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倖田來未、デビュー当時の実妹・misonoへの複雑な心境を吐露「いろんな葛藤があった」

 初のデジタルシングル「Dance In The Rain」を発売した歌手の倖田來未。同作では、最先端テクノロジー「オキュラスリフト」を用い、360°の映像世界を体感できる世界初のVRミュージックビデオを制作し話題を集めた。常に精力的な活動を続け、来年12月にはデビュー15周年を迎える彼女に、デビュー当時の現在までの軌跡を聞いた。

◆倖田來未って10年ぐらいで終わっちゃうんじゃないかなって思っていた

――改めて15年を振り返ってみて、これまでの道のりはどうでしたか?
【倖田】 長いようで早かったといいますか。やっぱり時間って辛いときのほうが流れるのが遅いから、デビュー当時はすごく長いなと思ったし、逆に「Butterfly」からヒット曲が出るようになってからはすごく早いなって感じるようになりました。結婚して、子供が生まれて、環境が変わって、そこからまた早く感じるし。時期によってぜんぜん感じ方が違うんですけど、総合的にはすごく早かったなって感じます。正直、私のなかで倖田來未って10年ぐらいで終わっちゃうんじゃないかなって思っていたんですよ。

――えっ!?
【倖田】 デビュー当時は、10年も歌えたら最高だろうって思っていたんです。だって、“3年で3枚アルバム出して売れなかったら引退”って言われてたから。でも、3枚目を出した後も、あと3年頑張ろうって言ってくれて、運よくヒット曲を出すことができて。だから、私のなかでは3年クールで、この先いつまで歌わせてもらえるんだろうっていう気持ちがずっとあったんです。でも、ありがたいことに10年経って、東京ドーム公演をやらせてもらって、気づいたら15年って感じで、自分自身が一番驚いていますし、何より今もこうして歌わせていただいている状況に対して感謝の気持ちでいっぱいですね。

◆妹のmisonoの方が先にヒット曲を出して――いろんな葛藤がありました

――アメリカでの評価とは引き換えに、デビューして数年は、クラブでの地道な営業活動や妹のmisonoさんの方が先にブレイクされるなど、倖田さんにとって武者修行のような時期もありましたよね。
【倖田】 ちょうど2年目ぐらいに「real Emotion」がヒットしたのですが、楽曲が売れただけで、倖田來未というアーティストが売れたわけではなかった。妹のmisonoに対しても、私の方が先にデビューしていたのに、妹のほうが先にヒット曲を出して、新人賞を取ったりと目に見える活躍をしていたぶん、いろんな葛藤がありました。でも、そこで卑屈になるのではなく、妹に負けず自分も頑張らなきゃいけない、早く追いつかなければいけない、そして、1日でも早くいろんな人の前で歌いたいって思いました。そのなかで倖田來未にしかできないこと、他にはない楽曲を作ろうとオリジナリティーをより追求するようになったんです。最初はあまりにもその要素が強すぎて、なかなかみなさんに受け入れてもらえなかったんですが(笑)、倖田來未が歌うことでどんなにコアな曲でもキャッチーになるんだっていうことを知っていただけるようになってから、より楽曲の幅、ジャンルのアプローチを広げることができるようになったと思います。

――その後、倖田來未として大ブレイク!女子高生やギャルを筆頭に、女の子たちのカリスマとして憧れの存在となりました。多くの女性がファッションやメイクを真似したり、歌はもちろん、一挙手一投足に注目が注がれましたが、当時を振り返ってみていかがですか?
【倖田】 正直、当時に関しては客観的に見れない自分がいるんですよ。流れに追いつけていないというか、倖田來未が今、みんなにとってどういう存在なのかがわからなかった。ライブでファンの人たちを実際に目の前にしたときに、倖田來未ってまだ必要とされてるんだなって思うときもあれば、不安に思うこともあるし。


◆結婚して子供ができて、もっと強くなったと思います

――「20代から30代を経て、環境も大きく変わり、さらに自分を高めていかなきゃならない時期」とのことですが、10代から30代と変わっていくなかで、アーティスト、ひとりの女性として変化したことはありましたか?
【倖田】 ひとりの女性としては、やっぱり母親になったことが大きな変化ですね。結婚して子供ができて、もっと強くなったと思います。アーティストとしては、倖田來未は私にとってもうひとりの存在。普段の私にはできないこと、発言したいことを発信していくアーティストとして、年を重ねても保守的にはなりたくないなと思っています。ライブをするにしても、見ている人に納得してもらえるようなライブをしないと失礼だと思うし。やっぱり私は倖田來未が好きだから、倖田來未を続けていくためにも、常にファンや家族に恥じない倖田來未をまっとうしたいと思っています。だから、プライベートとの切り替えがうまくできてるのかも。意識的にやってるわけではないんですけどね。もちろん家族との時間も大事にしています。「今からママ仕事に行って来るね」って言ったら、ペンライトを振って笑顔で見送ってくれるんですよ。まだ、幼いのに早くも理解してくれて、ありがたいなって思いますね。

――15年経っても謙虚な気持ちを持ち合わせながら、未来へ向かって前衛的な一歩を踏み出しているところがまた倖田さんの人間力の高さ、魅力でもあるなと。
【倖田】 下積み時代を経験したから良かったのかもしれないですね、いま思うと。人と同じ事をしていても皆の目に止まらない!と倖田來未らしさを見つけて、過剰すぎると批判されたり、勘違いされてしまうようなことも、これまでたくさんありました。だけど、間違いじゃないと思ったから、信じて続けることができたから、今があると思う。15年経ってなおさら謙虚に、でも自分に無理しないように1つひとつのことに対して誠実に向き合いながら、これからもどんどん新しいことに挑戦して、倖田來未(の音楽)を自己発信していきたいですね。今、新しいアルバムを制作中なんですが、また違った、エッジの効いた倖田來未が見れると思うので、ぜひみなさん楽しみにしていてください!

(文:星野彩乃)



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  • 倖田來未
  • 初のデジタルシングル「Dance In The Rain」

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