「STUDIO COAST」は2002年大みそか、ベイサイドエリアの新木場にグランドオープン。スタンディング時に2000人超を収容(着席時には約1000人)できる日本最大級のライブイベントスペースとして、多くの国内アーティストをはじめ、海外からアヴリル・ラヴィーン、エド・シーランらも公演を行ってきた。
また、4ウェイフルレンジアンプ付スピーカー・オクタゴンスピーカーを備えた優れた音響環境は、週末にはクラブイベント「ageHa」の会場となり、世界トップクラスのDJたちがここでプレイし、同イベントは英専門誌の選ぶ世界の「Top 100 Clubs」にランクインしてきた。
メインフロア以外にも、プールのある屋外エリアなど、複数のステージを擁し、幅広い音楽ファンから愛された。しかし、定期借地契約満了にともない、惜しまれながらも今年1月いっぱいで約20年の歴史に幕をおろすことが発表されていた。
ライブ会場「STUDIO COAST」としての営業は、1月27日に行われた、同所最多出演のロックバンド・DIR EN GREYのライブ『THE FINAL DAYS OF STUDIO COAST』をもってその役目を終了。同日夜、「STUDIO COAST」公式ツイッターは「本日をもってライブハウスとしてのSTUDIO COASTは幕を閉じました。ご来場いただいたお客さま、アーティストの皆さま、関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。新木場にこんな箱があった事をどうか忘れないで下さい。私たちの歩みはここまでですが、この想いは次の世代に託します! 20年間ありがとうございました!」と投稿した。
そして、クラブイベント「ageHa」としては、28日、29日のオールナイトパーティーと、30日の『THE GRAND FINAL』をもって終了。29日には、YOJI BIOMEHANIKA、石野卓球、ケン・イシイがそろい踏みし、30日はDJ EMMAらが惜別のプレイを披露した。
「STUDIO COAST」の閉館には、多くのアーティトやファンがツイッターなどでコメントを寄せ、Hi-STANDARDのボーカル・難波章浩は「コーストができた時は、空間のあまりのカッコ良さに本当に感動しました プールも何回飛び込んだか」と振り返り、呂布カルマは「初登場の時からずっと楽しかったです。ありがとうございました」とツイート。
きゃりーぱみゅぱみゅは「20歳になった瞬間、スタジオコーストの楽屋でお酒を飲んだのを忘れません! たくさんの楽しい思い出をありがとう!」、私立恵比寿中学の柏木ひなたは「グループでもソロでも大変お世話になりました!」とつづった。
29日に出演した卓球は「最後のAGEHAからの帰り道」と、すがすがしい青空の写真を投稿した。なおクラブイベント「ageHa」は、独自ブランドとして場所を問わず継続して開催されていく。
最後のAGEHAからの帰り道 pic.twitter.com/HSYALmGDAK
— Takkyu Ishino/石野卓球 (@TakkyuIshino) January 30, 2022
恒例のバースデーカウントダウンライブ。20歳になった瞬間、スタジオコーストの楽屋でお酒を飲んだのを忘れません!たくさんの楽しい思い出をありがとう!ライブもたくさんしたね!!またね? https://t.co/eAdgafmoCJ
— きゃりーぱみゅぱみゅ (@pamyurin) January 27, 2022