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13年上半期のライブ市場規模は拡大

 一般社団法人コンサートプロモーターズ協会(A.C.P.C.)の平成25年(2013年)上半期の基礎調査がまとまった。同協会が半期のデータ統計を発表するのは、今回が初となるため、前年と直接比較しての検証はできないが、12年の実績に対する達成率で見ると、13年上半期は公演数、観客動員数ともに50%を上回っている。昨年、初の年間2万公演、観客動員3000万人の大台を突破したが、このペースでいくと、昨年の市場規模を上回りそうな勢いである。

13年上半期総公演数

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■前年実績に迫る勢い 13年上半期の市場規模は拡大

 コンサートプロモーターズ協会(A.C.P.C.)はこのほど、コンサートに関するデータ統計「平成25年(2013年)上半期基礎調査報告書」を公表した。正会員58社の13年上半期の公演数の合計は1万493公演、動員数の合計は1638.4万人、総売上額は935億円となっており、3つの指標いずれもが12年の年間実績の半分強を達成している。

 ライブ・エンタテインメント業界では、上半期より下半期の市場規模が膨らむことを考えると、好調なペースで前年実績に迫っていることがわかる。また、今年の夏期(7〜9月)は大型野外フェスやライブが目白押しだったことも鑑みると、13年の年間市場規模が12年を上回ることは想像に難くない。

 因みに、総売上額を総動員数で割った、観客1人あたりの利用料金を比較すると、12年:5270円→ 13年上半期:5708円と上昇している。08年:4771円と比較すると、5年で1000円近く金額が上がっていることがわかる。

 13年上半期の地域別公演数では、「関東」が3672公演と全体の35%のシェアを占め、もっとも多い。その次が「近畿」の2212公演(シェア21%)となっており、この2つの地域で56.1%と半数強を占める。この数字からも、いかに大都市に公演が集中しているかがわかる。その内訳を見ると、「東京」が2817公演(シェア27%)、「大阪」が1725公演(シェア16%)となっており、一極集中ぶりが顕著である。

 12年の実績では「東北」「近畿」での公演数、観客動員数がともに前年比121%と伸張した。とくに「近畿」は、観客動員数も前年比164%と大きく伸びた。その理由として、10年にいったん休館していた大阪厚生年金会館が、12年4月に「オリックス劇場」としてオープン。同じく「Zepp Osaka」は「Zepp Namba OSAKA」と名称変更し、よりアクセスしやすい難波に移転したことなどが挙げられるが、加えて、今年4月には休館していたフェスティバルホールもリニューアルオープンしている。施設が増加した13年はどれほどの伸張を示すのか、興味深い。(ORIGINAL CONFIDENCE 13年11月11日号掲載)

■調査団体名:一般社団法人 コンサートプロモーターズ協会
■調査対象期間:2013年1月1日〜6月30日
■会員社数:58社

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