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『AKB紅白』完全生歌4時間超 モー娘、Negicco、スタダ勢との共演でも沸く

 AKB48グループが10日、TOKYO DOME CITY HALLで『第7回AKB48紅白対抗歌合戦』を開催した。今回初の試みとして、『FNS歌謡祭』や『僕らの音楽』『堂本兄弟』など数々の音楽番組を手がけてきたフジテレビ音組のきくち伸プロデューサーが演出を担当し、4時間以上にわたって完全生歌・生演奏を披露。14人の音楽団やゲストミュージシャンたちと共演したメンバーの熱演ぶりに審査員長のヤンキース・田中将大投手は「今までお祭り感が強かったんですけど、今年は歌合戦、歌を聞かせる演出ですばらしかったです」と称賛。メンバーは達成感をにじませた。

指原莉乃×モーニング娘。’17=「第7回AKB48紅白対抗歌合戦」の模様 (C)AKS

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 7回目を迎える年末恒例のライブイベントは、東日本のAKB48、SKE48、NGT48が紅組、西日本のNMB48、HKT48、STU48が白組に分かれてパフォーマンス対決。ワイヤレスマイク35本をフル稼働させ、ガチな歌合戦を繰り広げた。

 白組はHKT48指原莉乃たっての希望でモーニング娘。’17とライブ初共演。自身がセンターを務め、モー娘。の「泡沫サタデーナイト!」をカバー。さらに、今年1月に発売されたAKB48のアルバム『サムネイル』で結成されたコラボレーションユニット「サシニング娘(指原莉乃&モーニング娘。’17)」として「Get you!」をライブ初披露した。“推しメン”を公言する佐藤優樹とWセンターで「Get you!」を歌った指原は「AKB48に入って今がダントツで幸せ…総選挙と同じくらい興奮しています」と大感激した。

 続けて紅組のNGT48は、新潟から車でやってきたという地元の大先輩アイドル・Negiccoとのコラボで「アイドルばかり聴かないで」「みどりと森の運動公園」を、さらに紅組のSKE48は名古屋を拠点とするチームしゃちほこと汗だくになりながら「抱きしめてアンセム」「オキドキ」を、白組のNMB48は東京・代官山で行われているライブ中に駆けつけたという大阪拠点のたこやきレインボーと「絶滅黒髪少女」を披露し、ありそうでなかった“同郷”共演で大盛り上がりとなった。

 中盤では音組お家芸の「unplugged(アンプラグド)」コーナーへ。トップバッターは白組のSTU48瀧野由美子が白いドレスで登場し、バンド演奏をバックにアルトサックスで『僕らの音楽』オープニング・テーマを堂々と演奏。AKB48は指原をセンターに「恋するフォーチュンクッキー」を、さらに各グループの代表者が「僕らのレガッタ」(NMB48)、「不器用太陽」(SKE48)、「大人列車」(HKT48)、「青春時計」(NGT48)をしっとりと歌い上げ、いつもと違うアレンジで2000人の観客を魅了した。

 このほか、NMB48の山本彩は、AKB48のアルバム『サムネイル』でコラボした稲垣潤一と“40歳差”デュエットで「過ち」を、NGT48の中井りかは、最新シングル「世界はどこまで青空なのか?」収録曲「抱いてやっちゃ桜木町」を結成55周年のロス・インディオスとの“60歳差”コラボで熱唱した。

 AKB48は年内をもって卒業する渡辺麻友に贈る3曲を披露。最新曲「11月のアンクレット」は“まゆゆ”の後継者候補と期待されている小栗有以センターで初パフォーマンスし、卒業ソング「サヨナラで終わるわけじゃない」は向井地美音と小栗が歌唱。スタンドの審査員席で見ていた渡辺の真後ろで歌った小栗はこみあげる涙を押さえることができなかった。チームBは「チームB推し」の替え歌「まゆゆ推し」を歌い、審査員席で飛び跳ねて一緒に歌った渡辺は「メンバーの気持ちが心に響きました。期待している後輩2人がそばで歌ってくれて感動しました」と感激しきりだった。

 クライマックスはカバー合戦となり、HKT48の松岡はな、矢吹奈子、田中美久はシンディ・ローパーの「トゥルー・カラーズ」、SKE48の松井珠理奈と小畑優奈はイルカとともに白いシャツとオーバーオール姿で「なごり雪」、NMB48の白間美瑠は押尾コータローのギター1本でTHE BLUE HEARTSの「チェインギャング」、AKB48/NGT48の柏木由紀はコーラスグループVOJA-tensionとアカペラでさだまさしの「飛梅」を歌い上げ、万雷の拍手を浴びた。HKT48の宮脇咲良は音楽監督・橋本しん氏のピアノと宮本笑里のバイオリンでミュージカル『レ・ミゼラブル』の「On My Own」を涙の熱唱。「感情が入りすぎました。音程は合っていなかったんですが、気持ちは伝わったんじゃないかなと思います」と照れ笑いした。

 ラストは両軍のキャプテン対決。紅組のAKB48横山由依は3B juniorの栗本柚希とシーアの「シャンデリア」をデュエットした。栗本は「白組のキャプテンの山本彩さん推しだったんですけど、今日から横山由依さんに“推し変”します」と宣言。横山は栗本の手を握りながら「“推し増し”でも大丈夫やで?」と言いつつも大喜びした。対する白組キャプテンの山本は榊いずみ本人とともに「失格」をカバー。髪を振り乱しながらのツインギターで観客を圧倒し、割れんばかりの拍手が沸き起こった。

 全国54ヶ所の映画館、会場のアリーナ/スタンドの観客、審査員6人、両軍キャプテンによる投票の結果、7対4で紅組が勝利し、対戦成績を3勝4敗に。横山が優勝旗を手にした。

 司会は第1回から7回連続となる堺正章、第3回から5回連続となる内田恭子アナウンサー。審査員は田中将大投手、春風亭小朝、ミッツ・マングローブ、古市憲寿氏、千秋、渡辺麻友が担当。ミッツは「あんたたち、生いけるじゃん」とメンバーに賛辞を送り、千秋は「青春時計」をセンターで歌ったNGT48の佐藤杏樹、「不器用太陽」を歌ったSKE48の高柳明音と古畑奈和が推しメンになったことを告白。渡辺は「すごく楽しませていただきました。メンバーの新しい一面をたくさん発見しました」と目を輝かせていた。

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  • 「第7回AKB48紅白対抗歌合戦」の模様 (C)ORICON NewS inc.
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