ORICON NEWS

【JASRAC賞】LiSA「紅蓮華」が2年連続金賞 著作物使用料分配額1位 銀賞もLiSAの「炎」

 日本音楽著作権協会(JASRAC)は18日、音楽配信やカラオケ、CMなど、音楽著作物使用料の分配額が多かった著作者を表彰する『2022年(第40回)JASRAC賞』を発表。2021年度の分配額1位の国内作品に贈られる「金賞」は、LiSAの「紅蓮華」が昨年に続き受賞し、同日に都内で行われた贈呈式に作曲の草野華余子氏が出席した。

『2022年(第40回)JASRAC賞』金賞を受賞したLiSA

『2022年(第40回)JASRAC賞』金賞を受賞したLiSA

写真ページを見る

【写真】その他の写真を見る


 瀬川瑛子の「命くれない」、槇原敬之作詞・作曲でSMAPが歌唱した「世界に一つだけの花」、AKB48の「ヘビーローテーション」に続き、4作品目の2年連続での金賞獲得という快挙となった「紅蓮華」は、テレビアニメ『鬼滅の刃』(2019年4月〜9月放送)の主題歌として書き下ろされ、現在まで続く動画配信においてアニメシリーズがロングヒット。音楽配信サービスでも人気を博していることなどから、インタラクティブ配信の分配額が昨年に続き2位となった。

 受賞にあたり、コメントを寄せたLiSAは「去年に続き、長くたくさんの方に愛していただき、とても光栄です。水面から太陽に向かって咲く蓮の花のように、賢明に生きる私たちの未来が、明るく照らされていきますように」とメッセージ。草野氏は「幼少期からアニメと音楽にしか興味がなかった。5歳から作曲をしていたんですけど、変わらず38歳になった今も音楽が好きという気持ちだけで曲を書いていこうと思えている事実自体がうれしいことだなと思っています。曲がヒットする、しないは奇跡みたいなことだなと思っている。ここに立てていることは本当に奇跡。変わることなく音楽を好きという気持ちだけで楽曲の制作にまい進していきたい。全ての『紅蓮華』に関わってくださった皆さんに心から感謝しています」と壇上で喜びのスピーチをした。

 銀賞には梶浦由記が作詞・作曲、LiSAが作詞・歌唱した「炎」が受賞。2020年10月に公開され、日本歴代興行収入第1位を達成した劇場版アニメ『鬼滅の刃 無限列車編』の主題歌に起用された。映画公開と同時にリリースされ、同年の『第62回日本レコード大賞』にも輝いた。インタラクティブ配信の分配額で1位、演奏・カラオケで4位となり、銀賞を受賞した。

 同じくコメントを寄せたLiSAは「梶浦さんと共に楽曲に託した想いが、さまざまな形でたくさんの方に受け取っていただき、とても光栄です。前を向いて歩いていく全ての方の心に『炎』を灯し続けられますように」と願った。贈呈式にビデオメッセージを寄せた梶浦氏は「銀賞という素晴らしい賞を賜りましたこと大変、光栄に思っております。『鬼滅の刃』という作品の登場人物たちに思いを馳せながら作った曲が多くの皆様に届いたかと思うと感謝の念に絶えません。『鬼滅の刃』という素晴らしい作品、そして何よりLiSAさんという素晴らしい歌い手とご縁をいただけたこと、大変、うれしく思っています」と語っていた。

 優里が作詞・作曲した「ドライフラワー」が銅賞を受賞。「ドライフラワー」は、2020年10月25日に配信限定でリリースされると、SNSやYouTubeで支持を広げ、演奏・カラオケの分配額が1位、インタラクティブ配信の分配額が3位となった。ストリーミング再生回数がソロアーティストとして初となる6億回を突破するなど広く親しまれ、銅賞受賞となった。

『2022年(第40回)JASRAC賞』より (C)ORICON NewS inc.

『2022年(第40回)JASRAC賞』より (C)ORICON NewS inc.

写真ページを見る

 海外の著作権管理団体からの入金が最も多かった国内作品に贈られる「国際賞」は、「NARUTO−ナルト−疾風伝BGM」が2013年、14年、20年、21年に続いて5度目の受賞。アメリカ、フランス、ドイツのほか、カナダ、マレーシア、ブラジルなど合計25の国・地域の団体から分配があるなど世界各国で利用された。

 外国作品の分配額1位作品に贈られる「外国作品賞」は、BTSの「Dynamite」が受賞。2021年グラミー賞にノミネートされるなど世界的なヒットを記録。配信分野を中心に日本でも人気を集め、外国作品賞受賞となった。

『2022年(第40回)JASRAC賞』贈賞式に出席した(左から)弦哲也会長、草野華余子氏 (C)ORICON NewS inc.

『2022年(第40回)JASRAC賞』贈賞式に出席した(左から)弦哲也会長、草野華余子氏 (C)ORICON NewS inc.

写真ページを見る

 2020年度の分配対象の楽曲数は282万6076曲。分配対象の権利者数は、音楽出版社を通じた分配を含めると、著作者7万6252人、音楽出版社2895社。このほか、117の外国の著作権管理団体を通じて、38万3105人の著作者、4万8318社の音楽出版社にも使用料が分配され、これらの楽曲の中から各受賞作品が選ばれた。

■分配額TOP10 国内作品【総合】
金賞:LiSA「紅蓮華」(LiSA/草野華余子/ソニー・ミュージックパブリッシング)
銀賞:LiSA「炎」(梶浦由記、LiSA/梶浦由紀/ソニー・ミュージックパブリッシング)
銅賞:優里「ドライフラワー」(優里/優里/レヴィプラス
4位:ピンク・レディー「UFO」(阿久悠/都倉俊一/日本テレビ音楽)
5位:Official髭男dism「Pretender」(藤原聡/藤原聡/フジパシフィックミュージック)
6位:YOASOBI「夜に駆ける」(Ayase/Ayase/ソニー・ミュージックパブリッシング)
7位:あいみょん「裸の心」(あいみょん/あいみょん/日音)
8位:Eve「廻廻奇譯」(Eve/Eve/ソニー・ミュージックパブリッシング)
9位:YOASOBI「怪物」(Ayase/Ayase/フジパシフィックミュージック)
10位:アイドル・フォー(Idol Four)「天才バカポン」(東京ムービー企画部/渡辺岳夫/読売テレビエンタープライズ)
※左から順位、アーティスト名「作品名」(作詞者/作曲者/音楽出版者)

関連写真

  • 『2022年(第40回)JASRAC賞』金賞を受賞したLiSA
  • 『2022年(第40回)JASRAC賞』贈賞式に出席した弦哲也会長 (C)ORICON NewS inc.
  • 『2022年(第40回)JASRAC賞』贈賞式に出席した草野華余子氏 (C)ORICON NewS inc.
  • 『2022年(第40回)JASRAC賞』贈賞式に出席した草野華余子氏 (C)ORICON NewS inc.
  • 『2022年(第40回)JASRAC賞』贈賞式に出席した(左から)弦哲也会長、草野華余子氏 (C)ORICON NewS inc.
  • 『2022年(第40回)JASRAC賞』贈賞式に出席した高梨康治 (C)ORICON NewS inc.
  • 『2022年(第40回)JASRAC賞』贈賞式に出席した高梨康治 (C)ORICON NewS inc.
  • 『2022年(第40回)JASRAC賞』贈賞式より (C)ORICON NewS inc.
  • 『2022年(第40回)JASRAC賞』より (C)ORICON NewS inc.
  • 『2022年(第40回)JASRAC賞』銀賞を「炎」で受賞したLiSA
  • 『2022年(第40回)JASRAC賞』銀賞を受賞した梶浦由記
  • 『2022年(第40回)JASRAC賞』銀賞を受賞した梶浦由記
  • 『2022年(第40回)JASRAC賞』国際賞を受賞した高梨康治
  • 『2022年(第40回)JASRAC賞』贈賞式より

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索