世界156ヶ国・地域で放送されているNHKワールドTVの音楽番組『J-MELO』の放送10周年を記念した書籍『「J-MELO」が教えてくれた世界でウケる「日本音楽」』(ぴあ刊、2日発売)で、ともに一世を風靡した音楽プロデューサー・小室哲哉(56)とつんく♂(46)が対談した。世界進出に向けて強力タッグを組むことに乗り気な2人は「締切を設けてください。そうすればやりますよ!」(小室)、「しがらみを超えて、実益を超えたところで結果を出したいですね」(つんく♂)と意気込みを語った。
10歳の世代差があるものの、ともに自身が率いるバンドTM NETWORK、シャ乱Qが成功。並行して小室ファミリー、モーニング娘。(ハロー!プロジェクト)といったプロデュースワークで一大ムーブメントを築き上げた2人は、つんく♂が喉頭がんの手術で声帯を摘出し、声を失ったことを明かしてから間もない4月21日に対面し、つんく♂はパソコンへの文字入力を介して談笑した。
同書内で小室は、同い年の秋元康氏(57)、宮本亜門氏(57)を“プロデューサー第1世代”と定義。「年齢的にはつんく♂は次の世代だけど、一気に追いかけてきて、一気に追いついちゃったというか。テレ東の『ASAYAN』では、つんく♂と僕がライバル同士みたいな感じの状況にまでなったわけだし、そのスピード感はすごかった。秋元さんも、僕らのところにもう一人入ってきた感覚だね、と言ってましたね」とその手腕を称賛。対談を通じて「僕なんかより全然、地味なことも含めてちゃんと戦略だててやってるということが今日初めてわかった」と感心した。
昨今、日本人アーティストが海外での単独ライブを成功させた例は枚挙にいとまがないが、海外のファンが日本の音楽を知る媒体として、YouTubeはもとより、10年にわたって日本の音楽やアーティストを全編英語で紹介してきた番組『J-MELO』が果たしてきた役割は大きい。2人は番組をきっかけに認知された日本人アーティストが本格的に世界進出を成功させるために必要な要素をあげるとともに、2人でタッグを組んで番組にプレゼンし、世界に発信するプランも口にした。
つんく♂は「番組独自の曲か、アーティストが作れるとかっこいいですよね。ワン・ダイレクションみたいな5人組で、黒人から日本人までの混じったチームとかほしいですね。普段、ITで働いてます、みたいなメンバーで」と提案。これに対して小室は「つんく♂と2人で音楽を作る場合は、制作過程を流したり。それを『J-MELO』を通じて全世界に公開したら、新しい動きが出てくるんじゃないですかね。おもしろいと思いますよ」と前向きに応じた。
「世界一になりたい」と野望を明かしたつんく♂は「やっぱり病気をして、人生の締め切りも気になってしまったので、僕なら何か役に立つのかなあって思いますね。小室さんも(妻の)KEIKOさんのこと(11年にくも膜下出血で倒れ、リハビリ中)があるし、お互いにそういうなかで出てくる音楽もあると思います。もう一山二山、結果を出したいな!」と意欲を燃やしている。
きょう発売の同書ではほかに、7年間番組司会を務めるMay J.と原田悦志チーフプロデューサーの対談をはじめ、12年3月に米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで日本人初の単独公演を成功させたL’Arc〜en〜CielのHYDE、海外人気の高いSCANDAL、theGazettE、モーニング娘。’15らが海外公演を通して感じた実体験とともに日本の音楽の可能性を語る。
10歳の世代差があるものの、ともに自身が率いるバンドTM NETWORK、シャ乱Qが成功。並行して小室ファミリー、モーニング娘。(ハロー!プロジェクト)といったプロデュースワークで一大ムーブメントを築き上げた2人は、つんく♂が喉頭がんの手術で声帯を摘出し、声を失ったことを明かしてから間もない4月21日に対面し、つんく♂はパソコンへの文字入力を介して談笑した。
同書内で小室は、同い年の秋元康氏(57)、宮本亜門氏(57)を“プロデューサー第1世代”と定義。「年齢的にはつんく♂は次の世代だけど、一気に追いかけてきて、一気に追いついちゃったというか。テレ東の『ASAYAN』では、つんく♂と僕がライバル同士みたいな感じの状況にまでなったわけだし、そのスピード感はすごかった。秋元さんも、僕らのところにもう一人入ってきた感覚だね、と言ってましたね」とその手腕を称賛。対談を通じて「僕なんかより全然、地味なことも含めてちゃんと戦略だててやってるということが今日初めてわかった」と感心した。
昨今、日本人アーティストが海外での単独ライブを成功させた例は枚挙にいとまがないが、海外のファンが日本の音楽を知る媒体として、YouTubeはもとより、10年にわたって日本の音楽やアーティストを全編英語で紹介してきた番組『J-MELO』が果たしてきた役割は大きい。2人は番組をきっかけに認知された日本人アーティストが本格的に世界進出を成功させるために必要な要素をあげるとともに、2人でタッグを組んで番組にプレゼンし、世界に発信するプランも口にした。
つんく♂は「番組独自の曲か、アーティストが作れるとかっこいいですよね。ワン・ダイレクションみたいな5人組で、黒人から日本人までの混じったチームとかほしいですね。普段、ITで働いてます、みたいなメンバーで」と提案。これに対して小室は「つんく♂と2人で音楽を作る場合は、制作過程を流したり。それを『J-MELO』を通じて全世界に公開したら、新しい動きが出てくるんじゃないですかね。おもしろいと思いますよ」と前向きに応じた。
「世界一になりたい」と野望を明かしたつんく♂は「やっぱり病気をして、人生の締め切りも気になってしまったので、僕なら何か役に立つのかなあって思いますね。小室さんも(妻の)KEIKOさんのこと(11年にくも膜下出血で倒れ、リハビリ中)があるし、お互いにそういうなかで出てくる音楽もあると思います。もう一山二山、結果を出したいな!」と意欲を燃やしている。
きょう発売の同書ではほかに、7年間番組司会を務めるMay J.と原田悦志チーフプロデューサーの対談をはじめ、12年3月に米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで日本人初の単独公演を成功させたL’Arc〜en〜CielのHYDE、海外人気の高いSCANDAL、theGazettE、モーニング娘。’15らが海外公演を通して感じた実体験とともに日本の音楽の可能性を語る。
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2015/10/02