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秋元康氏、BNK48の大ヒット要因を語る かつての海外進出失敗を経て…

 AKB48グループや乃木坂46欅坂46の総合プロデューサーで作詞家の秋元康氏が24日、東京・丸の内周辺で開催されているアートイベント『藝大アーツイン丸の内2018』(22日〜31日)のスペシャルトークショーに登壇した。

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 東京藝術大学の客員教授でもある秋元氏は、自身の経験を交えて「秋元康の芸術観」をテーマにトーク。「一朝一夕には手に入らないものに価値がある。時間をかけないと手に入らないものが大事」という秋元氏は「すごく不遜な言い方をすると、ヒット曲というのは経験や誰が歌うかを含めて狙えると思うんですよ。結果ヒットするかは別として。でも、スタンダードナンバーは狙えないんです。最終的に皆さんが、いい曲だねと言って残してくださるからスタンダードになる。流行歌の完成形は、50年後、100年後に口ずさまれているかということ。芸術もそうでしょう?」と話した。

 タイ・バンコクを拠点に活動するAKB48の姉妹グループ、BNK48の2ndシングル「恋するフォーチュンクッキー」が社会現象化していることにも言及し、かつては海外進出に失敗したことも回顧。「僕は欧米にあこがれた世代。欧米のようなものを作りたいとずっと思っていたんですね。そうやって音楽や映画を作って、ことごとく失敗した。お前らみたいな中途半端なものはいらないと言われてしまう。80年代にハリウッドで映画をやろうとしたけど、けんもほろろでした」と振り返る。

 海外進出を諦めてホラー映画『着信アリ』(2003年)を作ったところ、ハリウッドからリメイクの話があり、その後『ワン・ミス・コール』として2008年にアメリカで公開された。「こちらが海外のことを考えずに、自分たちが楽しいもの、ドメスティックなものを作れば作るほど彼らは欲しくなる」と、日本の独自性が海外で受けたことを語った。

 AKB48の例もあげ、「AKB48を(2009年に)ニューヨークに連れて行って公演をやったんですよ。最初の3曲はドン引きです。歌は下手だわ、ダンスは下手だわ、バラバラだわで何しに来たんだと。ところが4〜5曲目くらいからなんだかわからないエネルギーに巻き込まれて、アンコールの頃にはスタンディングオベーションがすごかったんです。日本のアニメとかアイドル、ホラー映画とか、自分たちで作れないものが受ける。タイのBNK48、インドネシアのJKT48もそうなんですけど、面白がられるんですよね」と経験を踏まえた持論を展開した。

 ダンスや歌唱面では「K-POPはすごい」という秋元氏は、対して「日本のアイドルはドキュメンタリーなんです」と語る。「夢がかなうまでの物語を、みんなが見ている。AKB48のコンセプトは後付けで言うと、高校野球なんです。秋葉原に新設の高校野球部ができました。野球の下手っぴな子たちが集まって、そこに秋元康という、かつておニャン子クラブを甲子園に導いた監督が来ました。それで下手っぴチームがどこまで行けるでしょうかということでスタートしました。一部のファンが頑張れと応援してくださって、だんだん名前が知られるようになって都大会で優勝して、初甲子園に行って、1回戦で敗退して…そして甲子園で優勝した。言葉も違えば文化も違うインドネシアやタイでなぜ受けるかというと、同じようにそこには夢があり、夢に手を伸ばす少女たちがいるということ。夢に手を伸ばす集団なんです」と話していた。

 『藝大アーツイン丸の内』は、東京藝術大学が次代を担う新鋭アーティストを支援するとともに、ビジネス街・丸の内を訪れた人々に気軽に芸術を楽しんでもらうことを目的とした体感型アートイベント。12年目を迎えた今回は「BORN!」テーマに、22日〜31日までの期間中、丸の内周辺各所で“見て、聴いて、触れて、食べて楽しむ”イベントが同時開催されている。聞き手は東京藝術大学の特任教授でイベントの総合プロデューサー・伊東順二氏が務めた。



関連写真

  • 『藝大アーツイン丸の内2018』スペシャルトークショーに登壇した秋元康氏 (C)ORICON NewS inc.
  • (左から)秋元康氏、聞き手の伊東順二氏(『藝大アーツイン丸の内2018』総合プロデューサー) (C)ORICON NewS inc.
  • 『藝大アーツイン丸の内2018』スペシャルトークショーに登壇した秋元康氏 (C)ORICON NewS inc.
  • 聞き手の『藝大アーツイン丸の内2018』総合プロデューサー・伊東順二氏(東京藝術大学特任教授) (C)ORICON NewS inc.

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