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“非アイドル”の超特急、独自スタンスで人気急上昇

 男性ダンス&ボーカルシーンにおいて、現在勢力として頭角を顕しているEBiDAN(恵比寿学園男子部)。DISH//やカスタマイZなど、いくつものユニットからなる集団で、なかでも急速に知名度を上げているのが、ももいろクローバーZの遺伝子を継承した男性グループ、結成2年目の“超特急”だ。

■“非アイドル”がコンセプト=僕らにしかできないことを追い求めていく

 昨年3月から本格的なライブ活動を始めたが、「結成してからの1年は、新大久保の路上やショッピングモールでライブをやったり、とにかく8号車(ファン)をひとりでも多く増やすように努力してきました」(ユーキ)と観客動員は500人に満たなかった。以降、『Girls Award』などのイベント出演、TOKYO MX『超×D Music+』のレギュラー番組放送、さらには「東急渋谷109 MEN’S館クリスマスキャンペーン」のイメージモデルとして渋谷の街を飾るなどして着実に知名度を上げ、昨年12月に開催したライブには、2500人以上の観客を動員するまでになった。

 超特急は、いわゆるアイドルグループや、ダンス&ボーカルグループとは、少し違ったコンセプトを持っているのが特徴。ひとつは、「非アイドル」。「非アイドルというのは、アイドルであるかどうかということじゃなくて。要するに、僕らにしかできないことを追い求めていくっていうことなんじゃないかって思います」(ユースケ)と通常のアイドルであれば、かっこつけて踊るところを、最新曲「Believe×Believe」では、肝心なサビで、白目をむいて頭を振るという振り付けになっている。かっこいいのに、どこかコミカルというのが、彼らの真骨頂だ。

 また、あくまでもメインがダンサー5人(カイ、リョウガ、タクヤ、ユーキ、ユースケ)で、ボーカルの2人(コーイチ、タカシ)は、バックボーカルというメンバー構成も史上初。最初はメンバー全員が「え?」と思ったコンセプトも、ライブを重ねながら各自が考えることで、自分たちなりの答えを導き出していった。「CDを聴いたとき、普通はボーカルの顔を思い浮かべると思うけど、ダンサーの表情や振り付け、フォーメーションを思い浮かべてもらえるような存在というイメージです。ボーカルだけじゃなく、トータルなものを感じてもらえるわけで、リスナーにそういう刺激を与えられるのは、メインダンサー&バックボーカルならでは」(コーイチ)

■終着駅は東京ドーム――道のりは険しいけど自身はある

 超特急にしかできないこととは?アクロバティックなものから、コミカルでユーモア溢れるものまで、振り幅の広いダンス。ジャンルにこだわらない音楽性。そして、個々のキャラクターを活かすこと。タクヤは、「ウルトラマンギンガ」やドラマ「花嫁のれん」に出演するなど、役者としても活躍している。それぞれ違った特性と魅力を持っているのだが、以前は、そういう個性を活かすことや、ダンスの一体感や振り切り方が少し中途半端になっていたそう。それが、去年の夏に「だんぜん!!FES」に出演し、他のアーティストと共演したことで、火が付いたと話す。

 「ダンサー5人は関東で、ボーカルの2人が関西出身で、タカシは大阪から通っていたから、会うのは週末だけみたいな感じだったんです。それを言い訳にして、少し甘えていた部分があったと思う。対バンを経験して、外の世界を知って、このままじゃダメだ」(タクヤ)と以降は気持ちをひとつにして、細かくリハーサルを重ね、小ネタを挟むような曲に対しては、ライブ会場ごとに違ったネタをメンバーで考えるなど、よりひとつになって、能動的になっていったとのこと。そうした努力のかいもあって、今年3月にリリースした「ikki!!!!!i!!」は4位とCDセールスも好調。8月には5大都市のZepp TOURを開催することも決まっている。そんな彼らは、「終着駅は東京ドーム」と、目標を掲げているが、「まだまだ道のりは険しい」と首を横に振るも、「自信はある」と、力強く語る。

 「きっかけは何でもいいんです。「こいつらダセエな」でも「かっこ悪い」でも。見る人によって、かっこ悪いと思われるようなことを、僕らはやっているんだという自覚もちゃんとあります。でも、僕らはそれを売りにしているし、誇りに思っている。だから、「ダセエ」と思った人が次に見たとき、「かっこいい」と思ってもらえるように、全力でやっていくしかないんです。そして、振り向かせる自信があります!」(タクヤ)

 かっこよさ、面白さ、すごさ、すべてを極めると豪語する彼ら。かっこいいだけじゃ物足りないという、欲張りなリスナーにはうってつけの存在だろう。いまだかつて見たことのないような、アクロバティックなステージも、一度は見る価値ありだ。名前の通り人気も超特急になるか?今年後半の活躍に、期待が高まっている。

(文:榑林史章)



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