3月に1stシングル「イトシコイシ君恋シ」でユニバーサルミュージックからメジャーデビューしたTHE HOOPERS(ザ・フーパーズ)は、“イケメン女子”とも呼ばれる7人組ガールズグループだ。“イケメン女子”とは、ボーイッシュなファッションが似合う、美少年のようなルックスの女性を指すトレンドワード。まるで少女漫画から飛び出してきたようなイケメン風のビジュアルに加え、男性顔負けのパワフルなボーカル、アクロバティックな動きを取り入れたダンスパフォーマンスなど、従来の女性アイドルとはまったく異なる個性を持ったグループと言えるだろう。
宝塚歌劇団のティーンズ版のようなTHE HOOPERSが結成されたのは、14年5月。オーディションで選出されたメンバーは、イベントやライブのなかで“理想の男性像”を体現することで、女子中高生からの支持を高めてきた。
「結成当初はつい女の子のしぐさが出てしまうことも、正直ありましたが、この1年で、男らしい動きがかなり身についてきたと思います。女性がキュンとする仕草や言葉については、宝塚歌劇団さんの作品はもちろん、少女漫画を参考にしている部分もありますね」(星波)
「ファンの方の反応もとても参考になります。“あのときの動きがカッコ良かった”“MCのあの言葉にキュンときた”という感想を聞くことで、気づかされることも多いので。“陽稀くんと同じ髪色にした”など、へアスタイルやファションをマネしてくれる
ファンも増えてきました」(陽稀)
「イケメン女子というテーマを芯に置きつつ、いまはメンバーそれぞれのキャラクターに磨きをかけている段階。まだまだ試行錯誤の段階です」(麻琴)
2ndシングル「雨を追いかけて」(6月3日発売)は、嵐の「明日の記憶」(09年)、TOKIOの「見上げた流星」(11年)などを手がけた平義隆氏が作詞、作曲。80年代〜90年代の歌謡曲を想起させるサウンド、失恋した男性を主人公にした歌詞も、このグループの特性を的確に引き出している。
「歌詞のテーマは、失って初めて気づいた大切なもの。男性の弱い部分を歌にしているのですが、それを自分たちが表現することで、独特の色っぽさが出せているのでは」(陽稀)
「歌詞にある、雨に濡れる描写にも色気を感じてもらえているのかな、と。メインボーカルの未来が地声で力強く歌うことも、他のグループにはない魅力だと思いますね」(星波)
「世界最大級」という5トン以上の雨(水)を降らせながら撮影されたミュージックビデオでは、そんな悪状況のなかでもバク転などのアクロバティックな動き、シンクロ率の高いフォーメーションダンスを披露。
「自分たちの良さが詰まったミュージックビデオだと思います。メイクや髪が乱れるのも構わず、全力でがんばりました」(星波)
「滑りやすく、大変な撮影でしたが、“どうなってもいいから、とにかく最後までやり切ろう”と思っていました。THE HOOPERSは可愛さではなく、カッコ良さ、必死さをアピールしていきたいので」(麻琴)
■4月からは2つの冠番組もスタート
4月から初の冠番組(BSフジ『THE HOOPERSのキュンキュンさせNight☆』及びフジテレビTWO『HOOPERS TV』)も始まり、徐々に知名度を上げている。可愛さ、幼さを押し出す女性アイドルグループが多いなか、凛とした強い女性像を掲げる彼女たちからは、新たなシーンを生み出す可能性が確かに感じられる。「常に憧れられる存在でありたいし、新しいジャンルを切り拓いていきたいという気持ちも強いです」(陽稀)と意気込むメンバーの目標のなかには、海外での活動も含まれているようだ。
「THE HOOPERSみたいなグループは他にいないと思うし、新しい文化の1つとして、世界に向けて発信していきたい。まずは“イケメン女子”という言葉がしっかり定着するようにがんばりたいですね」(星波)
足元を意識しながらも、彼女らの視線は、すでにはるか先にまで向けられている。
(ORIGINAL CONFIDENCE 15年5月25日号掲載)
宝塚歌劇団のティーンズ版のようなTHE HOOPERSが結成されたのは、14年5月。オーディションで選出されたメンバーは、イベントやライブのなかで“理想の男性像”を体現することで、女子中高生からの支持を高めてきた。
「結成当初はつい女の子のしぐさが出てしまうことも、正直ありましたが、この1年で、男らしい動きがかなり身についてきたと思います。女性がキュンとする仕草や言葉については、宝塚歌劇団さんの作品はもちろん、少女漫画を参考にしている部分もありますね」(星波)
「ファンの方の反応もとても参考になります。“あのときの動きがカッコ良かった”“MCのあの言葉にキュンときた”という感想を聞くことで、気づかされることも多いので。“陽稀くんと同じ髪色にした”など、へアスタイルやファションをマネしてくれる
ファンも増えてきました」(陽稀)
「イケメン女子というテーマを芯に置きつつ、いまはメンバーそれぞれのキャラクターに磨きをかけている段階。まだまだ試行錯誤の段階です」(麻琴)
2ndシングル「雨を追いかけて」(6月3日発売)は、嵐の「明日の記憶」(09年)、TOKIOの「見上げた流星」(11年)などを手がけた平義隆氏が作詞、作曲。80年代〜90年代の歌謡曲を想起させるサウンド、失恋した男性を主人公にした歌詞も、このグループの特性を的確に引き出している。
「歌詞のテーマは、失って初めて気づいた大切なもの。男性の弱い部分を歌にしているのですが、それを自分たちが表現することで、独特の色っぽさが出せているのでは」(陽稀)
「歌詞にある、雨に濡れる描写にも色気を感じてもらえているのかな、と。メインボーカルの未来が地声で力強く歌うことも、他のグループにはない魅力だと思いますね」(星波)
「世界最大級」という5トン以上の雨(水)を降らせながら撮影されたミュージックビデオでは、そんな悪状況のなかでもバク転などのアクロバティックな動き、シンクロ率の高いフォーメーションダンスを披露。
「自分たちの良さが詰まったミュージックビデオだと思います。メイクや髪が乱れるのも構わず、全力でがんばりました」(星波)
「滑りやすく、大変な撮影でしたが、“どうなってもいいから、とにかく最後までやり切ろう”と思っていました。THE HOOPERSは可愛さではなく、カッコ良さ、必死さをアピールしていきたいので」(麻琴)
■4月からは2つの冠番組もスタート
4月から初の冠番組(BSフジ『THE HOOPERSのキュンキュンさせNight☆』及びフジテレビTWO『HOOPERS TV』)も始まり、徐々に知名度を上げている。可愛さ、幼さを押し出す女性アイドルグループが多いなか、凛とした強い女性像を掲げる彼女たちからは、新たなシーンを生み出す可能性が確かに感じられる。「常に憧れられる存在でありたいし、新しいジャンルを切り拓いていきたいという気持ちも強いです」(陽稀)と意気込むメンバーの目標のなかには、海外での活動も含まれているようだ。
「THE HOOPERSみたいなグループは他にいないと思うし、新しい文化の1つとして、世界に向けて発信していきたい。まずは“イケメン女子”という言葉がしっかり定着するようにがんばりたいですね」(星波)
足元を意識しながらも、彼女らの視線は、すでにはるか先にまで向けられている。
(ORIGINAL CONFIDENCE 15年5月25日号掲載)
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2015/05/24