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超一流の演奏テクと“光るオッパイ”!? 海外でも注目のGacharic Spinとは

 キュートなルックスと派手な衣装からは想像もつかない超絶演奏テクニックとパワフルでエンタテインメント性溢れるパフォーマンスで、海外からも高い注目を集めているガールズバンド、Gacharic Spin。ガールズバンド・シーン自体や“ギター女子”の活躍も目立つなか、他とは一線を画すスタイルで人気を伸ばしている。ORICON STYLEでは、2月25日にメジャー1stシングル「赤裸ライアー/溶けないCANDY」を発売したばかりの彼女たちにインタビュー取材を実施。新曲の話から海外の反応、ガールズバンドならではの葛藤まで、様々な話を聞いた。

海外からも注目を集める凄腕ガールズバンド、Gacharic Spin(写真・尾鷲陽介)

海外からも注目を集める凄腕ガールズバンド、Gacharic Spin(写真・尾鷲陽介)

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■自作の“光るオッパイ”に“歌舞伎カツラ”!? 驚きのパフォーマンス

 Gacharic SpinはFチョッパーKOGA(Ba)、はな(Vo/Dr)、TOMO-ZO(Gt)、オレオレオナ(Vo/Key)、1号 まい(Performer)、2号 ありさ(Performer)の6人組で、バンドとしては珍しい楽器4人にパフォーマー2人という構成。年間100本以上のライブを行い、“ライブバンド”として人気を拡大している。彼女たちの魅力は何と言ってもそのエンタテインメント性溢れるライブ。カラフルな衣装を身にまとったキュートなルックスからは想像もつかない、男性顔負けのエンタテインメント性溢れるパワフルなライブパフォーマンスで、海外からも注目を集める。

 それもそのはず、楽器陣は過去に別バンドでメジャーデビュー経験があったり、教則本を出していたりと、演奏家としてのキャリアは長く、2012年のAKB48のシングル「GIVE ME FIVE!」ではメンバーに演奏・パフォーマンスを指導し話題に。演奏テクニックは数ある若手ガールズバンドのなかでも群を抜いている。電飾のついた楽器やオレオレオナ自作の“光るオッパイ”、パフォーマー2人の全力パフォーマンスや歌舞伎の“獅子毛”等の小道具を使った小ネタなど、視覚面で楽しませる一方で、演奏ではしっかりと聞かせる。KOGAは「ライブ自体はおバカな部分もあるので、その分プレイヤーとしてちゃんとした演奏をして、基盤はしっかりしておきたい。女の子ってだけで、『アテぶりなの?』ってナメられることもありますからね。女子バンドも頑張ってるんだぞ!っていうのは見せないと」と話す。

■「男バンドよりバンドらしい」って言われる

 そのギャップが、海外からも注目を集める要因のひとつとなっている。昨年は中国ツアーや韓国でのワンマンライブ、フランス、ルクセンブルク、アメリカのイベントなどに出演。KOGAは「YouTubeでMVを見た現地の方に呼んでいただいて、そのライブを見たイベンターさんがまた呼んでくれる…今まで自分たちが頑張ってきたことが評価されたんだなって、すごく嬉しいですね」としみじみ。海外のファンについて、はなは「何か統一性を持って同じものをやっているよりも、ガチャガチャしているもののほうが楽しい、という概念があるみたいですね」と分析し、「日本の方ってけっこうシャイな方が多いと思うんですけど、海外って「楽しい」と思ったらすぐに反応してくれるんですよね。ありがたいことに、ほとんどのライブでアンコールをもらえるくらい盛り上がるので、海外でもいいライブができていると思います」と手ごたえを話す。

 そんな彼女たちは、地方ツアーで「そのへんの男バンドよりバンドらしい」と言われることも多いという。「『見た目とのギャップがすごいあるね』って。機材積み込みも自分たちでやってますし、ライブハウスの方から『エモい』って言われるんですよ(笑)」と笑顔で話すKOGA。全国のライブ会場を一緒に回ってきた“相棒”ともいえる機材車はボロボロで、「ソファーの座席のファスナーが閉まらないから、綿が丸見えで…これ、内緒ですよ!」とはなが暴露する一方、オレオは「その分、愛着が湧くけどね(笑)」と愛おしそうな表情を見せた。

 「赤裸ライアー/溶けないCANDY」は、彼女たちのバンド、パフォーマーとしての魅力が凝縮された作品となっている。「赤裸ライアー」はゴリゴリしたバンドサウンド、“獅子毛”をつけた頭をぐるぐる振り回して踊るパフォーマーが印象的な曲で、TOMO-ZOも「ガールズバンドとは思えないような男らしい曲になったと思います」と自信をのぞかせる。対極的に「溶けないCANDY」はパフォーマー2人の“ガチャガチャダンサーズ”の可愛さにフィーチャーしたアイドルソングで、まさにGacharic Spinの“名刺”にふさわしい1枚。現体制となって以降、着実にステップアップしてきた彼女たちは、5月3日には渋谷公会堂でのワンマンライブも控えている。盛り上がりつつあるガールズバンド・シーンを“ガチャガチャ”と引っ掻き回す台風の目となるか、今後の活躍に期待したい。

関連写真

  • 海外からも注目を集める凄腕ガールズバンド、Gacharic Spin(写真・尾鷲陽介)
  • Gacharic Spin FチョッパーKOGA(Ba)(写真・尾鷲陽介)
  • Gacharic Spin はな(Vo/Dr)(写真・尾鷲陽介)
  • Gacharic Spin TOMO-ZO(Gt)(写真・尾鷲陽介)
  • Gacharic Spin オレオレオナ(Vo/Key)(写真・尾鷲陽介)
  • Gacharic Spin 1号 まい(Performer)(写真・尾鷲陽介)
  • Gacharic Spin 2号 ありさ(Performer)(写真・尾鷲陽介)

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