歌手の浜崎あゆみらが出演した 『a-nation』のシンガポール公演が18日、マスターカードシアターマリーナベイサンズで行われた。同イベントは、日本だけでなく初の海外公演を台湾でも行い、60万5000人を動員。日本の音楽シーンに新たな歴史を残した。

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　オープニングアクトにはシンガポールの新人、ステラ・シアが登場。「a-nationに出られて光栄！」と喜びを隠しきれない様子で、3曲を披露。オープニングアクトながら堂々としたパフォーマンスを見せ、伸びのある歌声で観客にアピールした。

　トップバッターは、着物をベースに、無国籍風にアレンジした豪華な衣裳で登場した8人組の和楽器バンド。前奏が始まりボーカルの鈴華ゆう子の力強い歌声が流れると、場内は彼らの世界観に一気に引き込まれた。「千本桜」や「天樂」など、和楽器の枠を越えた東西を融合したステージで魅了しただけでなく、流暢な中国語と英語を駆使したMCでも観客を沸かせた。

　2組目は俳優、ソロアーティストとして活躍中の台湾出身のAARON。ダンサブルナンバーを2曲、さらにドラマ主題歌「這不是我」など、2曲を披露。途中「ご飯食べましたか？」と日本語のMCを挟みながら、得意の英語でも話し、場を盛り上げた。

　3組目はソナーポケット。3人が登場すると立ち上がる観客たち。「Everyone make some noise!」(声を出せー) 「Welcome to a-nation! 大家好!」とeyeron、Matty、ko-daiの全員が英語、中国語混じりで挨拶すると、会場は一気にヒートアップ。「ソナポケ☆DISCO」の前には「練習で一回、僕たちの動きを見て」と中国語で会話し、観客とムーヴの練習。アップテンポナンバーで盛り上げ、会場はディスコと化した。人気曲「好きだよ。〜100回の後悔〜」などを披露し、終わったあとも観客がメンバーを呼ぶ声が響いていた。

　続くGENERATIONS from EXILE TRIBEは、パワー溢れるボーカルとパフォーマーたちが、バックスクリーンに映る炎と相まって熱気あるステージを作り上げた。それぞれ違う魅力を持つツインボーカル、パフォーマーのキレのあるダンス、各人の個性を生かしつつ、シンクロしたステージパフォーマンスで魅了。「HOT SHOT〜ANIMAL」「LOVE YOU MORE」(英語Ver)、さらにMCも英語で披露。全編英語のMCに英語曲で歌う彼らのパフォーマンスに、シンガポールを席巻できる魅力を感じた。

　5組目のm-floは、「楽しんでますか、パーティーの準備はできてますか!」と日英のMCで観客を盛り上げる。歌い、話しながら常に観客を引き付け、一気にm-floワールドに。ゲストボーカルのminamiと歌唱した「AllＩwant Is you」では観客の熱気も最高潮に達し、つかの間のファンとの触れ合いを楽しんだ。

　ラストは、12年ぶりにシンガポールでライブを行う浜崎あゆみ。セクシーな黒いボンデージタイツ姿で登場し、「STEP you」からライブがスタート。アップテンポナンバーの「XOXO」で盛り上げたかと思いきや、彼女の真骨頂であるバラード曲の「A song for XX」や「Memorial address」では、伸びのある歌声で観客を魅了。さっきまでの素肌が透けたセクシーなドレス姿とはうって変わり、ラフな白いTシャツ姿で「Lelio」など、親近感溢れるステージを披露。途中「あなたたちは皆、美しい。自分が思っているより、ずっと。」と感極まり涙ぐむ場面も。アンコールは「Boys ＆Girls」で盛り上げ、シンガポールの観客を熱気の渦に包んだ。