新潟を拠点に活動しているアイドルグループ・NGT48が11日、東京・代々木公園野外ステージで3rdシングル「春はどこから来るのか？」の発売を記念したフリーライブを開催した。

【写真】その他の写真を見る

　『NGT48 東京・春祭り』と題し、普段は新潟を拠点に活動しているメンバーが東京に集結。タワーレコード渋谷店の1日店長に就任し、同店およびSHIBUYA TSUTAYAでCDお渡し会を行ったほか、メンバーがPRカー3台に分乗して都内を巡り、ラジオ番組に生出演するなど、午前中から精力的に新曲をアピールした。

　午後6時半から始まった代々木公園野外ステージでは、シングル表題曲で初センターに起用された本間日陽、14日に新潟・朱鷺メッセで卒業コンサート、同18日にNGT48劇場で卒業公演を控えるキャプテン・北原里英ら16人が新曲など4曲を披露。北原が「あと1週間で卒業となります。東京でライブをするのは今日が最後です」と東京のファンに呼びかけると、メンバーは「そんなことないよ〜！」とファンに代わっておなじみの掛け声を飛ばし、笑いを誘った。

　この日は出演予定のなかった柏木由紀も私服で飛び入り参加。メンバーは驚き、2000人の観客からは大歓声が上がった。柏木は「仕事で絶対来られないと思ってたんだけど、めちゃめちゃ急いだらギリギリ間に合った」と声を弾ませ、「誰にも許可取らずに出てきちゃった。今村さんも見つけられなくて」と茶目っ気たっぷり。観客エリアの横で観ていた今村悦朗劇場支配人は頭上で大きな丸を作り、柏木に出演許可を出した。さらには、中井りかも制服衣装で飛び入りし、ステージを盛り上げた。

　終盤には、北原が4/10付オリコンデイリーシングルランキングで初登場1位を獲得したことを、ためにためて報告。1期生24人全員選抜の大切な曲だけに、祈るようにして吉報を待っていたメンバーは飛び跳ねて喜び、ファンからも「おめでとう！」と声援と拍手が贈られた。

　イベント後にはメンバーが囲み取材に応じ、北原は「いいときもあれば悪いときもあったりした10年でしたが、自分にとって大切な後輩たちができて、そのメンバー全員に見送ってもらう形で卒業できることが幸せ。今日は全員がバラバラに散ってPR活動をしてきたんですが、一人ひとりが堂々とNGT48のことをしっかりアピールでき、“全員野球”という感じがしていいなと思いました」と充実の表情。「歌って踊るのは新潟が最後で、（卒業前に）東京でライブはできないと思っていたので、こういう機会があってすごくうれしかったです」と笑顔を見せた。

　北原の卒業コンサートに向け、荻野由佳は「りえさんの最後の大舞台なので、10年間の中で一番よかった、楽しかったと思ってもらえるステージにできたら」と意気込み、中井は「りえさんには本当にたくさんのことを教えてもらったので、恩返しというか、笑顔で送れたらいいな」としんみりしつつも話していた。

　ライブにはほかに、加藤美南、佐藤杏樹、菅原りこ、高倉萌香、太野彩香、西潟茉莉奈、山口真帆、角ゆりあ、日下部愛菜、清司麗菜、高橋真生、中村歩加、奈良未遥が出演した。