター・ボーカル)、南こうせつ、夏川りみ

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 一方で、南はロシアによるウクライナへの軍事侵攻に心を痛め「平和」に対して持論を展開。「理由はどうであれ、暴力で訴えるのは絶対に許してはならない。我々は第二次世界大戦を体験し、広島と長崎に投下された原爆で『平和になろう』と決意したはず。日本は、これからも戦争をしない国であることを世界にアピールしていくべきだと思う。僕らフォークは平和は大切、戦争は良くないという気持ちで歌ってきた」と伝えた。

日比谷野外音楽堂で行われた『南こうせつ グリーンパラダイス』の模様

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 南は、1986年から広島の世界平和記念聖堂で「平和祈念ピースコンサート」を8月6日に開催しており、「平和コンサート」の先駆者的存在だ。それだけに19日から21日に広島で開幕される『G7サミット』に期待を寄せ「何事もアピールしなければ平和の道につながらない」とし、「戦争は嫌だな、核兵器が無くなればいいな、そう思ってくれるだけでいい。思いは必ず共感を呼ぶ。そして自分なりの一歩を踏み出すのだと思っている」と話した。

 『グリーンパラダイス』で、南は「神田川」「妹」「あの人への手紙」などかぐや姫時代のヒット曲のほか、「夢一夜」や「満点の星」など13曲を熱唱、また、海援隊は「贈る言葉」、夏川りみは「涙そうそう」などを披露した。

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  • 左から千葉和臣(ギター・ボーカル)、武田鉄矢、中牟田俊男(ギター・ボーカル)、南こうせつ、夏川りみ
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