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【インタビュー】ハコニワリリィの強みが凝縮 HoneyWorksプロデュースの1stアルバムで見せた新機軸

 人気クリエイターユニットHoneyWorksによるサウンドプロデュースで、21年9月に「コガネゾラ」でメジャー・デビューしたハコニワリリィ。歌唱力を高く評価されているHanonと、透き通った歌声を持つKotohaの異なる個性のマッチングが魅力的な女性ボーカルユニットだ。これまで、人気アニメ『SDガンダムワールドヒーローズ』や『阿波連さんははかれない』のテーマ曲を歌い、着実に存在感を高めてきた2人が、デビューから1年を経た9月28日に、ついにメジャー1stアルバム『Lily’s Plage』をリリース。個性豊かで振り幅の広い14曲が収録されており、「今までにない自分を見せることができた」と満足気な表情を浮かべるHanonとKotohaに、本作の聴きどころ、そしてハコニワリリィの強みを聞いた。

女性ボーカルユニット・ハコニワリリィ(左から)Hanon、Kotoha

女性ボーカルユニット・ハコニワリリィ(左から)Hanon、Kotoha

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■ルーツの異なる2人がユニット結成 きっかけはHoneyWorksサポートボーカル参加

――個々にネットで活動していたお2人が、“ハコニワリリィ”というユニットを結成してデビューするというのはとても新しいスタイルですね。まずはユニットを組んだ経緯から教えてください。

Hanon 2人ともHoneyWorks(動画サイトを中心に活動するクリエイターユニット)さんのサポートボーカルを行っていたつながりがあって、Kotohaちゃんが(サポートに)加わったタイミングから、HoneyWorksさんを交えて一緒にやっていけたらいいねって話をしていたんです。

Kotoha HoneyWorksさんのサポートボーカル参加は私のほうが1年遅かったのですが、その時からHanonちゃんとユニットを組むことを念頭に置いて活動していました。

Hanon  “Hanon×Kotoha”というユニット名で、HoneyWorksさんにたくさんの楽曲を作っていただいて、インディーズで活動していたのですが、メジャー・デビューにあたってユニット名を“ハコニワリリィ”に変えて、改めて活動を始めた流れになります。

――なるほど。そもそも、ネットで活動を始めたきっけは何でしたか。

Kotoha ネットで活動していた友人がいて、私も歌うことが好きだと知っていたので「ネットに投稿してみない?」と声をかけてくれたのが始まりです。自分の歌を発信することや、同じように歌っている子たちとの交流が楽しくて、趣味で歌を投稿していたらHoneyWorksさんに見つけていただいたんです。

Hanon 私は一時期、声優になりたいと思うほどアニメや声優が大好きで。いつかアニメやアニソンに関わる活動をしたいと思っていました。そんな時に私も友人からボーカロイドや“歌ってみた”の文化を教えてもらって、“歌ってみた”の投稿を始めたんです。今のレーベルの先輩であるスフィアさんや、アニソン・シンガーのLiSAさんが大好きだったんですよね。

Kotoha 私の場合は誰かに憧れてというよりは、ボーカロイドが大好きで“歌ってみた”を始めたので、ボカロ文化と一緒に育ってきた感じなんです。ボカロって歌い方に“正解”がないじゃないですか。だから自分の解釈で、自分を100%出して歌うことができたんです。でもそこからアーティストの曲もカバーするようになって、「ここに気を付けて歌おう」といった意識が働くようになったことで、歌のテクニックも身につけられたし、新しい自分の個性も見つけられました。

Hanon だから2人のルーツは全然違うんですよね。

Kotoha かなり違うかも。よく聴く曲とかも違うもんね。

Hanon 私は軽音部にちょっと入っていたので、アーティストやバンドもよく聴いていて。

――声色も結構違いますよね。でもそのマッチングがとても良くて。お互いは相手の歌をどのように感じていますか。

Kotoha 最初の印象は「すごく歌が上手な子」でした。一緒に活動していく中で、可愛い歌い方、色気のある歌い方、カッコいい歌い方もできて、英語の歌も上手に歌いこなせるし、本当にいろんな表情の曲をHanonちゃんらしく歌い上げてくれるので、すごく尊敬していますし、憧れます。

Hanon ありがたいです(笑)。コト(Kotoha)ちゃんは、誰にも真似ができない唯一無二の声が一番の魅力だと思っています。しかも、いろんな曲が歌えてしまう。可愛いだけに寄り過ぎずに、フェイクを入れることもできるし、カッコいい感じのダークな歌い方もできるんです。コトちゃんの歌がしっかり軸としてあるからこそ、私がいろんな声色を使い分けて歌えると思っていて。そこも2人で歌った時のマッチングの良さにつながっているのかなって思っています。

ハコニワリリィHanon

ハコニワリリィHanon

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■2人のワクワクが満載 今までにない表情が楽しめる1stアルバム『Lily’s Plage』

――2人の声質を活かすため、パート分けや歌い方などレコーディング前にきっちりと詰めるのですか。

Hanon そういう細かい打ち合わせはあまりしないですね。

Kotoha 基本的に、2人とも同じ日に順番に録音するんですけど、最初に歌い始めたほうがディレクションしてくださる方と歌い方や雰囲気を決めて、2人目がそれに合わせて歌う、みたいな感じです。

Hanon 音の長さをどのくらい伸ばすとか、ここで声をしゃくるとか、そういうニュアンスを共有するわけですが、どちらが先に歌うかはその時のノリです(笑)。ちょっとカッコいい系の曲だったら私で、可愛い曲だったらコトちゃん、とか。

――早いもの勝ちといったシステムなんですね(笑)。ちなみに今作に収録の「世界一の友人だったあなたへ」は、どちらが先行でしたか。

Kotoha これはHanonちゃんでしたが、序盤でお腹痛くなって私が録ることになりました(笑)。

Hanon いつもは、どちらかが先にフルコーラスを録るのですが、この曲は元々、ディレクションしてくださったGom(HoneyWorks)さんが、「どちらかが先に1番を録って、もう1人がまた1番を録って、次に2番を録るようにしよう」と言っていたので、私が先に1番だけを録って…。

Kotoh そこでHanonちゃんがギブして(笑)、私が録ることになりました。

――では、新しい歌い方を挑戦したような曲はありましたか。

Kotoha 「どげざ」は私のソロ曲なのですが、すごく治安が悪い楽曲なんですよ(笑)。口は悪いし曲調もちょっとオラオラしていて、今までにない私を見せることができた曲かなと思います。

Hanon 「ハサミガール」もコトちゃんのソロ曲で、私のソロ曲は「NEVER LAND」と「ニゲルガカチ」です。「NEVER LAND」は、ちょっとアニソンっぽいというか、ガッツリとロックな曲も歌いたいとお願いして作っていただきました。一方の「ニゲルガカチ」は、「こういうオシャレ系もいっとこう」みたいな感じで宇都(圭輝/HoneyWorks)さんに書き下ろしていただきました。

Kotoha たぶん「どげさ」は、私がこういう曲を歌うと面白いんじゃないかなと考えて提供された曲だと思うのですが、タイトルから想像していた曲とは違うとか、「何このすごいパンチ効いた歌詞!」って驚くことはよくあります(笑)。

Hanon それこそ、「マサキじゃないけど好き」もびっくり仰天でしたね(笑)。だからデモが届くと「どんな曲だろう?」ってワクワクします。

Hanon 同時に「どういう風に歌おう?」って考えるのも楽しくて。ハコニワリリィの曲は可愛い楽曲が多いのですが、「ニゲルガカチ」は椎名林檎さんのようなイメージで、色っぽさもありつつ、ちょっとこぶしも入っていたりして、ハコリリとして出す楽曲の中では、あまり見せたことのないHanonが見られる楽曲かなと思いますね。

ハコニワリリィKotoha

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■異なる声質ながら合わさった時の相性は抜群 2人の絆から生まれる相乗効果

――お2人の新たな一面が見られる新曲も含めて、本当にバリエーションに富んだ14曲になりましたね。

Hanon 曲によって、「えっ、これ歌ってるの誰?」っていうくらいに変えたい気持ちが強くて。しかも今回のアルバムは、いろんな方に曲を提供していただいたので、いい意味で統一感がないけれど、それを私たちが歌うことで、ハコニワリリィとしての統一感を生み出したいと思いました。

Kotoha 曲ごとの温度差が大きくて風邪をひいてしまうくらいだと思うので(笑)、その差にドキッとする感じて楽しんでほしくて、曲順にもすごくこだわりました。コンプリート盤(インディーズ時代の14曲も収録した2枚組)なんて、Hanon×Kotohaの頃からの曲も入った全28曲収録の大作なんです。

――11月から始まるツアーでは、新曲はもちろんインディーズ時代の楽曲も披露されるそうですね。

Kotoha これまでの私たちをみんなに届ける集大成の場なのかなって思っています。

Hanon  HoneyWorksさんのツアーなどで回らせていただいたこともあるので、ハコリリのワンマンツアーはずっとやりたかったのですごく嬉しくて。ライブ映えする楽曲も多いので、耳だけで聴くのとはまた違った迫力や一体感を味わってほしいですね。それに私は兵庫出身なので、地元でライブするのがずっと夢でしたから、そういう意味でも今からすごく楽しみです。

――最後に、お2人が考えるユニットならではの魅力はどこにあるとお考えですか。

Kotoha お互いの個性が全然違うから、個々の歌声と2人の声が合わさった時の歌声とで違う魅力があると思っています。ファンの方も、それぞれの歌声が好きって言ってくださる人もいれば、「合わさった時の声がすごい綺麗だよね」って言ってくださる方もいて、それが私たちの強みだと思います。それと、2人の絆から生まれる相乗効果ですね。Hanonちゃんを尊敬しているからこそ「もっと私も頑張らないと」と思える。ユニットが組めて、本当によかったなって思っています。

Hanon 私も2人の化学反応があったからこそ表現できたという経験を何度も味わってきました。だから2人のハーモニーこそハコニワリリィの魅力なんじゃないかと思っています。先ほどもお話ししましたが、声質は違うけれど、合わさった時の相性がすごくいいんです。大人数ではないからこそ、みなさんにも1人ひとりをきちんと見てもらえるし、1人だと心細くても、2人なら頑張れてパワーも2倍にできるし、ライブ・パフォーマンスの幅も広げていける。それが私たちハコニワリリィの強みだと思うし、面白さかなって思っています。

文・布施雄一郎


■ハコニワリリィ プロフィール
 圧倒的な歌唱力で幅広いジャンルを歌い上げるHanonと、透き通る歌声で聴くもの全てを魅了するKotohaからなるボーカルユニット・ハコニワリリィ。YouTubeや配信をメインに活動している女性ユニット。関連動画総再生回数8億回を超えるクリエイターユニットHoneyWorksのゲストボーカルも務めている。YouTubeチャンネルの登録者数、Twitterのフォロワー数は共に急上昇中。今まで2人が歌唱した動画の再生回数は4000万回を突破している。21年9月1日、HoneyWorksサウンドプロデュースによるシングル「コガネゾラ」でメジャー・デビュー。同曲はTVアニメ『SDガンダムワールド ヒーローズ』EDテーマに、2ndシングル「キョリ感」(22年6月1日発売)はアニメ『阿波連さんははかれない』EDテーマにそれぞれ起用された。6月25日に東京・品川インターシティーホールで開催した初のワンマンライブ『Lily’s Garden Party』は昼夜公演ともソールドアウト。11月18日から初のツアー『ハコニワリリィ Live Tour〜Lily’s Plage〜』の開催が決定している。

1stアルバム『Lily’s Plage』【コンプリート盤】2022年9月28日(水)リリース

1stアルバム『Lily’s Plage』【コンプリート盤】2022年9月28日(水)リリース

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■1stアルバム『Lily’s Plage』
2022年9月28日(水)リリース
【コンプリート盤】SMCL-782〜784/¥4950(税込)
<内容>
・2CD(トールサイズ)+グッズ三方背ボックス入り
・特製!ハコ船乗船カード(エンボスナンバリング付)
・特製!ハコリリラバーキーホルダー

1stアルバム『Lily’s Plage』【初回仕様盤】(通常盤)2022年9月28日(水)リリース

1stアルバム『Lily’s Plage』【初回仕様盤】(通常盤)2022年9月28日(水)リリース

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【初回仕様盤】(通常盤)SMCL-785/¥3190(税込)
<内容>
・1CD(ジュエルケース)+グッズ
・特製!ハコリリメモ帳

<CD収録曲>
■DISC1(コンプリート盤・初回仕様盤共通)
1.コガネゾラ
2.夏、透明な青に惹かれて。
3.マサキじゃないけど好き
4.世界一の友人だったあなたへ
5.ハサミガール
6.NEVER LAND
7.僕が最高だから
8.どげざ
9.ニゲルガカチ
10.泡沫の夢
11.きらきらスイーツパーチー
12.キョリ感
13.君の一番になりたいの!
14.きっと仲直り

■DISC2(コンプリート盤収録)
1.ラブガンナー
2.恋文
3.にゃんにゃんおやつクッキング
4.じゃぱにーずTOKYOガール
5.Wave
6.ずっといっしょ
7.好きぴしか勝たん!
8.ハロウィンナイトパーティ
9.もふもふなかま
10.一緒なら
11.サマー様
12.大人禁猟区
13.きみだよ
14.すたんどあっぷ!!!

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  • 女性ボーカルユニット・ハコニワリリィ(左から)Hanon、Kotoha
  • ハコニワリリィHanon
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  • 1stアルバム『Lily’s Plage』【コンプリート盤】2022年9月28日(水)リリース
  • 1stアルバム『Lily’s Plage』【初回仕様盤】(通常盤)2022年9月28日(水)リリース

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