ももいろクローバーZの元メンバー・有安杏果が、昨年1月のももいろクローバーZ卒業後の初ライブ『有安杏果 サクライブ 2019 〜Another story〜 』を24日に東京・EX THEATER ROPPONGI 、27日に大阪・なんば Hatchで開催した。

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　両会場には久しぶりのステージを見届けようと大勢のファンが集結し、チケットはどちらも完売。アイドル時代と変わらぬ大歓声に迎えられて登場した有安は、ステージ中央で深々と一礼すると、バックバンドの演奏と共に2曲ほど熱唱し、ブランクを感じさせない歌声で沸かせた。

　歌い終え、満員の会場を眺めると「これやばいわ…」と早くも感極まった有安。自然発生した“杏果コール”と共に、感激の表情を浮かべるファンたちにライトが当たると「みんなが泣いてるんやもん。そんなのつられるわ〜」と涙を抑えきれなかった。

　何度も飛んだ「おかえり〜！」の声援に「久しぶり〜！」「うれしいよ〜！」と再会の喜びを噛みしめるよう、何度も手を振り返していた。今回の活動再開に際して、一部では医師である一般男性との交際も報じられたが、ステージ上であえて報道に触れた。

　「すごく複雑な気持ちもで来た方もいると思う。きょうのライブでみんなと目と目を合わせて、個人事務所の事とか、プライベートの事を話したかったけど（報道が先行して）うまくいかなかった」と頭をかきながら「でもみんなが私を信じてきてくれたんだなと思ってるので、きょうは音楽と歌で返せたら。みんな楽しんでね！」。そう笑顔を浮かべると、さらに熱の込もったパフォーマンスを届けた。

　約2時間半のステージでバンド演奏、ピアノの弾き語りを披露し、MCでは公式サイト＆ファンクラブ発足、このライブが5月にCSテレ朝チャンネルで放送、さらに7月から全国Zeppツアーの開催をサプライズ発表すると、会場からこの日一番の歓声が起こった。

　ラストには「きょうを迎えるまで、すごい不安や緊張もあって、それ以上に苦しんだこともあった。いろんな情報とか記事とか憶測とか。そういうので私がいろいろ言われるのは構わないし、そういう仕事だと覚悟していた。でも応援してくれてるみんなとか、関わってくれる人に悲しい思いをさせてしまったのが、一番苦しかった」とこれまでの思いを吐露。そして「みんなの顔を見て、改めてライブをやってよかった」と感無量の表情を浮かべていた。

　有安は、幼少期にはキッズダンサーとしてEXILEのツアーにも帯同し、2009年7月に「ももいろクローバー」（当時）に加入。芸能活動と並行し、17年3月、日本大学芸術学部写真学科を卒業。同年10月には初のソロアルバム『ココロノオト』をリリースし、16年7月に横浜アリーナ、17年10月に日本武道館でソロライブを成功させ、18年1月にグループを卒業した。今年1月から活動を再開している。

【セットリスト】
01. Another story
02. ヒカリの声
03. 色えんぴつ
04. ペダル
05. Catch up
06. 裸
07. 心の旋律
08. サクラトーン
09. Drive Drive
10. TRAVEL FANTASISTA
11. 遠吠え
12. 小さな勇気
13. feel a heartbeat
【アンコール】
01. 愛されたくて〜逆再生メドレー
02. 虹む涙
03. ハムスター

■有安杏果Zeppツアー
7月15日（月・祝）：北海道・Zepp Sapporo
7月17日（水）：宮城・仙台PIT
7月18日（木）：宮城・仙台PIT
7月22日（月）：東京・Zepp Tokyo
7月23日（火）：東京・Zepp Tokyo
7月29日（月）：大阪・Zepp Osaka Bayside
7月30日（火）：大阪・Zepp Osaka Bayside
8月6日（火）：愛知・Zepp Nagoya
8月7日（水）：愛知・Zepp Nagoya
8月9日（金）：福岡・Zepp Fukuoka
8月10日（土）：福岡・Zepp Fukuoka
8月14日（水）：東京・Zepp Tokyo

■オフィシャルサイト
https://www.ariyasumomoka.jp